目覚めたのはどの朝だ
目覚めたのはどの朝だ
夜だったことなんて忘れてしまったような、けろりとした顔色の空。傘を持っておらず、小雨に濡れながら帰ったのは本当に数時間前のことか。すれ違う人が傘を持っているとイライラし、横断しようとした車が止まって、なんなら少しバックして道を譲ってくれると、雨に打たれる可哀想な子として映っているのか悪くないなと、気分が良かった夜。
起きる直前は一瞬、ぐわんとした引力で眠りの最深部まで吸い込まれて、また次の瞬間、意識の表層までトランポリンで跳ね上がって、起きる。
窓際に