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トイレ動作獲得に向けて トイレ移乗に必要な能力とは?

脳卒中患者様において
トイレ動作がなかなか自立できないくて悩んでいませんか?

自立できない原因を下衣の上げ下げと思い
練習している方を多いと思いますが・・・・
(もちろん、下衣の上げ下げの方もいらっしゃいます)
実は、下衣の上げ下げよりも先に獲得すべきことがあるんです。

はじめまして、脳外臨床大学校作業療法士の山本です。

このサイトでは、脳卒中のリハビリに関わる、
作業療法士・理学療法士・言語聴覚士・柔道整復師に向けて
臨床で使えるのニューロリハビリと題して
脳の知識を臨床に使えるレベルに変換してお伝えしたいと思います。

*今回の有料内容は 脳外臨床大学校にて開催しました
60分間のZOOMセミナーの録画となっております。
YouTubeにて一部を公開していますので参考にしてください。

オンラインサロン 脳外臨床大学校では1980円〜毎月開催されるセミナーが
無料で視聴可能です。是非これを機にご入会ください。

トイレ動作とは?

トイレ動作とは、この便・ 尿の排泄動作を遂行するために行う
一連の起居・移動動 作や上肢の操作など全般を指します。

このトイレ動作を自立するためには、大きく7つのステップが必要です。

基本動作に始まり、移動・移乗・更衣動作・清拭・排尿排便管理・トイレの洗浄
と7つの動作が複合してはじめて一連の動作として獲得することができます。
つまり、どれが欠けても人の手を必要としてしまいます。

その中でも、一番介助が難しいのが歩行になります。
もちろん車椅子を使えば良いのですが、
自宅の環境などを考える移動手段を車椅子にするのは難しいため
移動の獲得はトイレ動作おいて必須となります。

ポータブルトイレと病棟(自宅)トイレの違いとは?

この問題を解決してくれるのが、ポータブルトイレとなります。
ポータブルトイレは、トイレの最低限の機能を残したまま
移動距離を縮めることを目的とした福祉用具となります。

ポータブルを使う患者様と病棟トイレを使う方の大きな違いは移動手段の獲得の有無が大きく関与していると言えます。そのため、ポータブルトイレから病棟・自宅のトイレに変更するためには移動手段の獲得が課題であると言えます。

では、ポータブルトイレに変えることで移動の問題を解決した場合
尿便意があるにもかかわらず、
何が問題でオムツ対応になってしまうのでしょうか?

これが、今回のテーマでもあるトイレ移乗であると考えているわけです。
基本動作練習を進めることで、起き上がりや立ち上がり、立位が取れるにも
関わらずトイレ(車椅子)に移乗することができず、
トイレを断念する方も多いのではないでしょうか?

トイレ移乗と歩行の違いとは?

移乗動作の獲得を考えた場合、一番はじめに困るのが立位保持です。
立位が取れない方は、移乗に介助が必要となるため立位練習が必要となります。

立位が獲得してくると次は歩行練習へと
リハビリの難易度が向上していくわけですが

歩行と移乗は何が違うのでしょうか?

まず歩行とは何かから明確にしたいと思います。
歩行というのは『最も短い距離の移動方法』と言われています。
つまり、トイレへの移動も便器への移動も歩行が必要であると言えます。

歩行には足底設置に始まり遊脚終期に終わる周期があります。

歩行についての詳しい情報は下記をご覧ください。

大きく分けると立脚期と遊脚期の2つに分けられます。
これが、歩行と移乗の違いに大きく関与してきます。

歩行は、重心を上げ下げすることで
運動エネルギーを作り出すことで効率良く
移動することができます。
そのため、重要となるのが立脚期となるのに対して

移乗動作は、目的の位置に重心を運ぶことであり
いかに環境に身体を合わせるかが重要となります
そのため、支持基底面を変更するステップが重要となってきます。

パターンやリズムを獲得する立脚期の歩行リハビリと(歩行)
方向転換や障害物回避を獲得する遊脚期のステップリハビリ(移乗)
は目的もリハビリ方法も大きく違ってくると言えます。

逆に言うと、ステップ練習は歩行獲得ではなく
移乗動作の獲得練習と言っても過言ではありません。

トイレ移乗獲得に必要なステップとは?

では、どんなステップが必要になるのでしょうか?

ステップは、遊脚期の問題であると同時に
随意運動障害によって起こります。つまり、運動麻痺です。

上記の図は、通常の移乗動作と脳卒中患者様の移乗動作時の
ステップを表した図になります。

1番の違いは、サイドステップ・クロスステップ・バックステップという
支持基底面の形を変える動作をおこなっている動作に対し
常に同じ支持基底面をキープしているのが脳卒中患者様の特徴となります。

この原因が運動麻痺によるものであると考えるのあれが、
どんな動作獲得がステップ変化へとつながるのかを考えていきたいと思います。

とここからはセミナーにて詳しくお話しさせて頂きますので
是非楽しみにしていてくださいね。

セミナー参加は下記のサイトより


【講師紹介】

脳外臨床研究会&大学校 代表 作業療法士 山本秀一朗
<略歴>
2006年 作業療法士 合格
同年  急性期病院に入職
2010年 河内脳外勉強会 立ち上げ
2012年 脳外臨床研究会 立ち上げ
2015年 脳外臨床研究会 会長就任
同年  デイサービス立ち上げ
2016年 脳PROセラピスト協会立ち上げ
同年  株式会社 脳PLUS 立ち上げ
    脳卒中専門リハビリステーション開設
2017年 リハピラティス協会 代表就任
2019年 脳外臨床大学校 eラーニング設立

<専門>
・脳卒中専門作業療法士
・脳画像からの機能予測・神経生理学
・目標設定・目標達成スキル
・人材育成・コミュニティーの作成

60分のセミナー動画

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