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#エンジニア 系記事まとめ

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noteに投稿されたエンジニア系の記事のまとめ。コーディングTIPSよりは、考察や意見などを中心に。
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2021年4月の記事一覧

自分の「面白い」が共感されない27年間。でもそれで良かった

「自分の面白いという感覚が全く共感されない」 という体験が27年間。 しかし、最近 「これ、共感される必要ないな」 と気付いた。 最初は野球部のマネージャー 僕は野球が大好きだった。チームの勝利に自分で工夫して貢献するのが楽しかった。そして、自分がプレイヤーとしてバットを振ることに魅力を感じてなかった。 だから高校生になる時、野球部の男子マネージャーができる地元の野球強豪校に入学した。 その3年間はかけがえのない時間だった。 自分らしさを感じ続けた3年間だった

覆面作家がバーチャル人体を2週間で錬成する

私はいわゆる覆面作家であり、本名や顔、年齢等をネットで公開していない。 といっても「その正体一切不明!」とかいう本格覆面(?)ではなく、普段 Twitter で自分の考えや作品の着想経緯をべらべら喋っている。平均的な小説家よりも吐き出している内心の量は多いと思う。「小説家は作品のみを世間に発表するべき」という人からすると、相当に邪道な部類だ。 では何に覆面を被せているのかといえば、自分の身体性である。もう少し言えば、自分の意思や選択の及ばない、主に遺伝などの先天的な要因で

個人開発:1度もバズらない貯金メモアプリを1年カイゼンした結果

個人アプリで「貯金メモ」を開発しているKaoru(@mcz9mm)です。 リリースして1年が経過していたのでやってきたこと、ユーザー数の推移などを振り返ろうかなと思います。 こんなアプリを開発してます貯金と出費を記録するアプリです。一言メモを添えて日々の支出を記録できるものです。 特にバズったわけでもないアプリを育てるには日々カイゼンし続けるしかない正直このアプリは今まで無かったような機能を備えているわけでもなく、SNSでバズったわけでもありませんし、膨大な広告費を投下す

良いコードとは何か - エンジニア新卒研修 スライド公開

CyberZ CTO室のメンバーの森 (@at_sushi_at) です。 先日、株式会社サイバーエージェントの2021年度 エンジニア新卒研修でコードの品質に関する講義を行いました。 そこで話した内容とスライドを完全公開します。 45分の内容のため、かなり長いですが、個人的にぜひ一読して欲しい内容になっています。 はじめに こんにちは、森 篤史と言います。2019年度入社で今年で3年目になります。株式会社CyberZのOPENREC.tvというプロダクトでAndro

スタンフォードのコンピュータサイエンスの授業の感想(後編)

2017年にも同じタイトルの記事を書いたのだけど、その後無事にスタンフォード大学院のコンピュータサイエンス学部を卒業することができたので、前回の記事以降に取った授業について、僕なりの感想をちょっとまとめたい。 CS255 暗号入門 (2018Q1)文字通り暗号についての授業。対称鍵暗号、公開鍵暗号、メッセージ認証、一方向ハッシュ関数などのトピックについて学ぶ。プログラミングではなく理論中心の授業。 宿題では、例えばこういう手順で暗号化される通信が安全であることを証明せよ、

“Beyond the Code” - CPOが見たSTUDIOの5年間

2021年4月19日「STUDIO株式会社」は創業5周年を迎えました。 長かったようであっという間の怒涛の5年間。人の運には恵まれ、おかげ様で一息ついて文章を書ける状況になりました。 STUDIOはその言葉も知らなかった創業の時から「NoCode」の山を登り続けています。もう間も無くリリース予定の「STUDIO Blueprint」によって、今までの「NoCode」で到達することができなかった新しい世界も見えて来ました。 これまでの5年間、今まで詳しくは語って来なかった

何故エンジニアの上司はエンジニアである必要があるのか?

組織の話をしていて、何故、エンジニアの上司はエンジニアである必要があるのか? CTOはいるがCDOがいない会社は多い。マーケティングという専門職の上司が永遠にマーケティングというわけでもない。もちろんCMOもいるだろうが、CTOに比べて常識化しているわけではない。 CTOがいる企業は増えているが、製造業の歴史的に成功した大企業がCTOがいるわけではない。 ただのエンジニアのワガママやエゴなんじゃないか?と思うことも多々ある。だから、たまに迷いが生じる。もちろん採用市場に

4/20 オードリー・タン氏とのおもしろ対談メモ

2021/4/20 登 大遊 行政情報システム研究所さん主催のイベントhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000049028.html で、オードリー・タン氏に色々とヘンな質問をさせていただいた際のメモを書きました。 ※ 走り書きのため、間違いがありましたら申し訳ございません。 ※ 以下はごく一部で、これの 3 倍くらい色々な知見を共有いただきました。 台湾の DX プロジェクトの話 (冒頭プレゼン)台湾の店頭でのマスク

ウィズコロナ時代のコミュニケーション~Yappliの場合~

おつかれさまです。mhidakaです。技術書典やDroidKaigiのオーガナイザーをしています。今回のストーリーは一風変わった私の経験です。 mhidakaはメルペイ所属のAndroidエンジニアですが、株式会社ヤプリで2020年12月から2021年1月の2ヶ月間、業務委託として働きました(ダブルワークができたのはメルペイの社風にも助けられました。なおヤプリとは2021年4月現在も少し関わっています)今回の記事はヤプリさんの許可のもと体験談をまとめてみます。 今日の記事

コードリーディングのコツは極力コードを読まないこと

私はクラウドのプロダクトチームで働いているが、何を隠そう一番苦手で克服できていないことが、コードリーディングだ。ものすごーく時間かかるし、時間かかったうえに読み間違えたりするし、しかもめっちゃ頭使うのに他の人はずっと速いので敗北感しか残らない。先日もマネージャの Pragna に相談したら、最初は2時間かかるけど、3か月もしたら5分で終わるわよ。って言われたけど、いや、そもそも俺4時間は最低かかるねんけどな、、、って感じ。 技術イケメンの皆さんのアドバイス よくよく私のキャ

モバイルアプリの大規模開発における組織的なソフトウェア改善の一事例と考察

こんにちは。mhidakaです。技術書典やDroidKaigiのオーガナイザーという側面以外にもメルペイ所属のAndroidエンジニアという立場も持っています(みなさんあまり知らないと思いますので書いておきます)。 今日はメルカリ・メルペイでのモバイルアプリ大規模開発での、とあるアプローチをメモしておきます。内容は社内レビューを受けてマネージャの承認が取れたものなので安心して読んでください(自分のブログで書いてるのは真面目に書くと大変そうに感じる話題だったのと、なるべく楽し

「NoCode」という幻想

どうも、エンジニアのgamiです。 数日前に、NoCodeツールのAdaloを使って開発された大学生向けSNS「Union」が資金調達を発表しました。 このニュースには、NoCodeの素晴らしさと限界が現れていると思いました。 「NoCode」という言葉を真に受けると、「もうプログラムを書いたり、高いお金を払ってエンジニアを雇ったりしなくても、あらゆるアプリケーションが作れる時代になったんだ」という誤解をしがちです。 一方で、Unionのプレスリリースを読むと、「No