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#マーケティング 記事まとめ

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#マーケティングのタグがついた記事を中心に 、マーケティングに関する理論や実践についての記事をまとめていきます。
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「マツケンサンバ」に共通する「手に届く高級ブランド」とは

好きな日経記事の一つ「ヒットのクスリ」でマツケンサンバでおなじみの俳優の松平健さんがデビュー50周年を迎えたことについて書かれていました。 昨年に紅白でマツケンサンバが出演するっていうのを聞いた時は、「え!まだやってんの?」って思いました。その時まで、「マツケンサンバⅡ」ブームだったことを知らなかったからです。パルコのカフェやグッズが大人気だったそうですね。 私は、「暴れん坊将軍」の全盛時代はかろうじて記憶にあるくらいですが、2004年の「マツケンサンバ」の大ブレークから

釜石の老舗水産加工会社の挑戦。D2Cブランド「子どもようおさかなさん」で新たな世界観をつくりあげる /【事例】岩手県・津田商店

岩手県釜石市の老舗水産加工会社「津田商店」。1933年の創業以来、三陸の豊富な水産資源を生かして、水産加工品の製造販売を行なってきました。 生産方法や原材料への徹底的なこだわりは、“50年以上学校給食で選ばれ続けてきた”という結果にも表れています。学校給食に真剣に向き合い、子どもがおいしく食べられるお魚を追求してきた津田商店は、そのノウハウを活かしD2Cブランド「子どもようおさかなさん」を立ち上げ、2023年8月にECサイトをオープンさせました。 本記事では今回のプロジェ

【基本のキ】地方マーケティングにおける調査設計について。

こんにちは、桜井です。 私は現在、静岡県を中心にマーケティング・ブランディング支援の会社を経営しています。 「地方」をドメインに置き、ミッションである「地方に骨のあるマーケティングを実装する」ために日々全国を行脚して課題解決のため奔走しています。 本日は地方マーケティングにおける「調査設計」をテーマにnoteを書いてみたいと思います。 noteの内容は調査の「基本のキ」なので、調査ってなんだろう?どうしてやるの?といった人に読んでいただけると嬉しいです。 なぜ調査設

コンテンツマーケティングは「第一想起」の獲得に寄与する

こんにちは。株式会社LANYの竹内(@take_404)です。 株式会社LANYは、SEOコンサルティングを中心とするデジタルマーケティング支援を生業とする会社です。 最近、YouTube運営やメルマガ配信といった自社のBtoBコンテンツマーケティング施策について振り返るnoteを執筆しました。 2つのnoteを執筆して感じたのが、コンテンツマーケティングは第一想起の獲得に大きく寄与するのではないかという点です。 今回のnoteでは、コンテンツマーケティングと第一想起

地方マーケターの結論。地方でマーケターを志すあなたへ

こんにちは。熊野古道でマーケターをしている大﨑です。 今回は熊野古道の宿SEN.RETREAT TAKAHARAで地方マーケター16人を集めた合宿でわかった、地方マーケターに必要な「力」を書きたいと思います。 地方マーケ VS 都会マーケ 私は現在地方の宿を舞台にマーケティングをしていますが、前職では東京のテーマパーク・エンタメ施設でマーケティングをしていました。同じ集客をして顧客価値を最大にする仕事ですが、能力や働き方にはかなり差異があります。 地方に複数人のマーケター

"SNS時代の次世代メーカー"として「北欧、暮らしの道具店」のクラシコムがメーカーの次の形を作り始めた気がしたのでまとめてみました

結論から言うとクラシコム社は従来のメーカーと異なる点が多くあります。さらにD2C企業と比較しても大きく異なります。その異なる点を分析してみると一方的なマスメディアではなくほぼ全ての消費者が利用しているSNSがある今の時代の新しいメーカーの形なのではと思うようになりました。この記事はメーカーとしてクラシコムは他と何が違うのか?次世代メーカーとは何か?について書いていきます。 従来メーカーとの大きな違いまずはこの比較表を見てください。 (本当はこれ一個一個に解説を入れていきたい

急成長した本格派中華調味料ブランド「Fly By Jing」とアジアンフードD2Cの成長可能性

今、アメリカでアジアンフードブランドが注目を集めている。その中心にいるのが、中国・四川で伝統的に使われてきたソースを現代風にアレンジした「Fly By Jing(フライ・バイ・ジン)」だ。 創業者であるJing Gaoは、P&Gでブランドマネージャーを務めたあと、自分のルーツである中国でフードメディアのライターやレストランでの経験を積んできた、異色の経歴の持ち主。 これまでアメリカでは中華食材をはじめとするアジアンフードはニッチな位置付けだったが、Fly By Jingの

マーケター目線で語る新日本酒ブランド禅利(ZENRI)の価値

はじめまして。 京都・伏見の地で350年続く酒造会社発、プレミアム新日本酒ブランド「禅利(ZENRI)」 のマーケティングを担当しております、 株式会社オズ・リンクの三吉と申します。 現在、【禅利】のブランディングやマーケティング、クリエイティブの部分でお手伝いさせていただいております。 今回の【禅利】公式note記事では、マーケティング目線で、禅利の商品やそこに関わる方々のお話をさせていただければと思っています。よろしくお願いします。 マーケターとしての衝撃体験 突

P&Gマフィアを超えた!立上げ1年4ヶ月で70億を売り上げた、バズりヘアケア「YOLU」の元ブランドマネージャーが語る、ベンチャー企業の下克上マーケティングの鉄則

■イントロダクションこんにちは、株式会社Venture Ocean CEOの佐々木理人と言います。 私は先月まで株式会社I-neというベンチャー企業で、 YOLUというヘアケアブランドのブランドマネージャーを務めていました。 前職で発売前から担当したYOLUは ■1年で70億を売上げ ■バズりヘアケアと呼ばれ ■日系トレンディのヒット商品2022に選出され ■会社全体のドラッグストア市場でのメーカーシェアを2位まで伸長させ ました。 今回は 名だたる大企業・外資系企業の熟

マーケティングとブランディングの隔たりについて。

みなさん、こんにちは。 積読しまくっていた本を少しずつ読んでいるのですが、遅ればせながら「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーに伝えたいこと」を読んで、マーケティングとブランディングの隔たりについて感じたことを書いてみようと思います(本書への批評ではなくこんな解釈の違いがあるのかという発見を交えた備忘録です)。 ブランディングとはなにか 本書ではブランディングを以下のように定義されています。 ここの定義を読んだとき、共感50%・反論50%くらい

ヒップホップ、ジャズ、ストリートアート- Twitterの新しいブランド戦略に込められた三つの要素

Twitterが2021年にローンチしたリブランディングには、ヒップホップ、ジャズ、そしてストリートアートの三つの要素が詰め込まれています。このリブランディングでは、過去のブランド戦略を再構築し、時代と社会にあった新しいブランドアイデンティティを展開することを目的としていました。Twitterは全世界のユーザーに向けて、よりブランドの差別化と独自性を打ち出しました。 このプロジェクトには、筆者がTwitterのリブランディングプロジェクトリーダーとして関わっていました。20

【世界一共感されるブランドになるには】Vol.1「OMOマーケティング」

Minimalは「チョコレートを新しくする」というミッションを掲げて創業しました。 新しいチョコレートの選択肢として、楽しみ方や味わい、そして既存の産業構造も含めて変えていこうという信念があり、そこに深く共感してもらえるお客さま、仲間をいかに増やせるかを日々模索しています。目指す所は、「世界で一番共感されるスペシャルティチョコレートのブランド」です。 そのための試行錯誤や苦労と、その結果として生み出した具体的な施策を、毎年恒例となりましたバレンタイン前に全3話noteと

(後編) 経営にマーケティングを実装させるために必要な4つのポイントについて解説します。

皆さん、こんにちは。HONE Inc.の桜井と申します。静岡県で「地方×マーケティング」をテーマに地方のブランド支援を行っている会社を経営しています。 ※本noteは「後編」となります。ご興味を持っていただけた方は「前編」からお読みいただけるとより理解が深まるかと思いますのでご一読いただけたら嬉しいです。 【noteを書いた経緯】 先日ツイートした↓の反響が大きかったため、それぞれのパーツを深掘りして解説していきたいと思います。 また一部踏み込んだ解説を行うため有料に設

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ブランディングには、「変わること」と「変わらないこと」がある

30年経ったブランディングの現在“ブランディング”という言葉が国内のマーケティング領域でも多く聞かれ始めるようになったのは、バブル真っ只中の1990年代前半。海外のラグジュアリー・ファッションブランドが銀座を始めとした国内主要都市に次々と進出、消費者の買い物嗜好は商品の物的価値から情緒的価値へと大きく変化していきました。学術界でも、デビット・アーカー著の『ブランド・エクイティ戦略』が翻訳版が発売され、マーケティング研究者の必読書になり、ブランドをテーマとした論文の発表数が急増