共に平等

その村には村長がいました。
村長の下には2人の付き人がいます。
村長はその村の全てを仕切っていました。
食べ物は村長と付き人が全員分を狩ってきます。
海に向かえば魚も3人で網にかけます。
広大な畑も3人で耕していました。
村民は皆、感謝しています。
自分たちは何もしないで楽に生きていけるからです。
食料も水も十分、誰も村長に文句はありませんでした。
皆、村長に感謝と尊敬の念を抱いておりました。
でも村民は知りません。
村長たちが自分たちよりももっといい物をたくさん食べていることを。
村長らは美味しい猪の肉は村民に渡しません。
取れなかったからと言います。
美味しい美味しい海の幸もそうです。
取れなかったからと嘯くのです。
でも村長らは何とも思いません。
それは自分たちが頑張った結果、当然の褒美だと。
村民たちは何をしている。
ぐうたらと怠惰に生活が出来ているではないか。
それもこれも私たちのおかげ。
そこに何の不満を持たれようか。
必要最低限以上の食料を与えられて、それ以上に何を望む。
傲慢ではないか。
村民は何も知りません。
でもみんな幸せです。
何の心配もなく、ぐうたらと日がな一日、海辺でのそべっているだけで良いのですから。

#平等 #幸せ #村長 #村民 #日記 #コラム #エッセイ #食料 #海 #狩り #猪 #肉 #尊敬 #知らない

ごめんなさいね〜サポートなんかしていただいちゃって〜。恐縮だわぁ〜。