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手の機能を取り戻せ

本日は、手の回復に向けての知見の一部を説明させて頂きます。

上肢の回復過程

一般的な麻痺側上肢の回復過程は以下になります。

▶︎第1ステージ: 肩甲骨を動かす筋群
▶︎第2ステージ: 肩関節を動かす筋群
▶︎第3ステージ: 肘を動かす筋群
▶︎第4ステージ: 前腕を動かす筋群
▶︎第5ステージ: 手首を動かす筋群
▶︎第6ステージ: 手や指を動かす筋群

手を動かすことができれば、上肢全体の回復は大いに期待できますが、手が動かなければ手を活用することは難しいです。
 
それに対して、近年では上記の回復過程に従った訓練ではなく、『手の動きから回復を促す試みが研究』されています。

具体的な方法

もし、少しでも間接に動きがあれば、反復訓練することで運動を積み上げていくことができます。
 
徐々にいま現在動かせる最大限の可動性を徐々に広げていくよう試みることが大切です。
 
手を開くためには、まず指がリラックスできることが重要になります。逆に、リラックスするにはわずかにでも手を開くことも重要です。
 
指を曲げるにも伸ばすにも、どちらの運動も相互関係で成り立っています。

もし、指が全く動かない場合は機品がそれを補ってくれます。

全く動かない手に対して

方法をいくつか以下に挙げます。

☑︎ イメージトレーニングhttps://note.com/nou_reha_com/n/nf7f9e1c04476https://note.com/nou_reha_com/n/nd22da6789d80

☑︎ ミラーセラピーhttps://note.com/nou_reha_com/n/n0a4a448cb971

☑︎ 電気刺激機品
機械の中には電気刺激を周囲的に与えてくれるものがあります。
これが手の開閉を促進してくれる場合があります。
この機品は比較的安価で購入できますが、まずは医師やセラピストと一緒にその機品を活用し、自宅でも可能かどうか検討してから使用しましょう。

☑︎ 筋電図療法
手の動きが肉眼では見えなくても筋活動に反応して、その動きに合わせた筋活動を促してくれるマシーンを利用します。
「Mentamove」「Bimove」「Neuromove」「Saebo MyoTrac Infiniti」といった名称で販売されています。

☑︎ 装具型電気刺激
この装具は、腕型の軽くて硬いプラスチックに前腕をはめ込み、電気を刺激入れる機械です。
「Bioness H200」という名称で販売しています。

注意点

多くの反復練習は多大な努力が必要です。
自身の筋や脳に新たな方法を学んでもらうよう働きかけていかなくてはなりません。
筋や脳は両者とも変化しますし、変化する為には多大なエネルギーが必要になります。
疲労は安全性へのリスクに影響を及ぼし、注意が怠るとけがをする可能性があります。
怪我は回復を停滞するため、十分に配慮して実施しましょう。

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