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That's what family is for

インドネシアは途上国のイメージが強いんだけど、GDPは既に世界で6番目!
GDPが1兆ドルを超える国の中では、中国・インドに次いで高成長を遂げてる国。

だから尋常じゃないレベルのお金持ちが結構な割合で存在する。
そしてその一方で、想像以上に多くの貧しい人もまだまだいる現実がある。(コロナ期には孤児が2.5万人増えたと言われている)

私とアリフは、そんな親がいなかったり、事情があって親と暮らせない子ども達と共に暮らすようになり、4年目に。

でも、別に大きな志を持って始めたわけではない。コロナ渦をきっかけに、「寝床ないなら泊まってく?」「お腹空いてるなら、いつでもNidoハウスにご飯食べにおいで」「子ども預かりましょうか?」なんてあれこれしてたら、いつの間にやら大家族になっちゃってた、という感じ。 

「子どもの命を預かるくせに、なんて無責任な!信じられない!」というお怒りの声が聞こえてきそう。

でも、当時はパンデミック真っ只中。
「今後どうしていくか」というきちんとした計画性より何より、とにかくまずは、みんなに「雨風しのげる寝床」「食事」を提供することが第一優先だった。

そのままあっという間に月日がたち、コロナも落ち着き始めた今年。
出稼ぎに出ていた保護者が4年ぶりに帰ってきたり、連絡先が分からなくなっていた親族・身寄りが見つかったりで、たくさんのキッズがNidoハウスを卒業していった。

子ども達みんなの自立のタイミングかもしれないなぁと、Nidoハウスに残った数人のキッズも、1月からは週5日で寮生活を始めてみることに。
(寮というか、支援グループホームみたいなとこ)

本人が希望すればいつでもNidoハウスに戻ってこれる距離とは言えど…、まだ寮暮らしなんて早すぎるかなとか、Nidoハウスを保育施設として改善する方がいいのかなとか、色々迷うし悩んでしまう。
何が正解なのか常に分からない。

けど、「人を愛する」って、ずっと一緒にいて、隣で付きっきりで支えるだけではないはず。

来年は、みんなとちょっとずつ離れる時間もつくり、みんながNido以外にある「頼れる先」をたくさん知って、実際に頼れる先をみんなの中に1つでも2つでも増やしていくことが、私の目標。

よく「周りを頼らず1人で生きる」「他人に迷惑をかけない」「嫌なことは我慢する」みたいな言葉を耳にする。さらにはそれらが美徳とされてたりする。

けど、別に孤独なサムライじゃないんだから、「我慢する」「迷惑をかけない」ことよりも、「助けて」って言えることの方が絶対大事。

レンやNidoキッズにも、何事も我慢して1人で抱え込んだりせずに、困った時は周りを頼れる強い人になってほしい。
そして分けてもらった優しさや愛を、周りのみんなにお返ししながら生きていけるなら、最高に幸せな人生だ。

-----この世の中はいいことばかりではなく、理不尽さもいっぱいだけど、愛と善意といいエネルギーもあちこちにあふれてると再認識した2023年。

来年も自分たちが優しい気持ちになれたり、周りの人が嬉しくなることを、みんなで少しずつ広げていけますように。

Wishing you all a 2024 filled with love, happiness and good energy. Spread more love, kindness, and joy to those around us.

来年もよろしくお願いしまーす!

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