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【「"現状維持"は"衰退と同じこと"だと思うよ」という話】

「自分達は一生懸命に頑張っている!」

いろいろな場面で聞く言葉だと思います。

そして、そう発言したその人は、本当に全力を尽くして頑張っているのだと思います。

僕の知るところでは、ボランティアの方々が思い出されます。
特に、最近では高齢者さんに対するボランティア活動をされている方々でしょうか?

そのような方々が課題意識を持って、ボランティア団体を作り活動しているということで、その行動力は尊敬に値すると思います。

しかしその一方で、その方々の考え・行動が『"やるべきこと"では無く、"できるここと"に留まり、固定化している』恐れがあります。
つまり、結果として"ジリ貧"になっている、と。

このマズいところは、本人たちにその自覚は全く無いところで、むしろ「自分達は毎日こんなにがんばっている。これ以上、やりようが無い(このやり方が一番なんだ)。」と思っていることがあります。

仮にジリ貧だと気づいても、できることで何とかしようとする。
やるべきことでは無いので歯止めがかからず、どんどん落ち込んでいく、ということになります。

そうなると、本人達は"何とか現状維持"と思っていても(そう、思い込もうとしても)、現実は経年劣化があるので、徐々に落ちていきます。

つまり、現状維持しようとしたら、"成長し続ける"しかないんですね。

『"できること"では無く、"やるべきこと"をやる』
『"やるべきこと"とは何か?それを実行するには、どうするべきか?』


ここで面倒くさいのが、実はみんなが持ってる"プライド"です。
「自分達が間違っていた、足りなかった」などということを感じた瞬間に、頑なになったり攻撃的になったりするかも知れません。
「プライドを傷つけられた」と思って。

こればかりは、個人の感性と関係者同士の関係性によるところもあるので、一概に言えませんが。

なので、このような懸念に少しでも心当たりがらあれば、まずはそれぞれの話をしっかり聞くこと、
そして、自分自身も気づいていない本心を探ることが大切になってきます。

このことは、誰にも当てはまることだと思います。

大事なのは、

『"できること"では無く、"やるべきこと"をやっていますか?』

ということです。

そのためには、問題・課題を因数分解していき、根本原因を見つけ出し、そこに対応しないといけません。

よくあるのは、"できること"の範疇で対応しようとしており、"やるべきこと"に手を伸ばせていないのでは無いか?ということです。

自分なりに最善を尽くしているとは思いますが、現状で問題があるということならば、対応の計画(考え)と実行のタイミングがズレているということになります。

であれは、"これは何故か?"となり、その改善の手立てが必要、ということになりますよね。

まずは、問題・課題の正確な把握・理解ですね。

これは決して"いい・悪い"の話では無く、視点や気づきの問題です。

これを、誰かひとりに委ねてしまうのは間違いで、そんな時こそ仲間で、チームで乗り越えていくべきだと思います。

大切なのは、先程も言いましたが、"課題の因数分解"です。
しかも、これを"ひとりでやらない"ということです。

何故なら、"真の課題は現場の現象に現れている"からです。

現象とは、例えば、「スタッフが辞めた」「利用者が減った」というようなわかりやすいものだけでは無く、辞め方だとか減り方だとか、今の現場の空気感などといったものまで、現象として捉える必要があります。
そうなれば、必然的に特定の誰かでは無く、関係している人に幅広く意見を聞かねばなりません。

リーダーひとりが頭で考えても、良い解決に結びつくことは難しいでしょう。

もうひとつは、どうしても"できることに陥る可能性がある"からです。

何故なら、やるべきことが、実はとてつもなく高いハードルかも知れないから。

このハードルを乗り越えることは不可能に近いと感じられるかも知れないし、乗り越えるには耐えがたいほど苦しい思いをすることが容易に想像できるかも知れない。

そうなると、本能的に「さすがにこれは無い」と、やるべきことは"やれないこと"とすり替わり、"できること"に陥る可能性があるからです。

『"できること"では無く、"やるべきこと"をやる』
そして、
『継続的に成長し続ける』

これができないと、自分は"現状維持"だと思い込もうとしても、ジリジリ衰退していく、ということです。

決して楽なことでは無いですが、この辺をきちんと捉えて、正面から取り組まないと、その先の未来は厳しいかと思います。

事態は刻一刻と進行しているので、スピード感を持って。

"現状維持"は"衰退と同じこと"だと思うよ、というお話しでした。

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