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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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#仕事

いい仕事は、壁から生まれる。

かつて、夫婦げんかがありました。 共有デスクに妻の書類が散らかって、ワークスペースの境界線が曖昧になり、領土を侵略されたことがあったのです。 あれをきっかけに「WORKERS'BOX」が誕生したのが2017年のこと。 「お片づけが苦手な人でも、書類を案件ごとにポイポイ放りこむだけであっという間に片づく箱があったらいいのにな」 そんな個人的な動機から開発され、実際に使い始めて「これはいいぞ」となって、実際に商品化したのでした。 おかげで自分たちのデスクがすっきり片づき

10年コーヒー屋をやってみて

こんにちは、川野優馬です。 少し前ですが今年の夏で、東京の吉祥寺にLIGHT UP COFFEEという名前でコーヒー屋をはじめて、ちょうど10年が経ちました。 コーヒー屋を10年やってみてどんな感じなのか、10年の流れや変化、困難を振り返ってみて書いてみたいと思います。 なぜコーヒー屋をはじめたのか そもそもコーヒー屋をはじめたのは、シングルオリジンコーヒーというものにとても可能性を感じてわくわくしたからです。シングルオリジンコーヒーというのは、農園ごとに分けて仕入れ

#271 勤務時間の定めを2週間毎に変更したわけ

 こんにちは武藤北斗です。まずは1週間の軽い振り返り。12月は繁忙期で大忙しですがなんと選別作業のやりすぎで左手が腱鞘炎(っぽく)なり激痛が。正面で作業している社員に話すと私は右手がおかしいとのこと。では場所を入れ替わろうということで解決。早めに弱音を吐いてよかった。  それでは今週のnote始まります。 *投稿日から7日間は無料ですが、その後は有料マガジン『争わない組織が答えだった』に移行します。購読者になって頂くと過去の投稿も読み放題になります。 271回 勤務時間

本屋、はじめまして #1 OH! MY BOOKSー前編

はじめまして、OH! MY BOOKSの福永紋那と申します。 2023年9月に、東京・幡ヶ谷と初台の間にお店を構えました。 お店をはじめるまでの間、本や映画などでみたいろんな人のストーリーが背中をぐっと押し続けてくれていたのですが、わたしの個人的な話も、いまやりたい気持ちがぐんぐん育っている誰かのために少しでもなればうれしいな、という気持ちで書いてみます。   お店は古いビルの2階にあって、入り口はそれぞれ別にある2つの部屋が中でつながっている物件を友人(mobuという会社

日常に"切り替え"を生む道具

ずっと作業をしているつもりなのに、グルグル…モヤモヤ…停滞してしまうことってありますよね。 アイデアが出ない、やる気が出ない、なんか集中できない。そうしているうちに時間だけが過ぎていく感じ。 そんな時、どうしてますか? 切り替えるとうまくいく たとえば違う場所に移動してみたり、立ってみたり、窓を開けたり置くものを変えたり、目に入る景色や物を切り替えてみる。 たったそれだけのことで一気に突破口が見つかることってけっこうあるんですよね。 僕はこれを自覚したとき、まずは「

#260 面接結果と優しさの関係

 以前は面接結果を翌日に連絡しており、お昼までに連絡がない場合は不採用ですと伝えていました。しかし不採用でもお伝えする必要はあると反省し、1年前から電話かメールで合否を伝えることにしました。  面接時にどちらの連絡がよいか選んでもらうことにしたのですが、これが間違いでした。自分が弱い人間で不採用の連絡ができなかったのに、なぜいきなり電話での連絡まで選択肢に入れたのか。(まあ#188を読んで頂くと経緯はあるのですが)  結果どうなったかと言いますと、ほぼ全員が電話での連絡を

「スキ」を仕事にする楽しさと大変さを届けたい。

昨日の記事をたくさんの方に見て頂き、感動しているkassaです。本当にありがとうございます。 ▼昨日の記事はこちら 自分の気持ちを文字起こしして伝えるのは得意な方ではないので、うまく伝わっているのかわかりませんが、(ラジオもやっているのですが、そちらではペラペラと話すことができるんですがね。あ、でも内容もペラペラなんですがね。笑) ▼第一回目を終えた時の感想のラジオもよかったら聞いてください。笑 そんな本日はシマヲツナグ。2024で どんな作家さんに応募してもらいたい

自然の中に潜むカタチから生まれる植田佳奈氏の陶芸作品【FREEPARK】

突然ですが、 河原や公園に転がっている石ころを 拾ってみたり、じっと眺めたり したことはありますか? 何気なく目を落とせば見かけるものですが、 ひとつひとつの質感や形を じっくりと観察することは あまりないように思います。 石に限らず、 自然界にある形を独自の視点から観察し 試行錯誤を繰り返しながら 作品を制作しているのが、 陶芸家の植田佳奈さんです。 植田さんの作品は「人工物」のようで どこか「自然物」のよう。 今回FREEPARKに届いた作品たちも、 自然の形や風景

あの頃の「プロトタイプする暮らし」#2  タコス屋「みよし屋」&編集者・阿部太一さん

出版社・マガジンハウスで長く編集の仕事を続けてきた阿部太一さんが、2023年5月10日、品川区中延にタコス屋「みよし屋」をオープンしました。THE CAMPUS FLATS TOGOSHIからは歩いて10分ほど。佇まいは街のお蕎麦屋さんのようですが、実際に店内を覗くとリノベーションされた素敵な空間が広がっています。編集者である阿部さんが、なぜこの町でお店をオープンすることになったのか。仕事と暮らしをプロトタイプする先輩・阿部太一さんにお話を伺いました。 先祖代々続く蕎麦屋を

バリスタのキャリアパスを考える

バリスタのキャリアパスを考えてみる。 よくあるルートで言うと、まず大手チェーン店でアルバイト、そしてコーヒーともっと向き合える環境にとスペシャルティコーヒーの個人店に行ってバリスタとして腕を磨き、さらに有名なスペシャルティコーヒーショップのバリスタになる流れ。そして最終的には自分のお店をつくって独立。 この流れに綺麗にはまれば素晴らしいし、いいモチベーションだと思うんだけど、コーヒー屋→コーヒー屋という感じでステップアップできるお店も限られているし、自分のお店を作るのも段

「悩む」から「考える」へ

眉間に皺寄せ、頭を抱え、目を閉じて、うーん。。 アイデアを出す仕事をしていると、苦しくなる瞬間が何度もありますよね。何日考えても突破口が見えず、だんだん暗い気持ちになっていくやつ。 僕も昔はそんなことがよくありました。でもTENTを結成してからは、苦しい時間が減り、楽しい時間が増え続けています。 なぜでしょう? 今日は、そのコツを書きますね。 TENTでは「悩む」と「考える」を明確に分けてまして 悩む=的が絞れてなくて何から手を付けたらいいかわからない状態 考える=

#204 仕事って何でもいいのかも

 私はパプアニューギニア海産に夢や希望を持って入社したわけではなく、毎朝のエビ工場での作業が面白いかというと、繰り返し作業が苦手な私にとっては修行という言葉の方があっている気がします。  ですが、ものすごく誇りをもって仕事をしています。これまで30年以上かけて初代が築きあげてきたパプアニューギニアとの関係であったり、自信を持って販売できる商品力や、お客様との心地よい繋がりを実感できるようになったからだと思います。  ただ、9年前に働き方のことを真剣に考えるようになってから

ただの水、されど水。

「なんかボーっとするなあ、眠いなあ」 「今日は調子が出ないな」 なんて感じたとき。 僕の場合は、その原因がただの水分不足だったなんてことがよくあります。 集中して作業してると、あっという間に数時間とか経過しちゃうから、つい水分補給を忘れちゃうんですよね。 もちろん、打ち合わせ中なんかにはコーヒーやお茶を飲むんです。でもコーヒーやお茶は利尿作用があるので、水分はむしろ減っていくばかり。 やっぱりただの水をこまめに飲むのはとても大事なことみたい。 そんなわけで、いつでも

変化は恐れるものではなく、楽しいもの。 世界一周した夫婦の 「挑戦の原点」 とは

ちょっと勇気が欲しいときや、ワクワクしたいとき。 そんなとき、甘い香りが漂うお店や、香ばしい香りのするキッチンカーに思わず足を止めたことはあるだろうか。 『il pleut / イルプル』は、誰もがふと立ち寄りたくなる、フレンチフードトラックと焼き菓子のお店。ふんわりとした優しい香りとともに、明るい笑顔で出迎えてくれるのは、店主のご夫婦(友哉さん、美咲さん)。 現在、お二人はキッチンカーや焼き菓子のテイクアウト専門店など、日々新たな挑戦をしながら、お客様に素敵な焼き菓子