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なぜ気づけなかったのか。

 また1人メンタル不調で長期の休みに入る可能性があるスタッフがいる。
 毎年何名か休みに入るスタッフがいるがこれは普通ではないことを役職にも理解してもらいたい。

 そして、もともとそういう毛があったと役職者はそのことのことを話していたが、そう思うのであればもっと早めに何かしらの対応ができたであろう。
 そしてリーダーである自分にも共有して欲しかった。

 今回の子は、患者との関係性が崩れたわけでもなく、自分自身が上手くいかないと感じてしまい、落ち込んでしまったところから始まっているようだった。(本人には話が聞けていないので何とも言えないが。)

 ● 昨年一年どのような指導を受けていたのか
「患者とうまくいかなかったから、メンタルダウンしました。」
これは、本人の元々の不安定さもあるのだろうけど、昨年のうちに患者との向き合い方を伝えてこなかった指導側の責任でもあると思う。
 自分がいくら何とかしてあげようと思っても、思う通りにならないのがリハビリで、それでも想いを伝え続けちょっとでも良い方向に進んでもらえたら良いわけで。
 本気で向き合うけど、最終的には他人なのでコントロールできない部分は必ずあります。本人の問題、社会的な障壁等様々あり予定通りに進むことなんてないと思って関わるくらいが良いと思ってます。

 自分がコントロールできる部分とできない部分。
そこの線引きをしていかないと、全て自分ごとと捉えてしまい苦しくなります。

 ましてや去年までの役職者とリーダーは業務優先で、「あれはやったの?これはやったの?業務はちゃんとやってね」と、「やるべき、やらねば」の思考を植え付けさせたこともあるかと思います。
 実際メンタルダウンしかけている子が、資料の作成のために休みの日の午前中に遠方から出勤してくるという事態を引き起こしています。

● 自分自身も気づけなかった
 とはいえ、自分も4月から関わっていて、そのような面を感じてあげることができなかったのは落ち度だなと思っています。
 その子は学力的には優れた子で、可能性を秘めていると多くの人から言われていました。そのため、メンタル的にも問題はないし、やり方等を伝えていけば伸びていく、そんなバイアスが自分の中にありました。

 方向性を示して、難しいところは助言し、他病棟のスタッフの力も借りて、何とか作業療法って楽しいよねっていう方向に一緒に進みたかった。
 だけど、本人からしたらキャパオーバーで苦しかったのかもしれない。
先輩の言われたことに対して答えられていない自分がしんどかったのかもしれない。
 
 自分自身もまだまだ人を見る力は弱いし、丁寧に関わらないといけないと改めて考えさせられた出来事でした。
 同じことが起きないように、自分自身も自分の発する言葉、行動には気をつけて後輩と関わりたいと思います。

それでは。

 

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