アメリカ人は謝らないって本当?
アメリカでは安易に謝ってはいけない
このようなことをよく耳にする。一度自分の非を認めると後で裁判沙汰になったときに不利になるから、といった理屈も添えられることがある。なんにせよ、アメリカ人は簡単に謝らないという話は通説となっている。
これははたして事実だろうか。
長年住んできた経験を元に、私なりの曖昧な結論をだそう。
半分本当で半分嘘
確かにアメリカ人は「日本人ほどは」謝らない。多分カナダ人やイギリス人よりも謝らない(噂によると)。しかしだからといって、謝罪というものをまったくしないというのは人としてあり得ないだろう。
アメリカでも悪いことをしたら謝るというのは常識だ。
ただ、その頻度と謝るタイミングが日本とは違う。
アメリカ人はどんなときにI'm sorryと言うだろうか。
パッと思いつくのは、人に体をぶつけてしまったり、遅刻してしまったときだろう。こういう場合は相手との親密さに関係なく謝っている気がする。
ではどういうときに謝らないのだろうか。
重大なミスを犯してしまったときである。
事が大きければ大きいほどそれを隠蔽し、ばれたときも開き直る確率が高い。こういう場合は中々謝ろうとしない。
あと言い訳が多い。
謝るにせよ謝らないにせよまず最初に言い訳をする。言い訳というより、何故このような悲劇に陥ったのか他人ごとのように解説したがる。
ある種の被害者アピールである。
もっともこれはアメリカ以外の国でも見られる傾向なので、日本が特殊なのかもしれない。
アメリカは日本と比べると言い訳に寛容だ(もちろんダラダラといつまでも続けると怒られる)。もしかすると、日本が言い訳に対して厳しすぎるのかもしれない。
反対に、アメリカは謝罪に対してある意味厳しい。
日本だと、ミスをしても誠心誠意(のようにみせかけて)謝れば許してもらえることが多い。ただ、アメリカの場合謝ってもまったく許してくれないことが多々ある(特に仕事だと)。
お前が謝ろうが結果は変わらない。だから許さないし、大目にも見ない。こういう理屈だ。
こういう時のアメリカ人は冷酷なのだ。
最後に結論をもう一度書くと
アメリカ人は日本人よりプライドが高いので、謝る前に逆ギレする人が多い。でも相手もこちらに対してそこまで謝罪を要求してはこない。
もちろん人による。
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