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*小説 私の後悔【後】
本編
どこにいても気が休まらない日々でした。
本来安全基地であるはずの場所はもちろん、どこも自分を受け入れていないような不安と不信感を募らせていた頃です。
気づいたらその人は近くにいました。
名前は知っている。
それくらいの印象しかなかった。
そこで直感が働きました。
きっとこの人も偽りの自分に惹かれて近づいたのよ。
過去に自分の思い通りにしようとしてきた人達のことを思い出しました。
*小説 私の後悔【前】
後悔していること?
ありますとも。誰でもあると思います。
忙しい日々を過ごされる方々には、過去を振り返るのは難しいかもしれません。
対して私は白い天井を眺める日々ですから、残された時間は昔を思い返して過ごしているの。
楽しい、嬉しい、悲しい、辛い。どんな思い出も全てね。
その中でルールを設けているわ。それは「あの時こうしておけばよかった」と後悔しないこと。
仕方のないことでしょう?その