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自分らしいって何だろうか。
作業療法士として、患者さんの支援をする際に「その人らしい生活を」というフレーズはよく聞かれる。

その人らしいってなんだろう。

これは多くのリハビリスタッフが迷うことなのかもしれない。

自分がコーチングセッションを受けて、少しずつ自分らしさというものに触れてきた中で少しまとめておきたい。

● want toを見つける
want toというのは、無意識に体が反応してしまう動作行動。

最初に話した中ではこうだった。
「(関心があるコトについて) しっくりしたい 納得したい 助けたい」

なぜこれが出てきたのか。
 これは幼少期から現在までの話を遡り、共通してみられている事柄に注目していった結果である。
 自分は、小さい頃から友人などに説明をしていた。カードゲームであっても新しいルールなどがあると、カードを使って相手にわかるように説明した。頼まれたわけでもないが。
 新しい情報にはなるべく触れるようにして、友人に伝えた。少し物知り的な立ち位置だったかもしれない。
 そして自分が納得するまで調べたり考えたりしていた。(逆に考えたら納得するまで動けなかった)
 また、人に優しくすることは親からも再三言われてきた。
転校してきた友人がいたら、みんなの輪に入れるようにサポートしたりしていた。今も、困っている人を見るとついつい声をかけたくなってしまう。

 そんな今までの生活があり、それらが共通してみられていたからwat toとして設定した。
 でもこれを元にゴール設定をしていく中で、何か違和感を感じていた。
何か、want toに合わせていくようなゴール設定になっていく感覚。
want toに導かれている感覚ではなかった。

 そんな中で、今日別の方のモニターセッションを受けた。
その中で、want toとして挙がったのは、
「・最善を立てる・先を考えられる(先を見据える)」だった。
最初のものとだいぶ異なるものだった。
でもこちらの方が何だかしっくりくる感覚があった。

 なぜこれが出てきたか。
これも幼少期からの話になるが、常に目の前のことについて最善を見つけてきた。たとえば、高校時代のテニスでも、テニスマガジンを定期購読して、改善点などを探していた。ゲームもスマブラなどの格闘的な対戦ものではなく、サッカーや、陣取り系、RPGなどストーリーがあるものや戦略を立てる系を好んでやっていた印象がある。今の仕事でも、「もっとこうすればいいのにとか、この人こうしたら良くなるよな」とか、入院初日から退院後のサポートについて考えている自分がいる。

それらのことから、自分は「・最善を立てる・先を考えられる(先を見据える)」がwant toであり、「コーチ」が職業機能ではないかと言葉をいただいた。
確かに、メンタル不調の後輩に対して、雑な対応の職場や、別の後輩の悩みを聞いたりした際にも、「なんとかしたい/こうしたら良いのかな?」などと考えていることが多い。

これこそまさにwant toであり、自分らしさなのかなと感じた。
自分らしさの定義は難しいけど、「勝手に反応してしまう動作行動/心の反応を含む」ここにフォーカスして考えることでその人の人となりが見えてくるかもしれないなと思った。

価値観も大事な観点ではあるけど、その価値観が揺さぶられる瞬間が何かを話していくとより見えてくるのかもしれないなと。


自分の場合は、そのwant toと職業機能に対して、何を表現していくか。
今まで、「病気になる前の人に何か届けたい」「患者だけではなく家族にも支援を届けたい」「家庭に子育てに忙しいパパ世代にも支援を届けたい」そんなことを考えています。

悩みを抱える人の、話を聞いて最善を共に計画していく。
どうありたいか、どうなりたいか。
それらを決めていく過程にその人らしさがあると思う。

それでは最高の毎日を過ごしましょう!!


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