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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2020年6月の記事一覧

漫画編集者が選ぶ BLM運動時代に読みたいグラフィックノベル4選

5月25日にミネソタ州ミネアポリスで起きた、警察官による黒人男性殺害事件。人種差別や偏見がアメリカ社会に通底していることを、改めて浮き彫りにしました。この痛ましい出来事をきっかけに「ブラック・ライブズ・マター」運動(BLM運動)が米国内にとどまらず、世界中で巻き起こっています。 私は大学、大学院時代とアメリカ史ーー中でも黒人史に興味を持って勉強していました。就職以降は歴史やアメリカから離れていましたが、好きなこととはまた巡り合う運命 (?) なのか、現在アメリカで駐在生活を

私が作りたかったものの正体はまだ謎に包まれたままだけど、触るとちょっとあったかいんだよね

わたしは自分自身のことを言葉にするのがすこぶる苦手だ。 自己分析能力が極端に低い、とも言い換えできる気がする。 「わたしは○○な人間だから」とさらり言える人が羨ましい。 ずっと「何者か」になりたくて、長年いろんな仮面を被りは捨て、被りは捨てを続けてきたことの弊害なのかもしれない。 ただ言葉にすることができない、わけではない。 めちゃくちゃに時間がかかるのだ。 なんかこんなnoteを前にも書いたことがある気がしたんだけど、見当たらないな。昔やってたブログに書いたんだっけなあ

手話は描写力にすぐれた少数派の言語。その豊かな世界。

「見る言語」を使って暮らしている人たちがいます。 見たものを生き生きと伝える描写力に長けた「手話」を母語とする人たち。圧倒的多数を占める「話す言語」と地続きでありながら、大きく異なる文化や規範、慣習の中で生きています。 ふたつの言語世界をともに知る、ろう学校・明晴学園の元理事長でジャーナリストの斉藤道雄さんに話を聞きました。 聞き手は、ろう者を親にもつCODA(コーダ)で、ライターの五十嵐大さん。 豊潤で奥深い「見る言語」――手話の世界をのぞいてみました。 「描写す

無印良品の【「これがいい」ではなく「これでいい」】という言葉はこれでいいの?

ファミコンがなんで白とエンジ色なのか知ってますか? 「安かったから」という説があります。 白とエンジ色といえば、 無印良品です。 無印良品のシールのベージュは、色をプリントしたものではありません。 無印良品の誕生は1980年。起点はものの生産プロセスを徹底して合理化することで簡潔で気持ちのいい低価格商品を生み出すことでした。 具体的には「素材の選択」「行程の点検」「包装の簡略化」を通して商品を見つめ直しています。 たとえば、紙の原料であるパルプを漂白するプロセスを省

オンライン時代の取材のしかたと体の重ね方

エロい話では、ない。 緊急事態宣言が出る少し前くらいから、ほぼ全ての取材が、オンラインに切り替わっている。ほぼ、と書いたけど、よく考えたらひとつの漏れもなく、100%だった。 宣言が解除されてからも、今のところ、取材はすべてオンラインで進んでいる。 ライター仲間の間では 「zoom取材、意外と問題ないね」 「次に出る本は、オールリモートで作った」 「出張取材って、いったいなんだったんだろう……」 なんて話題でもちきり。 このままオンライン取材だけでいけるなら、東京にいる必

伝わる文章は、コミュニケーションの「高さ」に気をつけている。

意外と忘れられがちなコミュニケーションの「高さ」指摘されると重要性を感じるのに、意外にちゃんと意識されていない文章作法のひとつに「コミュニケーションの高さ」がある。かんたんにいえば、書き手と読み手とのあいだでの「意識のうえでの上下関係」みたいなものだ。実際には文章だけでなく、会話を含めたコミュニケーション全般にあてはまることだが、そこへの配慮は、文章を「伝わる」「共感できる」ものにするうえで不可欠だとぼくは思っている。 たとえば、的確で正しいアドバイスをメールで書いて送った

文章を書くのに必要なのは、語彙力よりも「他人への想像力」だ。

「私、語彙力がないから」 「文章を書くのが苦手です」 よく言われます。 語彙力は、確かにあるに越したことはない。たくさんの言葉を知っていれば、それだけ思考は広がるだろう。 だけど、大切なことは「どれだけたくさんの言葉を知っているか」ではない。 どれだけたくさんの「人の気持ち」を知っているかだ、と思う。 「自分とは違う他人」の価値観をどれだけ知っているか 文章には読み手がいる。自分用のメモなら、読み手は「未来の自分」だが、 それ以外の文章には必ず読者がいる。 その読

なんで、MATCHAに出資してくれたんですか? - ラグビーU20 元日本代表監督 中竹竜二さん

久しぶりに株主インタビュー記事を公開します。第4回は、日本ラグビー協会理事であり、ラグビーU20 元日本代表監督 中竹竜二さん。中竹さんとはじめてお会いしたのは7年前の2013年。リクルートのとある企画で、中竹さんから若手にインタビューするという企画でした。ネットで探したら見つかったので、興味がある方がいればお読みください。懐かしい...。 それから中竹さんから、Facebookの誕生日告知のたびにランチに誘っていただくようになり、その都度組織の相談にのってもらっていました

多くの人に読まれる文章を書くためには。noteクリエイターのノウハウが詰まった「文章のコツ」まとめをつくりました

▼ 使い方動画はこちら noteの使い方をお伝えする「note勉強会」を開催し、クリエイターのみなさんからいただいた質問の中で特に多かったのが、「文章のコツがわからない」というお悩みでした。 noteを使ってくださる方ひとりひとりと直接お会いしてお話ができれば良いのですが、それは現実的に難しい…ので、文章のコツをまとめたいと思いました。 noteで探してみたところ、文章のコツに関する記事が思っていた以上にあったので、noteクリエイターによる文章のコツをまとめてご紹介さ