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#編集 #ライター 記事まとめ

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編集、ライター、コンテンツ、メディアなどに関する記事をまとめていきます。
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2019年1月の記事一覧

ノラ編集者の、「初めて」補給法。

朝や赤ちゃんやお正月が尊く思えるのは、そこに「初めて」が含まれているからだと思う。 初雪の日、「真っ白!」に喜んだのもつかの間。たちまち踏み散らかされ、足跡だらけになってしまう道みたいに、自分の「初めて」は、毎年、どんどん、減っていく。だからみんな子どもとか、若いお姉ちゃんとか、新しい服とか、ささやかな「初めて」を自分に注入するのかもしれない。 2018年、ノラ編集者としてうれしかったのは、「初めて本を書く人」のお手伝いがたくさんできたこと。 現代アーティスト、元刑事

「書く力」を身につけるうえで「ツイッター」以上にいい方法を思いつかない

「書く力」を身につけるにはどうすればいいか? 編集者という肩書きをつけているので、そんなことをよく聞かれるけれど、いくら考えても「ツイッター」以上にいい方法を思いつかない。 もちろん眺めるだけじゃなくて発信しなきゃダメだけれど、それによって身につく力は計り知れないと思う。 ツイッターをやれば、「書く力」につながるさまざまな力が手に入る。思いつく限り挙げてみたい。 ①勇気ツイッターでは発信する勇気が得られる。発信するからには、スベるリスクもあるし、無視されるリスクもある

メディア論78 ミュージシャンは最高のデータベースメディアだ。

マスメディアには、 最新コンテンツだけが商売のタネ、 過去のコンテンツの蓄積=データベースの価値には無関心って 人が実はすごく多い。本当に多い。 これは年齢、関係ない。 爺さんから20代まで、おしなべてマスメディアの人は 新しいコンテンツのことしか考えてない人がとても多い。 理由は明白で、 日々の仕事も、自分の評価も 今作っている最新のコンテンツの 出来と売れ行きで決まってしまうからだ。 が、ウェブ市場は、 グーグルが検索エンジンを普及して以来、 「データベースと検索」がメデ

THE MINOWA~編集の法則ABCDE~(箕輪さんと本をつくってみて)

今、幻冬舎の箕輪厚介さんと本をつくっています。 箕輪さんは堀江貴文さんの「多動力」やメタップス佐藤航陽さんの「お金2.0」、showroom前田裕二さんの「メモの魔力」など、出版不況と言われる時代にベストセラーを連発している編集者です。 本記事では、箕輪さんと一緒に本をつくってみて感じた、箕輪さんの編集者としての素晴らしさを、私たちがつくっている本「THE TEAM~5つの法則~」にちなみ、「THE MINOWA~編集の法則ABCDE~」として法則化し、紹介してみたいと思

読者を惹き込む「リード文・締め文」って?良記事に学ぶ方法論と心構え

個人で出したこちらの記事が広く読まれ、うれしい限りです。 弊社モメンタム・ホースで本日、良記事の「リードや締めを学ぶ」勉強会を開催したのですが、そこで各メンバーからオススメ記事が多数挙がったので、こちらでもシェア。 まず僕から。(作り手のメタ視点から、自分なりのスゴポイントをちょこまかと書きます) ※あくまでそれぞれのメンバーの選好による部分も大きいので、参考までに。 染まることを恐れるな 森山未來という「表現の化け物」ノンフィクション調の文章から、テレビのドキュメン

メモの達人の驚きの境地。

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。 前田裕二さんの「メモ」の本が流行っているようだけれども、メモというのはそれを書くこと自体に意味があったりする。 極端なことを言えば、書いて、あとはそれを見返さくてもいいくらいである。 というのも、脳は、アウトプットを強制されて初めて気づくことがあったり、自分自身と対話できたりする。 もちろん、声に出したり書いたりしないで自分の中で思考をするということもできるのだが、その情報容量には

クリエイティブ系で独立したいんだったら借金するな、高いオフィス借りるな、見栄張るな

 昨今クリエイティブ系の人々の「独立論」みたいな話がネットで賑わっておりますが、皆さん頑張ってください。しかしながら、少人数で起業したりフリーになったりするとついついやりたくなるのが「見栄張り」であります。まぁ「お前とは考えが違う」と反感を持つ方もいるでしょうが、以下はあくまでも私の考え。  一つが著名なデザイナーに企業のロゴを作ってもらい、名刺で使う紙を分厚くしたりなぜか金箔が張られたりしてるのもいる。翻ってワシの名刺など、神保町「プリントパック」で作ったもので、しかも手

学校なしで学べるカリキュラムサイトがあったら面白い。

note(ノート)の方では、できるだけproactiveなことを書きたいと思っている。 以前からあったらいいと思っているのは、学習のカリキュラムを体系的に表示するサイトで、それはビジネスとしても十分に成り立つと思う。 以前、中卒で世界的な建築家になり、結局東大教授にもなられたある意味では「学校」という制度を超越している偉大な安藤忠雄さんにお話をうかがったときに、ものすごく独学をしたんだけれども、京大の建築家の友人に教えてもらって京大生が読んでいる建築関係の本を徹底的に読んだ

睡眠こそ最強の解決策である

「睡眠こそ最強の解決策である」マシュー・ウォーカー https://amzn.to/2RGyElD 2019年が始まった。 後厄も終わり、40歳もすっかり超え、2019年を新たな気持ちと生活習慣で迎えるべく、健康に関する本を色々を読み漁っている。 マシュー・ウォーカーの「睡眠こそ最強の解決策である」はその中で読み応えが有り、一日24時間を過ごすにあたり多くの時間を過ごす睡眠がいかに健康的に人生を過ごすことに重要かを多くの事例をもって教えてくれてる本である。 一つの

エッセイとコラムのちがい

「エッセイって、なんの意味があるんですかね?」 白いお皿にのった鶏肉にナイフをいれながら質問する。テーブルクロスの先に座っているのは、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院の教授を務める柳瀬博一さんだ。 柳瀬さんは編集者として、矢沢永吉の『アー・ユー・ハッピー?』や『小倉昌男 経営学』、『養老孟司のデジタル昆虫図鑑』などヒット作を数多く作ってきた日経BP社の名物編集者だった。 東工大で教鞭をとるのも、ジャーナリストの池上彰さんが東工大の教授になった際に作った『池上彰の教養

凡人が原稿に集中するための9つの必勝法

原稿を進めるコツは、なによりもまず「自分は意志が弱い」と認めることです。 パソコンをおもむろに開いて、原稿をさらさらと3時間書き進めて「ふーむ、今日はざっと1万字か、やれやれ」みたいな人はいません。村上春樹しかいません。 だいたいの人は、パソコンを開くとまずツイッターかフェイスブックに直行して1時間ほどウダウダし、「はぁあ、原稿やんなきゃあ」とのたうち回った挙げ句、1行進んでは1行消し…とやっているうちにイヤになり、またSNS地獄にハマる、というのが相場となっております。

FACTFULNESS【書評】: なぜこの本は「欠かせない1冊」なのか?

こんにちは。THE GUILDの渡邉です。 今回、共訳者の上杉周作さんからFACTFULNESSをご献本頂きましたので、書評を書いていきたいと思います。 *ちなみに書籍の販売は1/11ですが、KINDLE版はすでに先行販売中です。これは日経BP社初の取り組みだそうです。 これはどんな本?著者のハンス・ロスリングさんはスウェーデン出身の医師・公衆衛生学者。 さらにWHOやユニセフで保健アドバイザーを務めたり、1993年にはスウェーデンにて国境なき医師団を共同設立したりと、

34才のライター宣言。

明けましておめでとうございます。牧野です。普段は文鳥文庫を出版する「文鳥社」や、企画・デザインを中心としたブランディングをする「カラス」や、その親会社である「エードット」で役員をやっています。 ほとんどの方にとってどうでもいいことであると承知で書きますが、今年からは「ライター」を名乗っていこうと思います。もともと博報堂に入社した頃から「コピーライター」という職種だったので「すでにライターじゃないか」と思われるかもしれませんが、「コピーライターとライター」は全然別の職種です。