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日本と欧米のインターンシップの違い

ああ、美しきアン・ハサウェイ。


新型コロナウイルスの影響で就活の仕方が大きく変わりつつありますね。

オンライン説明会、オンライン面接など。学生にとっても企業にとってもやりにくさや戸惑いがあるようです。

このような状況において懸念されるのが、

「こんなはずじゃなかったのに」「イメージしていたものとは違う」

という企業と学生とのミスマッチです。

今回はその問題に対して日本のインターンシップに着目して、日本と欧米を比較しながら書いていきたいと思います。

日本のインターンシップ

日本の企業のインターンシップは、一般的に短期間、短時間のものが多く、企業の事業内容を知ることが主な目的となっています。

そのため会社説明・セミナーなどの会社説明会や、インターン生が会社内でプレゼンやディスカッションを行うものも「インターン」と呼ばれています。

理由としては、学生が現場に出て仕事をすることや、職員の時間が割かれること、また採用費用の問題でによって、その企業の営業機会や業務に支障が生じる可能性がある。これを懸念する企業が多くあるためです。

学生にとっては多くの企業、業界を知る機会を得られるというメリットはああっても、業務内容を体験する、社内での働き方を深く理解する、学生自身の成長につなげるという意味では不十分です。また経団連により

採用選考活動とは一切関係ないことを明確にして行う必要がある。

と決められており、日本のインターンシップは、採用とは直接関係ないものとされているのです。

海外のインターンシップ

欧米のインターンシップとは日本は異なり、長期的なインターンシップがほとんどです。1~2か月ほど会社の一員として実働します。

アメリカの場合、企業側が就活生に求めているものは、即戦力。だからアメリカのインターンシップ制度は「採用直結型インターンシップ」というもので、日本とは異なり採用が直結になっています。

つまりインターンシップで学生にキャリアやビジネススキルを経験させ、才能ある優良な人財を獲得したいと考えている企業が多い。

そのため欧米の学生は大学に通っている間に、卒業後のキャリアのために積極的に経験を積もうと考えるわけですね。アメリカの場合大学が直接企業と連携してインターンシップ情報を学生に積極的に促している。

今後の企業の採用活動

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、採用人数の採用枠縮小、採用時期の後ろ倒しを計画している企業側も出てきています。

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主要100社を対象にした2021年春入社の新卒採用アンケート調査の結果

(読売新聞社と日本テレビ放送網)

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新型コロナウイルスが新卒採用に与える影響調査

つまり、今後企業は、優れた人材、個人的なスキルをもっている人材、経験豊富な人材の採用に積極的になる可能性があるということです。

今後見えてくる課題

実際に就活の仕方が変化している。学生と企業のミスマッチが起こるという問題は今回のコロナウイルスの影響でさらに膨らんでくるのではないかと思います。

単純に企業を深く知る機会と経験が学生には少ないのです。

そう考えると、企業のインターンシップは欧米のような、よりリアルな仕事を体験するものとして考えるべきではないのでしょうか。

アメリカの場合、大学が積極的にインターンシップを学生に促している。それは企業と連携しており、学生側も子のインターンシップが採用に直結していると分かっているから、より就活に積極的なのでしょう。

日本のインターンシップは学生と社会とを結びつけるという意味ではまだ不十分であると思います。原則、採用には無関係である、会社説明が前提のプログラムということから、学生自身の意識の崩れもあるのではないかと。

日本の企業は、今後インターンシップのインフラ整備が必要になってくると思います。現状を見つめなおし、より優良な人材の獲得に動くべきです。

学生もそれを理解して就活する。せざるを得ない状態に企業が動いていく。今後の企業の採用活動、学生の就職活動に注目していきたいです。

また、学生と企業のインターンシップを仲介する事業があっても面白いなと思いました。


最後に表紙のマイ・インターンについてご紹介▼(NETFLIXで見れるよ。)



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