マガジンのカバー画像

#スポーツ観戦記 まとめ

331
お題「#スポーツ観戦記」に寄せられた素敵な記事をまとめていきます。 様々なことが行った2020年のスポーツ界。みなさんがスタジアムやリモートで観戦して感じたことや、応援している選…
運営しているクリエイター

#観戦レポート

26点差は付いたが・・・・:ラグビー大学選手権準決勝 明治対天理<1>

1月2日のラグビー大学選手権準決勝第2試合、明治大学対天理大学。自分自身を含め、関東のラグビーファンは関西のラグビーにあまり詳しくないこともあり、明治が優勢だろう、と漠然と思っていたし、一般的な戦前の評価だったと思う。しかし結果は41-15という大差での天理の勝利だった。 ボールを素早く動かす天理に対して、明治は後手を踏んだ。看板のスクラムでも劣勢に立たされた。先制を許し、一度は追いついたもののそれから立て続けにトライを奪われ、最後の攻勢も実らず気づけば26点差。明治から見

第57回大学選手権決勝 早稲田vs天理 徹底予想

こんにちは!現役ラグビー選手でありながら実況&解説をしている岸岡智樹です! 今回はタイトルを見てお分かりだと思いますが、1月11日に行われる『第57回ラグビー全国大学選手権大会』の決勝を事前に徹底予想していきます!! 2020-21の決勝まで駒を進めた2チームは「早稲田大学」と「天理大学」です。 まずは、なぜこんな記事を書いているのかを紹介します。 このような想いで過去、同様の記事を2つ書いてきました。 第97回ラグビー早慶戦 徹底予想記事 ⇨ こちら 第96回ラグ

¥990

スクラムの優勢、モールの劣勢(ラグビー大学選手権準決勝 早稲田対帝京)

1月2日は箱根駅伝途中まで見てから大学選手権準決勝へ。 さすがに子供が小さいときはそうはいかなかったが、高校生くらいからそういう過ごし方をしてきた。昔は準決勝は国立競技場で、ラジオで箱根駅伝聴きながらラグビー見るみたいなことをしてた。 妻は箱根駅伝を欠かさないので、この試合だけは妻と行ったことはない。子供が小さい頃は私も出かけなかったから、年に一回だけ、テレビの2画面表示機能をつかう それを思えばインターネットは実に便利だ。 今日も点の取り合いまず第1試合。早稲田対帝

最速マッチレビュー 早稲田対慶応(大学選手権準々決勝)

今日は柏でのレイソル戦と迷ったが秩父宮に。幸い抽選に当たって切符取れたし。というわけで最速マッチレビュー。 第一試合は早慶の再戦。11月23日はロースコアのしのぎ合いになったが、「最後の10メートル」の決定力の差で早稲田が勝利。 今日もやはり決定力の差が出た。29-14で早稲田の勝利。 似て非なる早稲田の攻撃パターンただし、早稲田の攻撃パターンは11月とは違った。ダブルラインのバックドアで崩すというより、フロントドアのクラッシュを中心に攻撃。ディフェンダーを正面に集めて

アップセットの条件:明治対日大(大学選手権準々決勝)

第2試合は明治対日大。 明治も日大もフォワードが看板。ただし、過去の大学選手権での対戦では、日大のフォワードといえど明治のスクラム優位を崩せたことはない。 ただ、今回は、地力で言えば明治の優位は明らかだが、リーグ戦の法政戦を見た印象で言えば、スクラムで日大が互角に持ち込めれば面白いかもと思っていた。 結果的には34-7で明治の完勝。しかし、後半20分までは19-7だったから、最終スコアほど明治が楽に戦えていたわけではない。まあ、地力で勝る方が最後の20分で引き離すという

ラグビー早明戦(12月6日) フォトレビュー

早明戦の記事を一週間近く書いてきましたが、最後にフォトレビューを。バックスタンド18列目、ちょうど22mラインくらいのけっこういい席でしたが、後半は逆光がきつかった・・・・。 明治の大型バックスの攻撃力 突破を許すも、早稲田必死のトライセービングタックル 大きさが違う・・・・。 もちろん重戦車フォワードがあっての明治この日のMan of the Matchの箸本。フィールドプレイでも活躍。 ロック、高橋の突進 ブレイクダウンを見守るフランカー繁松 そして何より、

「魂のタックル」対早稲田の「知恵」:11月23日 ラグビー早慶戦<2>

11月23日、ラグビー早慶戦。本格レビュー第1回ではキックについて分析したが、今日は慶応のディフェンスと早稲田の対応について。 「魂のタックル」というくらい、タックルは慶応ラグビーの代名詞だが、今年の慶応は特にタックルが低く、相手に突き刺さっていく。慶明戦の勝利は、強力なタックルなしにはあり得なかった。 「魂のタックル」  タックルにはいくつかの方法がある。肩に手をかけて相手を引き倒すタックルや相手の突進に合わせて腰を入れて止めるタックルもある。  ただこれらは、体格に

キックの攻防 テリトリー獲得とアンストラクチャーからの攻撃:11月23日ラグビー早慶戦<1>

11月23日の早慶戦。速報レビューに続き、試合を掘り下げる本格レビューを。 試合前の私の注目ポイントは3つあった。 (1) 序盤の慶応のタックルラインの位置 (2) テリトリーキック後のアンストラクチャーからの早稲田の攻撃 (3) 早稲田のダブルライン攻撃 キック戦術の練度が高い慶応 それらを見ていく前に、慶明戦同様、まずはテリトリーキックについて見ていきたい。まずは慶応だ。  再確保:0  プレーエリア前進:5  後退:2(1回はペナルティ)  リターンキック:2  フ

「最後の10m」を崩す力の差:関東大学ラグビー早慶戦(11月23日)

 関東のラグビーファンにとって、11月23日と12月第1日曜は特別な日。特に早稲田の卒業生であれば、この2日間は午後に予定は入れない。子供の頃から早稲田の卒業生の父親に手を引かれてラグビーを秩父宮や国立で見てきて、自分自身も卒業生である私もそうだ。  というわけで今年の早慶戦も観戦。チケット発売が早稲田対筑波の日で、試合見ながらチケット買わなければならなかったのだが・・・・。  珍しくプレビュー書いたけれど、一応速報マッチレビュー(日付が変わってしまったけれど)。 慶応

関東大学ラグビー 明治対帝京 初心者プチ観戦記

1.晩秋でも帽子は必需品暑いのか、寒いのか、、それが問題だ。 カバンの中身を入れたり出したりしながら、『今日のバックスタンドは寒い!』と決め打ちして毛布を最後に放り込んだ。 11月22日 秩父宮ラグビー場 『我慢の三連休』というスローガン。 でも、政府から発表される前にチケットを取ってしまったのだから、と心で一応言い訳した。 渋谷駅はごった返していた。みんな私と同じ言い訳を繰り返しているはずだ。 外苑前駅からラグビー場へ。やはり販売席数が増えるとはこういうことか。

大学ラグビーをより『深く』知ろう(第4回)〜早稲田対筑波〜

大学ラグビーもあと3試合。関東大学ラグビー対抗戦は、早稲田が全勝でトップ、帝京・明治・慶応義塾がいっぱいで追いかける展開です。直接対決がはじまり、ますます目が離せません。 クボタスピアーズに所属する岸岡智樹選手主宰のラグビーサークル 「岸岡智樹のラグビーラボ(通称 #トモラボ)」では、観戦歴様々なメンバーで『大学ラグビー座談会』を行なっています。恒例化しつつある4回目。 今回は、11月7日に行われた早稲田大学v筑波大学の一戦をテーマに語り合いました。 トークメンバー《い

東海大対大東文化大 初心者プチ観戦記〜関東大学ラグビーリーグ戦〜

ここ、どこなのよ! とにかくうるさい。テレビから聞こえてくる耳障りな音は絶えることがない。ゴーッ、ゴーッ、、 明らかに高速道路だ。常磐道らしい。 埼玉県セナリオH三郷、なる試合会場。 落ち着かない。こんな所で試合をするなんて間違ってるぞ! しかもラインが見にくい。黄色と白⁈ 白はサッカーで使うラインらしい。 関東協会よ、ここしか会場見つからなかったのか? 無観客試合で行われた関東大学ラグビーリーグ戦 東海大 対 大東文化大 おお、懐かしいな大東大。監督さん

初めての秩父宮ラグビー場! のお話

ラグビーワールドカップ2019tm日本大会で、ラグビーを好きになった方は多いと思います。実際にラグビーを見たいとなった時に、真っ先に上がる会場の1つが、東京都港区にある「秩父宮ラグビー場」です。 ワールドカップでラグビーファンになって、初めて秩父宮ラグビー場に来たまりえさんにお話を伺いました。 ラグビーの聖地「秩父宮ラグビー場」ラグビー専用競技場として、昭和22(1947)年に東京都港区の一等地に「東京ラグビー場」としてオープンしました。その後、昭和28(1953)年、財

キック戦術の熟成度の差:ラグビー 慶応対明治<1>(11月1日)

 11月1日の秩父宮はビッグマッチが2つあった。第1試合が早稲田対帝京、第2試合が慶応対明治。興行的には「もったいない」とも思うが、大学ラグビーは興業ではないので仕方ない。まあ、見る方としてはたいへんおいしいのだが。  第1試合は早稲田が予想外の大勝。第2試合の慶明戦は、最近では珍しいほどのロースコアの凌ぎ合いになった。インジャリータイムのペナルティゴールで逆転した慶応が13-12で勝利。  ボールがあまり継続されず、ぶつ切りのゲームだったので、私は速報レビューでは「凡戦