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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2020年9月の記事一覧

そのタイトル、ほんとにそれでいいの?商品販売に学ぶ記事タイトル考

「せっかくいい記事なのに、誰にも読んでもらえない……」それは例えるならば、置く場所を間違えているせいで誰にも気づいてもらえない、魅力的なお洋服やバッグのよう。 私(平安暴走戦士~chiaki~)は、老舗のバッグのメーカーで働いていたことがあるのですが、記事を読んでもらうことも商品を買ってもらうことも、何だか似ているなぁと思ったのです。 和樂webのタイトル、そして「商品販売」と「読まれる記事」の関連について考えてみました! 商品販売との類似点①「今」を意識すべし!春にな

ブランディングとは。サーフィンと仕事

こんにちは。 愛知県豊橋市在住の編集ライターの岩下加奈です。 9月も終わりに差し掛かっています。早いな〜!この時期は、撮影や取材もそれほど暑くなく、それほど寒くなくなので、快適に&順調に進む進む!(特に夏場の取材は本当にきつい・・・笑 上半期はwithコロナと呼ばれてリモートワークが進み、今ではリモートも当たり前になってきて、仕事のあり方がガラリと変わった前半。 下半期、特に毎日考えていることは 「このままの働き方でいいのか?」 「自分のキャリアは?」 「人生をど

編集は「整理」、デザインは「整頓」。

編集とデザインの役割のちがいときどき「編集とデザインの役割のちがい」について訊かれることがある。 ざっくりとした印象からすれば、「混同することはないでしょ?」といいたくなるところだが、じつは骨組みだけを取り出すと、両方とも「さまざまな情報をコントロールして価値を提示する」という意味では共通している。また、編集とデザインには、ひとつのモノをつくっていくうえでのフェーズのちがいのようなところもあったりする。そんなことから、微妙な「すみ分け」を気にする人が出てくるのである。 では

インタビューは「面白くなくない記事」を書けばいい〜ライター土井大輔さんの取材術

「ひとりを楽しむ」をコンセプトにしたウェブメディア「DANRO」。たくさんの個性豊なオーサーたちが面白い記事を書いてくれていますが、なかでも特に人気があったのが、ライターの土井大輔さんのインタビュー記事です。 「こんな人、どこで見つけたんだろう?」と思うようなユニークな人物に取材して、肩の力の抜けた自然体の文章で、その人の「味のある言葉」を引き出しています。 取材者である土井さんはどんなふうに考えて、インタビューの対象と向き合っているのでしょうか? 土井さんにインタビュー

お堅い業界誌ライターが、コンビニスイーツを取材するようになった理由

こんにちは。フードライターの笹木理恵です。今回は、私がコンビニグルメ(主にスイーツ)を取材するようになった経緯について、お話したいと思います。 以前のnoteでもお話しましたが、私はもともと飲食業界専門の雑誌編集者としてキャリアをスタートしました。会社員としてはわずか4年の勤務でしたが、ここで取材のやり方から編集者のイロハまでを教わりました。そしてその後も、自然と飲食の専門誌での執筆がメインでした。ラーメン店の開業本、焼肉業界の専門誌、コーヒーの焙煎本、シュガークラフトの技

出版物の総額表示義務化と紙媒体の衰退で引き起こされること

1989年の消費税導入時は出版社1社平均3623万円の負担 そろそろ寝るか、と思ったら、TwitterでこんなTweetを見てしまい、「ああ、そうだった」とくらくらしているところである。出版社のなかの人間ではないので、消費税が上がる=表示問題の勃発をすっかり忘れていたのだけど、消費税改正のときのドタバタを思い出すことになった。89年はまだ出版界に入っていなかったので現場は知らないのだが、それ以降の改正では、雑誌が元気でまだなんとか出版社に余裕があったときでさえ、もれ聞くなかの

我々はどこへ行くのか。オウンドメディアは重要か。Webメディア運営の5つの悩みと今後を考える🤔

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」これはフランスの画家ポール・ゴーギャンの名作のタイトルですが、今の和樂webはまさにそんな状態。私たち、どこに行っちゃうの? こんにちは。Webディレクターの鳩です。今年の夏は、毎日Tシャツ+短パン+サンダルで過ごしました。それなのにきっちり暑さにやられて9月になっても夏バテ気味な私ですが、和樂webもただいま夏バテ状態です、たぶん。 というのも2019年4月のスタートから現在まで、それはもうあらゆる施策に挑戦

大変なのは、「問題」が絶対に起きないようにすること――出版社の「製作部」が語る、本音のお仕事

出版社の仕事――と言われて、みなさんは何を思い浮かべるでしょうか? 作家さんの本づくりをサポートする編集、本を売る営業……。 たしかにこれらは一番イメージしやすいお仕事だと思います。 でも、出版社の仕事は、ほかにもいろいろあるんです。 そして、その人たちの情熱と支えによって、本というコンテンツを色んな人に届けられています。 このコーナーでは、「あんまり知られていない出版社のいろんなお仕事」をお届けしていきます。 とはいえ、ここはせっかくのポプラ社一般書通信の場。 会社

編集者と料理研究家が交わした、たった1つの約束

料理レシピ本ジャンルの「本屋大賞」2020年9月8日(火)、「料理レシピ本大賞 in Japan 2020」が発表され、ライツ社の『リュウジ式 悪魔のレシピ』が大賞に選ばれました。 この賞は、全国の書店員の投票によってその年の「BEST料理本」が選ばれるもので、「本屋大賞」のレシピ本版のような賞です。 創業4年、社員数5名、兵庫県明石市の小さな出版社の本を、大賞として選んでいただけたこと。書店員さんからのたくさんの応援に感謝の気持ちを述べるとともに、その経緯を記録しておこ