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あむ日記

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舌がんが見つかってからの病気に関する日記。がんは韓国語(朝鮮語)であむといいます。
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2017年1月の記事一覧

20170130 造影CT検査を受ける

大学病院の主治医が別の女性の患者に、がんの再発とこれまでは見つけようがなかったことを説明している、という夢を見た。なぜか舞台が私の古い実家だったな。
大学病院に検査に行くから見たのだと思うけど、今日は検査だけなので主治医には会わないのだった。

朝食を食べない分、時間に余裕があるので、ラジオを聞きながら乾いた洗濯物をたたみ、腰痛のための軽い運動。耳の聞こえは問題ない。めまいもない。

予定していた

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20170128 経過観察、野良猫に尻を向けられる

夢の中で、韓国の見たこともないシュールな景勝地にいて、不思議なきもちになる。見たことのない生き物に持ち物を奪われて怖くなり、目の前は水辺で、この先どう進めばいいのかわからず不安になっていた。
別の夢では職場にいて、同僚たちも出てきた。かつてインターンをしていた学生と話をして「そんな責任感で仕事されているんですね」と泣かれていた。インターンをしていた当時は少し心配になる学生だったけど、おとなになった

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20170108 命のバトンはみあたらない

朝食は、おとといの味噌汁の残り、冷蔵庫の残りの煮豚、キムチ、もやしのごま和え、ほうれん草のごま和え、正月の煮物、黒豆。煮豚はなくなってしまった。
元旦以来さぼっていたぬか床をかきまぜる。かぶからでた水がたまっていた。
食後、チャイを作って飲む。コクが足りないけどまずまず。

昼食を食べに外出。夫がラクサを食べたいというのでシンガポール料理屋に入る。チャーハンと麺のセットにした。
帰りに新しいケーキ

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20170106 歯医者に行く

今日も目覚ましの後40分起きられず。
自分で目覚ましをかけたことを忘れていて、何の音かわからなかった。

夫がシャワーを浴びながら、「腹が減った」と繰り返し歌っていたが、直後に「あ、俺腹減ってない。」と言い直していた。あてにならない。その後もなにかでたらめなことを言っていたけど忘れた。

朝食はなめこと豆腐の味噌汁。
年末年始は味噌汁作っていなかったので久しぶり。

夫の弁当を詰めて送り出す。

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2016年12月 大学病院経過観察

12月末、午後から職場を抜けて6週に1回の大学病院での経過観察。
年末が近いせいか、とても混んでいた。いつも以上に高齢者が多く感じる。

診察室に呼ばれてからもしばらく待っている間に、他の診察台の患者と医師の会話が聞こえてくる。
再発の可能性があり、もし再発であれば手術ができない深刻な状態であると伝えられる年配の女性。付き添いの娘さんは私より少し若いくらいか。淡々とした口調で医師から告げられる内容

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2016年11月 「今頃いなかったかもね」

午前中、近所のHクリニックでK医師の診察。大学病院の経過観察とは別に月に一回通い、噛み締めと、舌と歯の接触を緩和するためのマウスピースの調整をしている。舌がんの経過も診てもらっている。口内炎とか心配なことがあれば随時診てもらってきた。
この日もいつも通り、マウスピースの減り具合と噛み合わせを確認したあと、舌のようす、あごと首のリンパに異変がないことを確認。

診察を終えつつあるK医師は「やっと1年

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2016年10月 1年経過 口内炎におびえる

9月の終わり、手術跡の真下が真っ赤に腫れて、白いアフタ性口内炎らしきものができた。
翌日にはぷっくりと腫れ、ごろごろとした違和感も出てきて、とても気になる。
舌がんがわかったのがちょうど1年前で、年に一度の音楽イベントの仕事の前後という状況も当時と重なり、ひどく不安になる。

2日経ってもよくならず、こんな不安な気持ちで大きなイベントを迎えるのもいやなので、Hクリニックに連絡をして相談する。診

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2016年7月 不眠が続く

7月初め、上司の言動がきっかけで、同僚が退職することになった。この同僚とは何年も二人でやってきた仕事だし、少人数の職場でこの同僚が抜けるのはかなりの痛手になる。
このできごと以来、2ヶ月近くひどい不眠が続いた。夜寝付けない、細切れで目覚める、目覚めたときにはこのできごとのことを考えている、朝起きられない、という状態が続いた。
同僚が退職を決意するきっかけとなった上司の言動の不用意さが、自分が病気を

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2016年6月 支援団体のプログラムに参加する

6月初め、がん患者と家族向けの支援団体が行う自律訓練法プログラムに参加。
事前のメールでのやりとりの中で、少し早めにいけば団体の活動の説明もしてもらえるとのことだったので、30分早く行って話を聞いた。

男性医師を相手に、自分の状況や参加の動機を話したのだが、自分の意思と関係なく少し泣いてしまい、やはり不安定なのかと感じる。
男性医師がたまたま歯科医だったので、口の乾きを感じることが多いと話すと、

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2016年5月 支援団体を探す

フラッシュバックを経験してから、さまざまな体の小さな不調、不眠、他人を責めたい気持ちが強くなるなど、つらいなと感じる時間が続いていた。5月にちょっとしたきっかけで数年ぶりに過呼吸を起こし、いよいよ何か手だてをうたないとよくないなと思った。
メンタルクリニックに行くという方法もあるけれど、不調の原因は明確だし、症状のほとんどが自律神経系のものと思われたので、ちょっと違うかなと考えた。相性のいい精神科

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2016年4月 経過観察、超音波検査

大学病院で経過観察。いつもの視診・触診に加え、超音波検査を行った。
視診・触診の際、3月初めに赤い出血痕のようなものを見つけてHクリニックに行ったこと、内側に向かっている歯に舌があたっていることから奥歯を少し削ったこと、これでもあたるならかぶせてある金属をまるまるとりかえてさらに削るかもしれないと言われたことを伝えた。首の後ろの急性リンパ節炎のこと(抗生剤飲んで完治)も話した。

超音波検査の際に

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2016年3月 フラッシュバックらしきもの

3月上旬、風呂上がりに洗面台の鏡で何気なく口の中を見ると、舌の左下側(裏側)、手術箇所の近くに、小さな赤い出血痕のようなものを見つけた。
どう見ても、歯があたってわずかに出血した痕といったところ。

「30代で舌がん」という、確率が低めのできごとにヒットしてしまって以来、もともとの性格に輪をかけて悪い想定をする癖がついてしまっている。「念のため」変化に気をつけた方がいいだろうと、iPhoneで写真

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2015年12月〜2016年1月 経過観察2回

2015年12月
・まぶたのけいれん、口内炎、あごの骨の奥の痛みと小さなしこりが気になる。
・アイリッシュトラッドのバンドaltanのライブ。先立つワークショップにはティンホイッスルを持って参加。
・健診で要精密検査となった夫の内視鏡検査。胃と大腸の両方。夫もがんだったらどうしよう、ということばかり考えて、寝つけないことが何日かあったが、幸い両方とも問題なし。
・仕事では、前月から準備にあたってい

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2015年11月後半 『がんと闘った科学者の記録』を読む

2日ほど熱が続いたあと、平熱にもどり出社。
私の入院前後の上司の言動について、同僚と話す。自分の病気のことになると涙が勝手に出てきて自分で困惑する。
別の同僚からはメールをもらったり、お茶をもらったりした。

上司に対する自分の気持ちの動き方が激しく、がんになったことで、自分で思っている以上にダメージを受けているのだと感じた。そのことは自覚しておかないといけない。

11月20日(金)
出社すると

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