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我々はどこへ行くのか。オウンドメディアは重要か。Webメディア運営の5つの悩みと今後を考える🤔

「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」これはフランスの画家ポール・ゴーギャンの名作のタイトルですが、今の和樂webはまさにそんな状態。私たち、どこに行っちゃうの?

こんにちは。Webディレクターの鳩です。今年の夏は、毎日Tシャツ+短パン+サンダルで過ごしました。それなのにきっちり暑さにやられて9月になっても夏バテ気味な私ですが、和樂webもただいま夏バテ状態です、たぶん。

というのも2019年4月のスタートから現在まで、それはもうあらゆる施策に挑戦して、トップスピード全力投球で取り組んできました。そんな状態なので、絶賛息切れ中。このままのペースだと和樂webはいつか倒れてしまうんじゃないかと。そろそろ何に注力して、どう成長していくか、次のビジョンを考えなくてはなりません。

というわけで今回は、和樂webの抱えている悩みとこれからどうしようか考えたあれこれを、鳩の思うままに書いてみます。まだ編集部で話し合っていないんですけど、もう、まとまってなくても書いちゃおう。これまでも考えてきたことを勝手にオープンにしてきたし、最近noteサボってたし......。

他のWebメディアの運営のみなさんも、こんなことで悩んでいるのでしょうか? このnoteを読んで、もし同じような悩みを抱えていたら、ぜひ教えてほしいです。では、悩みをひとつずつ吐き出してみます。

1.オウンドメディアは重要か?問題

悩みその1。和樂web、オウンドメディア(intojapanwaraku.com)をどこまで重視するか問題。コンテンツを発信するだけなら、noteやSNSを駆使すれば正直問題なし。であれば、これから先どのようにオウンドメディアを位置付けていくべきか......。

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「日本文化の入り口をつくる」
和樂webのミッションを実現するために接点を増やすべく、これまではとにかく多くのプラットフォームを駆使してきました。noteは「運営の裏側(マーケティング)」TikTokは「浮世絵の魅力」Twitterは「編集長のつぶやき」それぞれのプラットフォームに適した独自のテーマで情報発信。するとオウンドメディアの位置付けが次第に「和樂webのメインの情報発信基地」から「他と同等の情報発信手段のひとつ」へと変化していきました。

私は、TikTok、Audiobook(popIn)での情報発信を通じて、和樂webの武器はやっぱり「編集長の知見とトーク力」「POPな(時にばかばかしい)切り口」だと確信しました。

今後はそれらを存分に発揮できる音声や動画コンテンツに注力して、すべてのプラットフォームに展開していったほうがよいのではないか? これによって、現在の読者層よりも若い20-30代のための入り口を強化していくのはどうだろうか? と考えています。ついでにオウンドメディアの機能を見直してみてはどうかな、なんて。「情報の集合体+コミュニティの形成」に特化するのであれば、オウンドメディアの機能すべてをnoteに移していくのも大アリではないかと思うのです。他のWebメディアはオウンドメディアの位置付けどうしているんでしょう。noteにオウンドメディアの機能を移した方のお話も聞いてみようっと。

2.コンテンツのジャンルがバラバラ

悩みその2。和樂webのコンテンツのジャンル広すぎ問題。

和樂webではさまざまなクラスタと接点を持つために、コンテンツのジャンルをどんどん広げていきました。歴史、食、旅、美術、工芸、芸能......「日本文化のおもしろさは多様性にある!」そんな新たなメッセージを発見できた一方で、「日本文化=なんでもあり」というか、ぼやっとしてしまったというか。具体的にどんな人に楽しんでもらいたいか戦略を立てづらい状況になったような気もします。

私は今後「和樂webの看板となるジャンル」をもう少し具体化する必要があるのでは? と考えています。オウンドメディアのPV上では戦国時代を中心とした「歴史」が圧倒的にウケているのですが、これだけにすがると歴史メディアになってしまいます。が、オウンドメディアの機能や目的を見直すのであれば、歴史だけを武器にする必要はないかなと。

すでに音声や動画コンテンツの配信を通じて「浮世絵」が和樂webの看板になっていますが、これをもっと強化できるのでは? 浮世絵はビジュアルのインパクトが強いですし、競合がまだ少ない。さらにパブリックドメインの素材も多くて、POPな切り口を生かしやすい。和樂webにぴったりです。この「浮世絵」のような看板ジャンルを増やしていくか、「浮世絵×○○○」の組み合わせを増やせたら、具体的な「日本文化の入り口」をつくりやすいんじゃないかな。

3.「みんなでわいわい」の難しさ

悩みその3。コミュニティの問題。

和樂webは、ご参加いただいているライターのみなさんに向けてSlack上であらゆる情報を公開し、一緒に交流しながらWebメディアをつくっていくスタイルをここまで貫いています。気軽に日本文化のことを話せるコミュニティが、小さいながらできてきた気も。しかしさまざまなプラットフォームの集合体である「和樂web」においてオウンドメディアの割合が小さくなるとともに、運営スタッフもオウンドメディアに関わる時間が少なくなり、ライターのみなさんとの交流も減ってしまったように感じます。

この問題に関して私がチャレンジしてみたいことは「交流の場所を変えてみる」です。オウンドメディアの機能を仮にnoteに移すとしたら、交流もnote上でやっていくのがいいかな? とか。あるいは動画や音声を使ったコミュニケーションにどんどん移していくとか。もしくはSlackをもっとオープンにしてしまう? 情報発信のプラットフォームの進化にあわせて組織の運営システム、コミュニケーションの手段も進化させなくてはと思うのです。現在は、ZOOMでスナック(雑談)の時間をつくったり、Slackの趣味チャンネルの数を減らしてできるだけ少ないチャンネルで更新頻度多めに交流できるようにしていますが、今後ライターのみなさんとの交流をどうしていくべきか早めに決定しなくてはと焦っています。オーディエンスのみなさんがご参加いただいている「日本文化スナック」も......。よく聞く「コミュニティ」ですが、実際のところ他のWebメディアはどうしているんだろう......。

4.楽しくやること、忘れがち

悩みその4。楽しく働くの忘れがち。そのまんまです。

現在の和樂webはかなり効率重視でシステマチックな働き方をしています。SlackとScrapboxとZOOMを使って、9割リモートワーク体制。仕事のスピードはあがったし、こなせる仕事量も増えています。

しかしスタッフ同士で直接顔を合わせる機会は減ったし、リモートだと雑談しづらい。結果、どうしてもリアルな編集部に集まって仕事していたときよりもコミュニケーションが減って、淡々とパソコンと向き合っているような気がするんです。アイデアを交換したり、思い切った意見がしづらい環境のような気も。私の場合は「仕事が楽しい!」=作業内容ではなく、一緒に仕事をする人とのコミュニケーションが大きな割合を占めているので、雑談の時間を増やして、もっともっと「仕事が楽しい〜!」状況をつくりたいです。

毎朝なんでもない会話をするためにZOOMで「朝会」を30分やってるけど、これからはランチとか、だらだらSlackで話し続けるとか、とつぜんZOOMで話するとか、無駄に(?)リアルで集まる時間つくってみたり...なんでもいいのでイレギュラーな雑談を増やしていきたいです。

5.スタッフの意識革命

悩みその5。私含むスタッフの意識の問題。我々が、もっとぐいぐい表に出ていかなくては。

これまでの和樂webはすべての施策において編集長ひとりがひっぱっていくスタイルでした。しかしスタッフの仕事が「オウンドメディアの運営」だけではない今、各自が能動的に各プラットフォームや施策を牽引していく必要が出てきたように感じるのです。

例えば、これから音声・動画コンテンツにますます注力することになった場合、Webメディアや商品開発、SNSなどの采配を編集長ひとりで判断することは難しくなります。現在は何をやるにも編集長のセンスや知見にばかり頼っていますが、私たちがそれぞれのセンスや知見を発揮して意見をガンガン言うようにならないと、和樂webのファンは、いずれいなくなってしまう気がしました。

なぜならば、現在の和樂webのファン、ライターのみなさん、和樂webに興味を持ってくださる方の多くは「和樂web」よりも編集長のファンだと思うからです。それは私含む運営スタッフもきっと一緒で、みんなセバスチャン高木のファンで、これまではひたすら必死にくっついていく状態でした。
でもこれからは、編集長にくっついていくだけではなく、自分たちのファン、和樂webの活動のファンを、リードしてつくらなくてはと思うのです。

他のWebメディアは、どうやってチームをつくっているのか。編集長とスタッフの役割ってどのように分けているのか。私が今一番気になっているのは、この問題です。

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オウンドメディアは重要か?
コンテンツのジャンル広すぎ!
「みんなでわいわい」の難しさ。
楽しくやること、忘れがち。
スタッフの意識革命。

以上はすべて、ディレクター鳩の考える和樂webの悩みであります。Webメディアを軸としたこれまでの戦略から、どのように転換していくのか。和樂webの今後の方針がバシッと決まったときには、またnoteを更新します。

さいごに。最近、昔のnoteを読み返していて、自分たちの熱量に驚くことがあります。日本文化について本当の素人(今もですが)の私が、編集長の発信するPOPで強烈な茶の湯の世界にふれて衝撃を受けていたり、どんどん増えていくライターの数に合わせて新しいツールを導入したり、編集長がSEOやWebメディアの運営に奮闘していたり。何を読んでも書かれていることは常に「下から目線」で、ああ今はそれを忘れかけているのだなあと思います。初心は大切! とどれだけ言い聞かせても忘れてしまう。だからしつこいくらいに自分に言い聞かせなくてはいけないのです。こうしてnote書くなどして。

編集長のトークやPOPな切り口も武器ですが、変わり続ける和樂webにとって「下から目線」こそ最強の武器なのかもしれない。今の私が現状の和樂webにポジティブな風を吹かせるには徹底した「下から目線」でアウトプットを続けるしかないのかも。もっともっとnoteを書いていきます(反省)。

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