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#スポーツ 記事まとめ

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noteに公開されているスポーツ系の記事をこのマガジンで紹介していきます。
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2021年12月の記事一覧

メカニックの泣いた日

試験走行が始まると、隣にいる夫の声は聞き取れなくなった。 まさか自分がカーレースを観戦するとは。 SuperGT 2021 最終戦が、富士スピードウェイで始まろうとしている。 自動車販売会社で働いている息子が、今回のレースにメカニックとして参加することになった。 選ばれただけで幸運なことだが、私達家族も観戦に招待された。 SuperGT がどういうものかもわからない私は、ネットの動画を何本も見て予習をしていったのだが、実際のサーキットは想像を超える臨場感だ。 エンジンの

1年後、Festive500に挑戦する君へ

2021年Festive500を達成した私から、1年後再びFestive500に挑戦する君へ。 Festive500とは"Festive500"はもう知っているね。そう、サイクルアパレルブランドRaphaが毎年開催している「クリスマスイブから大晦日までの 8日間で500kmを走破する」というグローバルなエクストリームイベントだ。 ただでさえ慌ただしい年末、寒空の下を走りまくるというイベントだ。なんでよりにもよってこのクソ忙しい時期にそんなことをするのか、と思っただろうね。

『嫌われた監督』から考える、プロとは何か?

ぼくは、チームで仕事をしている時に、事あるごとに「ありがとう」と言われるのが好きじゃない。「ありがとう」と言うのも好きじゃやない。 素直に「ありがとう」と口に出したほうが、メンバーと摩擦を起こさないはずだ。なぜ、自分はこんなややこしい考え方をしているのだろう。 その原点は『スラムダンク』にあった。 湘北のメンバーは、自分の勝利のために、自分の持ち場で、自分に求められる役割に徹していく。誰かの見返りを求めて、戦っているわけではない。 それを象徴しているシーンが山王工業と

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強み?本気で捨て身になれるとこちゃうかな。俺には失うもんも守るもんもないんでね。福永亮次②

夢だの、志だの、目標だの、きらびやかな未来だの、思い描くことのなかった10代だった。 いつも、何か苛立っていて、些細なことでキレた。憑かれたように喧嘩に明け暮れる日々。 その頃に何があったか、理由や背景について、福永は多く語らない。 「ただ家庭環境は……関係なくはないんちゃうかな思います」 両親が離婚したのは中学1年のとき。母は一人で家を出た。父と兄、妹と残った家に、ほどなく「おばちゃん」が住まった。父のその再婚相手とは折り合いが悪く、異母姉妹が生まれてからは、家はただ居心

「次元の違う王者」井岡一翔(志成)に挑む、遅咲き叩き上げボクサー・福永亮次(角海老宝石)の覚悟①

トレーナーの奥村健太がその報せを伝えるため電話をかけたとき、福永亮次は現場仕事の真っ最中だった。 型枠大工。職人歴は今年20年になる。15歳で見習いになり、職人時代を経て、今は一人親方として仕事を請け負い、工事を采配している。 25歳でボクシングを始めて27歳でプロになってからは、工事の進捗次第で計量日や試合当日も現場に出た。日本、東洋太平洋、WBO-アジアパシフィックと三冠王者になったあともその二重生活は変わっていない。 その日も品川にあるマンションの建設現場でハンマー

シュートは「レイアップと3ポイント」を優先するべき理由

今回は、バスケは「レイアップと3ポイント」を優先するべきゲームであるという考え方ついて紹介します。 言い換えると、原則的にはミドルレンジのシュートは積極的に打つべきではないということです。 これは決して奇抜なアイデアではなく本質的なテーマです。おそらく、バスケのルールに3ポイントシュートがある理由そのものです。 そして、得点というゲームの中核的な要素に関わることなので、極めて重要な知識だと思います。 ちなみに、覚えやすいように「レイアップ」と表現していますが、実際はゴ

「東京サントリーサンゴリアス」新リーグ開幕直前インタビュー!初代チャンピオンへの挑戦。

「東京サントリーサンゴリアス」は、1980年に創設されたサントリーのラグビーチームです。2022年1月に開幕するラグビー新リーグ「JAPAN RUGBY LEAGUE ONE(ジャパンラグビーリーグワン)」で初代チャンピオンを目指して、「チームの強化」や「地域連携・普及活動」などに力を入れて取り組んでいます。 今回は、「東京サントリーサンゴリアス」でチームプロモーションとTOC(To Customer)事業を担当している植田悠太から、新シーズン開幕を前に、田中澄憲GM(

2021シーズン振り返りと2022シーズンのこれから。

最後までもがき続けた、苦しい2021シーズンが終わりました。 J2降格。その事実を受け入れ、来シーズンに向けてどうアクションするか。 リリースのあった通り、来シーズンの補強は進んでいます。チームは人材の流動もありメンバーも変わった中で新しい闘いの準備をする。 しかし事業側は、もちろん人の動きもあるけど、今いるメンバーでどう成果を出すかが大切。 課題ばかりが見えてくるけど、上手くいかなかった時こそ振り返り、課題が多く見つかればそれを潰していって後は昇るだけ。 そういう

”契約満了” から 次の一歩 まで

時間がいろんな感情を昇華させてくれて、諸々落ち着いたのでまとめておこうと思います。最近は僕にしかできないこと、書けないことは何だろうかと考えながら日々を送っています。心の中でそんなものは無いと思いながらも、そんな文章になればと願いを込めて。 ... 12月5日(日)、J3優勝とJ2昇格を経験しました。次の日、クラブハウスで「契約満了」を言い渡されました。試合終了の笛から24時間も経っていない昼過ぎのことでした。言い渡されたあと、3,4時間ほどでトライアウトを受けるかどうか

2021年スポーツビジネス最新事例30選

こんにちは。スポーツビジネス大好き会社員の山本と申します。 このnoteでは、2021年 #スポビズアンテナ というサークルで(ほぼ)毎日スポーツビジネスの最新事例を紹介してきた筆者が独断と偏見で選ぶ「2021年スポーツビジネス最新事例30選」を紹介します! それではどうぞ! ■1月1,🏀【2021/1/14】川崎の米須選手プロモーションがただただ凄い 振り返りメモ:今年だと岩下君とか注目ですね 米須玲音選手(特別指定選手)加入のお知らせ ---------- ☑ウ

人生で初めて推しシートを購入した結果、天国と地獄を経験した話

12月25日はクリスマス! 恋人と過ごすだけが充実したクリスマスではないぞ? 私は推しと過ごすのだ!! 24日の夜行で名古屋に向かって出発して、クリスマス当日にFリーグ観戦。推しのスペシャルシートの日なんて、ファン冥利に尽きるよ。 ことの発端は「星翔太Thanksシート」。 星翔太とは? Fリーグ・名古屋オーシャンズに所属する選手。20歳の頃から日本代表に招集され、キャプテンも務める。今年の9月にリトアニアで開催されたW杯では、強豪国であるスペイン、ブラジルからゴー

【Voice!】旗手怜央選手がセルティックFC(スコットランド)へ完全移籍

──来シーズンからスコットランドの名門、セルティックFCででプレーすることになりました。今回の決断についての思いを教えてください。 「まず最初に、僕の挑戦を許してくれたフロンターレにすごく感謝しています。監督をはじめ、クラブスタッフ、切磋琢磨してきたチームメイト──。こういうことを言っても嘘のように聞こえるかもしれませんが、本当に感謝の気持ちしかありません。僕自身、このチームじゃなければここまで成長を感じることはできなかったと思います。みんなと一緒にサッカーができて、2年間

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先日、那須さんが企画してくださったJAPAN All STAR の試合でカズさんと同じピッチに立てることができました。 僕にとっては本当に夢のような舞台で忘れられない一日になりました。 10年前に同じピッチでやろうとかけられた言葉。 小さい頃の夢が叶いました。 本当に感謝しかないです。ありがとうございます。 みなさんはプロサッカー選手でトップに立つ人間はどんな人達だと思いますか? どんな人を想像しますか? 自分はヴィッセルに入団する時、すごい怖かったです。 サ

中村憲剛の2021年下半期振り返り&この1年で感じたこと(後編)

そしてサッカー普及活動や講演、イベント出演ですが、こちらは今年に関してはコロナの影響もあり、登壇して直接皆さんの前に出てお話をするのではなく、オンラインがほとんどでした。これも状況に即した形に変わりましたね。自分が講演をする場所に伺って収録したものを配信したり、リアルタイムでオンライン配信したりと、本当にさまざまな形態でした。 内容は僕がこれまで経験してきたことをお話することがほとんどでした。プロ18年間で培ってきたもの、プロフェッショナルとは何か、壁を乗り越えるためにはど