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「自己中」、これがたぶん母の長生きの秘訣

一人暮らし80代後半の母は、
バスタオル 44枚、シーツ 13枚を
「いつか使う」 「全部いる」
と言い張ります

120歳まで生きるとしたら、
あと約30年…. なら、いりますね


物が捨てられない母から
「断捨離しに来て」
との依頼があったので、
母の気が変わらぬうちにと
35度の猛暑の中、
片道1時間の実家へと
汗をふきふき出かけました

長年溜め込んでいるだけの
頂き物のタオルやシーツは
劣化してるものもあり、
「切って雑巾に」 と提案しても
「まだ使える」 「もったいない」
と母は聞き入れません

服もざっと数えて、
300着くらいあります

面倒だといって試着をしないで
パッと買うので、
買ったけどサイズが合わない、
帰って着てみたら似合わなかった、
という服がたくさんあります
面倒なので返品もしません

そんなどうしようもない服たちは、
捨てないかわりに私にくれます
くれると言うか、押しつけられます
サイズも好みも全く違うことなど
お構いなしに、押しつけてきます

前回の記事で、母が街頭インタビュー
を受けた話を書きましたが、
あの日の母の服や小物は、
ヒョウ柄だけでなくゼブラ柄まで
取り入れていて、

動物園か!

と私は密かにツッコむくらい
母と私のセンスは違いますので、
欲しい服など1枚もありません

ですが、優しい私は断りもせず、
母の物を少しでも減らしたい一心で、
もらって持ち帰っては母には内緒で
メルカリで売ったりします

それでも 焼け石に水 なので、
もっともっと母の物を処分しようと
説得を続けていましたら、

「どうせ私が先に死ぬんだし、
死んでから処分して… 」

と弱気な発言をし出したので
これはいけないと思い
私は励ますつもりで、

「私より長生きしそうやん」

と言いましたら、

「うん、しそうやわ」

と何だかとても嬉しそうでした

そこ、ふつう否定しませんか、

こういう人が
世に はばかるんですよね





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