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#お店 記事まとめ

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思想を持ったお店をつくったり、運営、デザインをしているひとやその感想などの記事をまとめるマガジンです。
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2022年11月の記事一覧

1億円以上を失った、ディナー業態の大失敗。「得意を自覚すること」の難しさ

自分たちの一般的な店舗サイズは、15坪。もしもこれが3倍広い区画なら、売上げを3倍にできるのでは? さらにディナータイムまで広げられたら、お酒も出せて、お客さんの単価アップが見込める? 多店舗展開するときに、やってくる「楽しげな誘惑」です。 私も3店舗、4店舗、5店舗……と多店舗展開するなかで、「ほかの勝ち方もあるかも?」とポジティブなアイデアを膨らませました。 それを形にして、2018年にWithGreenの6店舗めとしてオープンしたのが、ダイニングレストラン「Wit

ブランドとデザインのおいしい関係とは?②~新商品開発の具体例~

ブランドとデザインの関係を考えるに、個人的にめちゃくちゃ面白いコンセプトの新商品「7DAYS CHOCOLATE」がMinimalから発売されましたので、ブランドにおけるデザインとは?というお題に対してMinimalが実践している具体例について解説しながら深掘りしてみたいと思います。 ブランドとデザインの美味しい関係とは?Mimimalにおけるデザインとは 食べる体験設計であり、 その目的は、食べる体験をもっと豊かにするためであります。 その対象は、ブランドの世界観や考え方

軽トラがお店に変わる未来の箱 「Nibako」に移動販売の新たな可能性を感じた話

やっぱり軽トラの時代が来てるんじゃないか そんなことをずっと今年に入ってから言い続けている。 日本特有の車両である軽トラは、しっかりとした耐久性にコストパフォーマンスもいい。 今年の3月にHARD CARGOさんという会社のカスタムパーツの数々によってかっこよくなった軽トラを見てしまった時には、「ああ、もう軽トラの時代は来ていたんだ」となんの違和感もなく受け止めてしまった。 ただ、甘かった。 軽トラの時代は、自分が思っている以上にやってきている。 こんな軽トラに感動する

「悩む」から「考える」へ

眉間に皺寄せ、頭を抱え、目を閉じて、うーん。。 アイデアを出す仕事をしていると、苦しくなる瞬間が何度もありますよね。何日考えても突破口が見えず、だんだん暗い気持ちになっていくやつ。 僕も昔はそんなことがよくありました。でもTENTを結成してからは、苦しい時間が減り、楽しい時間が増え続けています。 なぜでしょう? 今日は、そのコツを書きますね。 TENTでは「悩む」と「考える」を明確に分けてまして 悩む=的が絞れてなくて何から手を付けたらいいかわからない状態 考える=

#216 学校行かなくていい、だけでは無責任

 『kintone(キントーン)』でおなじみのサイボウズ株式会社さんが動画を作成してくださいました。たったの13分でパプアニューギニア海産の働き方の肝になる部分を理解してもらえる内容です(本気でお勧めなので、私のYOUTUBEやtwitterのトップ画面で紹介中)。  動画の最後で『子どもが学校に行かないこと』に関して語っている場面があります。実はこれ何気なく話していた日常会話の延長でして、まさかこの部分を使うとは思わず完全にすの状態です。笑

Amazon Black Fridayセールおすすめのコーヒー器具 2022

こんにちは。年に1回のセールやってきましたね。 今日はAmazon Black Fridayセール2022で見つけた、僕のおすすめのコーヒー器具をざっと紹介したいと思います。 12/1までやってるらしいので、この機会に家のコーヒー器具を揃えたり、家でのコーヒーを始めてみてね。 0からコーヒー始めたい方は、手挽きのコーヒーミルと、フレンチプレスの組み合わせで始めるのがおすすめです。セールで買えば4000円以下で始められる…!フレンチプレスの淹れ方はここにまとめているので参考

コーヒー屋をやっていて大変だったこと5つ

コーヒー屋をやっているのは、好きだからで、基本的にずっと楽しいんですが、もちろんしんどかったなと思うことはあります。 今日は僕が8年コーヒー屋をやっていて大変だったことを思い返してみて書いてみたいと思います。 いつかコーヒー屋をやってみたいと思っている人の参考になれば、他にもコーヒー屋ってこんな感じの仕事もあるのかーっていう風に見てもらえたらと思います。 1. 資金集め一番最初の課題です。これは僕の計画不足というか、勢いが余って動いてしまったからの部分なのですが、最初の

ちいさいお店の店長考 その①

オンラインショップ「左ききの道具店」を開店して丸3年と少し。僕はコピーライターとして日々の仕事に追われながら、ずっとこのお店を見てきた。 見てきた、というと少し他人行儀かもしれない。仕入れの原資を担ってきたし、運営のために手も動かしてきた。今となってはほとんど四六時中お店のことを考えてもいる。でも、このお店の発案者は店長で、すべての矢面に立つのが彼女であることを十分に理解しているので、やはり「見てきた」という表現が正しいように思う。その上での印象をごく簡潔に言えば、、、

知ってるようで全然知らない「らっきょう」の話をします。[栽培編]

『らっきょう専門店 とまりのつけもの』の岸田です。 専門店を営む私が言うもんじゃないかもしれませんが……らっきょうって本当に知られていないですよね。もちろん名前は知られていますけど。食べ方だって、カレーに添えると答える人が大多数じゃないでしょうか。他の食べ方、知ってます? そもそも、らっきょうがどんな野菜かも知られていないですよね(野菜と知らない人もいるぐらい)。 名前は知ってるけど、よく分からない食べもの、らっきょう。 そんならっきょうを取り巻く「?」を積極的に打破す

これから僕がコーヒーでやりたいこと

こんにちは。川野優馬です。 僕は今コーヒー屋を始めて9年目。お店を始めた当時はまだ大学生で、「果実味溢れるコーヒーのおいしさを伝えたい!」の一心でコーヒーをやってきました。 もう若手でもなく、守らないといけないものとか、安定させていかないといけない世代でもあるのですが、まだまだコーヒーでやりたいことがたくさんあります。今日は僕がこれからコーヒーでやりたいことを書いてみたいと思います。 1. 夢の焙煎所オフィスまずはデカい焙煎機をどかんと構えた新しい焙煎拠点を作りたいです

自分の手で考える(ブックヨット デザインのひみつ)

「本を出す。それだけでいいのかな?」 TENTの本『アイデアとかデザインとか』の企画がスタートした時から、僕はちょっとモヤモヤした気持ちを抱えていました。 デザイナーさんって、歳を重ね実績を重ねメンバーも増えていくと、本を出したり講演したりが増えて。 そっち側が忙しくなってしまって。ディレクションはするものの、実際の作図や試作はスタッフが担当しているという例が多いと思うんです。 「たとえ本を出したとしても、自分の手を動かして製品を考えるぞ!」 そう思った僕は、『アイ

キーリングで爪を痛めてきた人類への救済 Orbitkey Ring v2がとんでもないぞという話

まだ進化できたのか!! 新しい発想で生まれたアイテムを手にした時、思わず声に出してしまう瞬間が、お店をしていると年に数回ある。 それはこの仕事の醍醐味といってもいい瞬間だし、逆に言えばそんな商品ばかり見つかればいいのだけど、なかなか簡単には出会えない。 しかしながら今回ご紹介したいアイテムはすごい。 すでに一度驚かされたことがある分野で、同じメーカーが出してきたアイテムにもう一度驚かされることになったのだ。 しかもその分野が「キーリングに鍵を通す時に爪を傷つけないための

#215 ミーティングで大事なこと

 ミーティングは工場内で立ったまま15~20分ほどの形で月に2回ほど行います。午前中の作業が一区切りついた11時前後に行うことが多いですが、特にこの時間と決めているわけではありません。日程は事前には決めておらず、従業員に伝える内容の重要度と緊急度を考えて当日の出勤数などをみて私が判断しています。  なるべく多くの従業員に参加してもらいたいという気持ちはありますが、日程が事前に決まっているとそれを意識して自由に休めなくなる可能性があるので決めていないのと、定期的にやるとミーテ

出演とか登壇とか

今日は2つのお話をさせてください。 まずは1つめ 10月某日 TENTは、とある場所の控え室にいました。 TOKYO MX バイきんぐ小峠さんを冠に据えた “日本一敷居の低いアートバラエティ番組”こと なんて美だ!にゲスト出演してきたのです。 11月22日(火)と29日(火)の2回に渡って「プロダクトデザインってなあに?」というようなことをわかりやすく伝える特集で、秋田道夫さんと一緒に、小峠さん、みなみかわさん、中谷日出さん、乃木坂46の池田瑛紗さんと楽しくお話しし