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【映画】エスター(ファースト・キル)は、名作だった前作を越えたか?

前作のサイコホラー映画の名作、エスター(2009)が、余りにも衝撃的過ぎて、トラウマになった方がいないか心配なレベルでしたが、一応ラストでエスター本人は殺された設定になっていましたので、まさか続編が出るとは思っていませんでしたが、出ましたね💦続編…

下に、名作だった前作の「エスター」予告編を貼っておきます。(邦名とは少し違いがあるようです)👇


いやはや続編が、前日譚で来るとは思いませんでしたが、今回は彼女が、里親連続殺人を始める前の殺人エピソードです。前作のエスターを観られた方は、ご存知かと思いますが、エスターの見た目は9才の子供ですが、中身は33歳の女盛りです!これが日本のアニメだと、「見かけは子供、頭脳は大人」とか言って、幸せな世界が広がるのですが、エスターの世界はそうはいきません!エスターは孤児として生き抜き、7組の里親家族を皆殺しにして行きます(前作設定)。

その初めの殺人ということで、ファースト・キルということなのでしょうが、題名は本当にファースト・キルで良かったんですかね?私的には、ファースト・ラブ違いますか?と思いますが、前作を知る者にとって、まさか自分がエスターを応援する心境になろうとは、思いもよりませんでした💦

そういう意味では、面白い作品ですが、正直、前作を越えたか?と言われると越えていないのは明らかです。

でも、エスターの世界観である「反社会性サイコパスの怖さ」みたいなものは、見事に表現されている作品であるのは確かです。(もちろん、あくまで娯楽映画としてです)。

ストーリー的には、前作を観てからでも、本作を観てからでも、どちらからでも双方向から楽しめる流れにはなっておりますが、ただ、やっぱり私は前作を観てから、本作に繋げていただければ、エスターの持っている「心の歪み」がより伝わるかと思います💦特に理想の男性像は、この二作品で明確化しましたね。こちらは、歪みと言うより、歳相応の反応かも知れません。

正直、今作の失敗は、エスターより、エスターの周囲が悪目立ちし過ぎたことですね💧エスターの見所は、まさに計算され尽くした悪事と、それを躊躇わずに殺れる度胸!相手を油断させるアンバランスな外見なのですが、同じ性質の人間が敵として相対した時、(今回はこの人物が意外)、悪事の計算は見破られ、度胸は張り合われ、外見などは何のアドバンテージにもなり得ません💧(身体的にむしろ不利)。ただただ、お互いが、お互いの特徴を潰してしまい、結局、芸の無い素人並みの殺し合いに陥ってしまいました。しかも、両方が悪人という観客が何処(誰)に視点を定めてよいかわからない状況になり、これでは、ホラー(恐怖)が成立しません💦

それでもまあ、たぶん、この娘は誰かに殺されて、死ぬような子ではないので💧次回作に期待しましょうかね…

☝️エスター(ファースト・キル)予告編


終わり