クラクション恐怖症

俺はクラクションが怖い。
急に鳴らされるとビックリするんだ。  
歩道を歩いている時、後ろから車が来る。
俺は明らかに歩道を歩いているから危なくないはずなのに、でも後ろから来る車が急に俺の近くでクラクションを鳴らしてくることがある。
きっと車の運転手は、俺に車の存在を知らせる為に鳴らしてくれているのかもしれない。
でもやめてくれ。
俺は注意深い人間だから、後ろから車が来ていることなんてとっくにわかっているんだ。
それなのに俺の近くに来た途端、急に「ブッ!」と鳴らすのはやめてくれ。
心構えが出来ていないところに急に鳴らされると飛び上がっちまうんだ。
「ひっ!」ってなって体がビクンとして恥ずかしいからやめてくれ。
周りに人がいたらもっと恥ずかしいだろう。
いい大人がクラクションで体をびくつかせるなんて。
恥をかかせないでくれ。
あぁ、でもそれ以上に怖いクラクションがある。
トラックだ。
トラックはとんでもないぞ。
何がって、音量だよ。
トラックのクラクションの音量は半端ない。
急に「パァン!」と鳴らされた日にゃあ、心臓が止まるぞ。
大体、何で車体がデカくなるのに合わせてクラクションの音もデカくなるんだ?
クラクションの大きさはどれも一緒でいいじゃないか。
クラクションの音の大きさに関係なく、あんなデカい車に気付かない奴がいるのだろうか。
俺には甚だ疑問だ。
あとはバス。
バスも恐ろしいぞ。
「パァァアン!!!」って急に鳴らすからな。
もう俺は嫌で嫌で仕方がない。
だからクラクションはもっと可愛い音にしてほしい。 
いや、何も音にこだわる必要はない。
言葉でいいじゃないか。
言葉なら直接的だから最もわかりやすい。
クラクションを押したら「あぶなーい!」と言葉が出るとかどうだろう。
一回押したら「あぶなーい!」
タンッターンと2回押したら「あぶ、あぶなーい!」
ターンタッタッターンだったら「あぶなーい!あぶっあぶっあぶなーい!」みたいに、そうやってクラクションを声にしたら怖くないじゃないか。
どうだろうか。
あとはドッキリ大成功の音にするとか。
クラクションを押したら「テッテレー!」ってどうだろう。
これなら絶対驚かない。
でも驚かないからクラクションの意味がないと思ったら大間違いだ。
「テッテレー!」と聞こえたら、人はもしかして自分がドッキリに引っ掛けられているんじゃないかと思って周りを見渡すだろ?
ほら、ちゃんと注意を引きつけるクラクションの役割を果たしている。
いいことだ。
あっ、そうだ。
クラクションといえば電車もそうだ。
電車もホームに入ってくる時に「パァァアーン!」と鳴らすことがあるだろう。
あれも本当にやめてほしい。
以前、全く油断していた時にその音が鳴り、俺は本当に体がビクン!と上に弾んだことがある。
後ろに女性がいたが、絶対に「小さい男ね。」と思われたに違いない。
くそ、東京メトロの野郎。
とにかくだ、兎にも角にもクラクションの音はもっと優しくするべき。
これが俺の持論だ。
.....
という、クラクション恐怖症のお話は全部ウソでしたー!
ドッキリーだーいせーいこー!
テッテレー!

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ごめんなさいね〜サポートなんかしていただいちゃって〜。恐縮だわぁ〜。