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話す倍聞け《勘の目・見の目》

脳力療法研究所吉田です。

現代の豊かな日本に住んでいると、先人の話や哲学は、現代の科学に合わないと決めつけたくなりますが、実際には今でも変わらない、先人の大切な教えが数多くあります。
しかし先人の言葉や哲学は、今の科学と照らし合わせて否定される事も多くあります。
先人が伝えてきた言葉の力は、現在の世の中にはあまり必要がなくなりました。
しかし必要がなくなったからと言って、その言葉に価値がなくなったわけではありません。

先人は人の話を聞く事は大事だと伝えてきました。現代は人の話を聞くよりも、人の話を読む時代です。しかし人の言葉には言霊と言って、霊的な力が宿っています。現代のSNSの誹謗中傷は明らかに言葉の力を証明しています。

5000年の歴史があるユダヤ商法の教えに『話す倍聞け』と言う言葉が残されています。現在までに多くの哲学者や著名人がこの言葉の力を説明しています。
古くは古代ギリシャの哲学者ゼノンは、『自然は人間に一枚の舌と二つの耳を与えた。だから人は話すことの二倍だけ聞かねばならない。』と伝えています。
先人は人間の特徴をありのままに見て、冷静に口は一つで耳が二つだから、人間を創った造物主は聞くことの大切さを伝えているんだなと悟ったわけですが、先人は不思議と「目」については多く語っていません。
もちろん私が知らないだけかもしれませんが、現代科学からすれば、「目」が二つある理由は遠近感や立体感を得る為だと考えます。
現代は言葉の力を耳で聞くより、目で見ることの方が多くなりました。

『目は口ほどに物を言う』のことわざの通り、口は一つで、目が二つという事は、目は口の倍情報を与えているのではないかと思います。

現代のSNSやメールサービス、notoの様なアプリケーションサービスも全て、目から取り入れた言葉の力を実感できます。

人間は口から言葉を発しますが、相手の口に
向かって話をする人はいないと思います。
人間は耳から聞く事を知っているのに、相手の耳に向かって話をする人もいません。
人間は相手の目に問いかけ、相手の目に語りかけます。

宮本武蔵は目の使い方について『見の目』(けんのめ)と『勘の目』(かんのめ)と言う言葉を残しています。
見の目は今、目に見えているモノ、勘の目は目には見えないモノですが、見の目よりも勘の目の方が大事だと伝えています。
相手の書いた文書を見た時に、見えている言葉よりも、その言葉を選んだ意味の方が大事だというような意味だと思いますが、この見の目と勘の目を鍛えると、相手の口からよりも、相手の目から話を聞き、相手の目から情報を受け取れます。

人間がより多くの情報を受け取る部分は目です。細かい話はしませんが、人間の脳は外部情報の80%を目から得ていると言われるくらい、目からの情報を大事にしています。

つまり人間は人の話をあまり聞いていません。人間が最も大事にしているのはアイコンタクトによるコミュニケーションです。
実際にはコミュニケーションの段階がありますから、全て当てはまるわけではありませんが、人間は初対面の人とコミュニケーションをとる場合にも、言葉より目から最も多くの情報を得てるはずです。

人間は嘘を口から出す事ができますから、相手の口からの情報だけを頼りにするのは危険だと言うことです。
目は弁解も弁護もしませんら嘘がつけません。人間は勘の目を鍛えなくてはなりません。

面と向かった時は良いことばかり口にして、裏では悪口ばかり言っている人を見た事があると思います。
それくらい人間の口が信用できない事を、人間の脳は知っていますから、他からの情報を一生懸命収集します。

先人は『話す倍聞き、書く倍読む』事が人間世界には必要だと伝えてきたと思います。
ここまでは一般的な人間への古来からの教えです。

私はその教えの奥に超越した人間への教えがあるのではないかと思っています。
今までの話を超越した逆転の法則です。
それは『聞く倍話し』『読む倍書く』です。
これは脳力を超越した人が使う脳力ですが、最初は話す倍聞いて、書く倍読むわけですが、そこで様々な知識を取り入れて、見の目と勘の目を鍛えるわけですが、ある段階を超えますと、脳に入力する容量がなくなり、出力する脳力が発揮されます。脳に自分の出力の倍、入力していたと言う事は、普通に考えていつかパンクします。
そのパンクした状態から聞く倍話し、読む倍書くに切り替わります。
優秀な人は必ず逆や裏を考えます。
人間に口は一つしかないんだから、耳や目の倍、努力しなければならないという、一般的な脳力を突き抜けた人間が、今の自分を超える為にたどり着く課題です。
優秀な人間は必ずここにたどり着きます。
普段は一生懸命他人の話を聞こうと、自分からコミュニケーションをとって、相手からいろいろな話を聞くんですが、いつからかそれが追いつかなくなります。
本当は話す倍聞きたいのですが、コミュニケーションの数が増えればそれだけ自分に興味を持ってくれる人が増えます。
そこからはどんなに努力しても、話す倍は聞けません。
人間は良い人の話を聞きたいと思っています。人間性が向上すると全員がここにたどり着きます。逆に人間性が、不完全だとここにはたどり着けません。
社会的に影響力のある人は話す倍聞く事はまず無理です。
つまり聞く倍話し、読む倍書く努力にシフトしなければ対応できなくなります。
しかしここで終わりではありません。

私は、先人の話を見たり聞いたりしていると、第三の脳力があるのではないかと感じます。
第三の脳力は
『何も見ず』
『何も聞かず』
『何も話さず』です。
これは
「見ずして見え」
「聞かずして聞こえ」
「話さずして理解する」と言う境地で、勘の目を鍛えるとここにたどり着けると言われています。
先人の話は嘘か現実か判断しにくいので、ここについてはこのくらいしか触れられませんが、本来表面に出ている脳力の奥に本当の力が隠されているであろう表現の一種です。

人の話はただ聞いて、ただ見るだけでは本当に聞いて、本当に見ているとは言えません。話の聞き方、モノの見方に、話よりも得るモノがあり、見るより伝わるコトがあるのではないかと思います。

普通に考えて相手の口も一つですから、相手の話よりも、相手の目は多くの情報をくれています。人間の耳は自分の話も相手の話も聞いています。その話の情報は潜在意識に入力されます。ですから良い話を多く聞く必要があります。

脳のことを言えば、人間の脳は右脳と左脳がありますから、右耳と左耳はそれぞれ独立したパーツと考えます。ですから耳が二つあるという考え方ではなくて、口も右耳も左耳も一つずつしかないので、実際には口と耳の数の違いで、話す倍聞くのではなくて、それ以外に、話す倍聞く理由はあると思います。
相手を理解して理解されるコミュニケーションは相手の話をより多く聞かないとわかりませんので、人間関係を円滑にする意味でも話す倍聞く事は大事だと思います。

今の科学が絶対ではありませんから、古来から人の話は大事だと伝えてきた理由は科学とは別にあります。
『話す倍聞き、書く倍読み』
『聞く倍話し、読む倍書いて』
第三の脳力を発揮して、第四の脳力を創造しましょう。

今回は途中から自分の哲学が出過ぎましたが、ユダヤ商法の言葉と宮本武蔵の言葉の力を考えてみました。
ありがとうございました。

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