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34歳のお友達事情と、初めてのサバイバルゲーム

前職で隣の席だったYさんと彼女の幼なじみ2人、計4人でサバイバルゲームに行った。

Yさんはオフィスにおける我がオアシス。労働意欲がもっとも朽ちる夕方頃になると、Yさんの手が止まるタイミングを見計らって「先月の電気代いくらでした?」「祝日にするなら木曜ですよね」「うちの地元、ふるさと納税の寄付金額が全国ワーストで」などと声をかけては他愛もないお喋りを楽しんでいた。 
 

退職が目前にせまったある日の夕方。この時も脈絡なく「人生で一度はサバゲ―やってみたいんですよね」と話しかけると、「え、私も行ってみたいです。一緒に行きません?」とYさん。このフットワークの軽さが最高。好き。

さっそく沖縄でサバゲーができる場所を探してみる。
 

「2人で行ってもできるもんなんですかね?」
「確かに!どうなんでしょうね」
「真崎さんが良ければ、友達も誘ってみていいですか?」
 

Yさんには高校から仲良しの女子フレンズがいるらしく、休みのたびに集まっていろんな場所へ遊びに行ってる話を以前から聞いていた。

「高校からの仲良しグループ」など、本来ならその響きだけで私の重度集団陽キャアレルギーが反応してしまう。が、私好みの穏やか根暗シュールなYさんが「みんな私みたいな根暗オタクなので大丈夫だと思います。マンガ好きとかお笑い好き、あとはカイジが好きすぎてカイジみたいな生活送ってる女もいます」と言うので気持ちは一変。ぜひお近づきになりたい。特にカイジ。

Yさんが女子グループLINEにサバゲ―へのお誘いを投下。そして1時間後には「みんな参加できるみたいです」となった。


「羨ましい……」
「え?」

「サバゲーに誘って、即レスで全員参加してくれる仲良しの女友達グループ、羨ましすぎる……!!!!!」


わたしの愛してやまないつづ井さんと4人の女友達、通称“前世からの友”みたいな密度濃い女の友情を目の当たりにし、羨ましいいいいイイイイイイキィィィィィィと床を踏み鳴らした。(わたしはYさんの6歳年上)
 
 
二度目の沖縄移住から約2年半。おかげさまで、Yさんのような同僚経由の友達、飲み友達にサクッとおでかけ友達、実写版映画をごいっしょできるゴールデンカムイ友達などいろんな友達ができた。

一方で、たとえば突然思い立って「今から家行っていい??酒と総菜買っていくので一緒に『呪詛』観よう!!!」とLINEを送れるほどの距離には誰ともなかなか詰め寄れない。

20代半ば、一度目の沖縄移住時にはそんなゼロ距離フレンドもいたけれど、彼女たちは県外に出てしまい、さらにこの年になると仕事に家庭にと皆さん忙しく、わたしみたいなヒマを持て余した無職からは気安くお声がけできねぇ……と引け腰になる。

気が合いそう&比較的フットワークが軽そうな沖縄在住女性をこっそりツイッターで探したりもしたが、Yさん曰く「私とか友達みたいな人間はみんな鍵アカなんですよね」とのこと。石の裏に隠れているような黄金の根暗と出会いたい。
 

Yさんと愉快な仲間たち feat. 真崎のサバゲ―
ワークマンで買った赤のウインドブレーカーは目立ちすぎてメッタ撃ちにされた
  
 

サバゲ―には昨年末に行ってきた。

わたしはマジで向いていなかった。全員初心者という中で輪をかけて足を引っ張りまくった。Yさんの愉快な仲間ことHさん&Cさんもドン引く所業だった。
 
「味方なのに真崎さんに撃たれた」
「味方アピールした直後なのになぜか撃たれた」
「真崎さんがすぐ叫ぶので近づかないようにした」
「真崎さんがフラフラしてたので味方に密告して撃ってもらった」
 
マジで申し訳なかった。あとYさんにはしれっと密告された。


結局サバゲーは3ゲームだけ参加し、あとは同じ施設内にあった卓球とビリヤードを楽しみ、北谷のカレー屋「アダニー」の食べ放題で腹がはち切れるほど飲み食いし、帰宅がてらのドライブをした。 

Yさんの言うとおり、HさんCさんともに完全にわたしの好きなタイプの方々で、終始めちゃめちゃ楽しかった。
 

「おさかなクン」
「おさかなクン?」
「さかなクンじゃない?」
「あ」
「おさかなクン笑」
「育ちが良さそう」
「ギョギョギョとは言わなそう」
「おギョおギョおギョ」
「丁寧なリアクション」
「育ちが良い」

 
一切脳みそを使ってないフワフワのわたがしトークが8割。この方々となら1ミリの生産性もない話題で笑って夜を明かせる気がする。

例のカイジさんは体調不良で欠席となった。皆さんが口をそろえて「真崎さんと一番合いそうなのがカイジ」というので、カイジさんとの出会いを夢見て「ぜひまた遊んでください!!」とお伝えしておいた。前世からの友とはいかずとも、今世で徐々に距離を詰めさせてほしい。


そんなわたしにも自慢の女友達がいましてね

 
「今からそっちの家行くので一緒に『呪詛』観よう」と気軽に誘える友達は現状身近にいないけど、「これから文通代わりにnote使って交換日記してそれをまとめた冊子作って文学フリマに一緒に出店しよう」に2つ返事で乗っかってくれる女友達ならいる。
 


数少ない大学時代からの友人ヨコちゃん。当時彼女がよく書いていたmixi日記が好きすぎる民だったので、すでに削除されているけどなんとか復刻してほしい。

昨年だったか、彼女がかわいい便箋の写真とともに「手紙ほしい人いたら教えてください」的なツイートをしていて秒で挙手。そこから細々と文通が始まり、あわよくばな下心で交換日記と文フリに誘ってみたら快諾してくれた。

毎週の交換日記や文フリ冊子制作、忙しい彼女のド負担になってなかろうか……と不安もあったけど、昨年末には冊子制作のためだけに沖縄に来てくれたり、せっかくなのでと個人のエッセイまで作ってしまったヨコちゃん。

仕事には一切関係ない超プライベートで、一緒に「創る」をしてくれる友達がいる………なんだこの幸せは……!と、唐突&猛烈に感動して謎の涙を流してしまったのが前回の生理3日目でした。情緒。


ということで、1/14文学フリマ京都に来てね!

 
何度だって宣伝しちゃう。ドキドキの初陣だもの。

ヨコちゃんとの共著である交換日記ZINE『人生こなれてきたけどままならぬ』を販売します。価格は500円。
 

20代には20代の、34歳には34歳の悶々モラトリアムがありますよね。生きづらかった20代を脱して平穏な日々を過ごしつつ、今は今なりの微々たる悶々を抱えている34歳女ふたりの交換日記です。

今回販売する冊子は「仕事とキャリア」がテーマ。
次回冊子は「結婚・出産・子育て」の予定です。
※ヨコちゃんに無断で宣言

 

わたし個人で制作したお仕事エッセイ『あなたのキャリアはどこから? わたしはクビから』も販売します。

クビから始まる10年間のキャリア(という名の黒歴史)をまとめてみました。現在5度目の無職中で、今度どのような仕事をするかについては最終章でふれています。とりあえず再来週からしばらくタイにいます。

表題エッセイの冒頭です

  

文学フリマ京都はいよいよ今週末。ぜひいろんな方に遊びに来てほしい&あわよくば我々の本を手に取ってほしいと思っているので、ご興味のある方は気軽にいらしてください◎

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文学フリマ京都8
日時:2024/1/14(日) 11:00〜16:00
会場: 京都市勧業館「みやこめっせ」 1F 第二展示場
詳細:https://bunfree.net/event/kyoto08/

ブース:こ-13「ヨコハマと真崎」
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真崎ツイッターで随時文フリ情報をつぶやいているので、よければフォローいただけると嬉しいです◎◎(なにがなんでも「X」と呼ばないタイプのツイッター老人会会員です)

意識だけ高くて頭の弱い大学5年生が好待遇のリラクゼーションマッサージバイトに応募して気付けばメンズエステ嬢になっていた話『ヌかぬなら ヌかせてみせよう 十万で』冒頭4ページ、昨日ツイートしてるので良かったら読んでください◎◎◎

真崎のアカウント:@masaki_desuyo_


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