増上慢
増上慢
夜のうちに誰かが
そっと差したのだろうか
その花の名を知った
その花の別名も多く知った
その花の種類も知った
その花の特性も知った
私はその花を知ったつもりだが
他に何を知っているのだろうか
夏の暑さを耐え抜いたこと
冬の寒さ孤独を耐えたこと
私はそれに気づいていたのだろうか
私はそれを知っていたのだろうか
血の滲むような時を経て咲いた
この花を愛でる資格は私にあるのだろか
枯れていくこの花を
憐れむ資格は私にあるのだろうか
ココア共和国 11月号に投稿しましたが、選ばれませんでした!!
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