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書こうか迷いましたが、自分の感情や思いを書き留めておくためにまとめておきます。まだまだ整理がつかず心も穏やかではないですが、自分にやれることで向き合っていこうと思います。

数ヶ月前、家族の1人が癌の宣告を受けました。
幸いにも、進行が遅い種類であったようで、この先数ヶ月でということは無いようですが、どこか自分の中で癌は遠い存在で、身近な人間にそのようなことが起こるとは思っていない状態でした。

だからこそ正直まだ受け止めきれていない自分がいます。

今回宣告を受けたのは母親でした。
 今まで家族のために時間もお金も使ってきて、自分のために何かするということはほとんどない人でした。
 洋服も本当はオシャレなども好きなのに安い衣類を選んできていて、私たちに必要なものにお金をかけてくれる、そんな母です。
 自分の両親のことなども長女として責任を果たそうと一生懸命に動いている姿も見ていました。

 母にとっては長男である私も、結婚し子供も生まれ、親のありがたみがようやくわかるようになり、これからどんなことをして親孝行していこうかと考えていました。
 そんな母親になぜ、、、。
 数ヶ月経った今でもその想いが強くあります。

 余命が宣告されたわけではないですが、腫瘍も大きく周囲からの見た目を気にして外出もあまり積極的にはできません。
 本当は私の子供(孫)といろんなところに出かけたりして楽しい時間も過ごしてもらいたいけど、難しい現状があります。

 そしてこの数ヶ月で感じたことがあります。

● 親もいつかはいなくなる
 親という存在は誰にとっても影響力が強く、存在として大きいと思います。(良い悪いは別として)
そして、親もいつかはいなくなると頭では理解していても現実にそれが突きつけられると飲み込むことが難しいと気づきました。
 今までも当たり前のように存在して、基本的にはそんなに頼らないけど、何かあれば助けてくれる。強い存在で、安定感がある。
 そんな強い母でもいつかは自分の目の前からいなくなる。
そんな現実を目の当たりにしました。

● 目の前の毎日に本気で向き合ってるか
 人は弱い生き物です。
大事な人や自分自身に命の危険が訪れないと、大事なことになかなか気づくことができません。
 自分自身も今回の件を通して、本当に毎日自分自身と向き合って毎日を生きているのかと自分に問いかけました。
 当たり前が当たり前じゃなくなる。そうなった時にやり切ったと思えるような人生を送っているのか。
 これから先、母とどう向き合うか、妻と子供家族とどう向き合うか。
仕事で何を成し遂げるのか。毎日本気で100%でできているのか。 
 自分自身の甘さ弱さに改めて気付かされた気もしています。

● それでも一番悔しいのは母
 間違いないと思います。
 子供も無事に成長して、子育ても卒業し、これから自分のやりたいことや孫との関わり等々思っていたこと考えていたこともたくさんあったと思います。
 自分の親も遠方の施設に入っているため、様子を見に行きたかったりできることはしてあげたいといったことも話していました。
 自分たちには決して言わないと思いますが、絶対に一番悔しい切ない思いを抱えていると思います。
 自分は長男として何ができるだろうか。どんな関わりかたが正解なのか。
恥ずかしながら、初めてといってもいいくらい母親とどう向き合うかについて考えています、、、。


 そして、忘れてはいけないのは世の中にはもっと厳しい状態で生活している人もたくさんいるということ。
 それぞれの辛さがあり、想いがあり、誰がどうとかいうことではないですが、皆一生懸命に生きて生活しているのだと思います。
 自分自身も今ある当たり前に感謝して、自分に何ができるのか、どう生きていくのか。改めて考えたいと思います。

それでは。

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