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ラグビー 記事まとめ

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note公式のラグビーマガジンです。ラグビーにまつわる素敵な投稿を紹介していきます。
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2023年9月の記事一覧

ワールドラグビーの取り組みから考えるラグビーの世界観

フランス時間9月8日(金)に開幕したラグビーワールドカップ2023。10月28日(土)の決勝まで毎週、フランス国内各地のスタジアムで熱戦が繰り広げられます。今年のワールドカップは1次リーグから決勝戦まで全ての試合間隔が最低でも中5日空くという日程上の大きなルール変更が行われています。激しいコンタクトスポーツであるラグビーという競技特性上、試合の間隔が長くなることは選手にとって良い影響をもたらします。この画期的な決定を行ったのが「ワールドラグビー(以下WR)」という組織になりま

ラグビー4兄弟の末っ子として。 SO / アイザック ルーカス

生まれ育ったオーストラリアの街では、ラグビー4兄弟としてその存在は有名だったらしい。通称ミルキー。ミルキーがボールを持つと、何かを起こしてくれることを、観ているものは期待せざるを得ない。そしてするりするりと相手選手の間を抜いていく。その独特の間合いとステップはナチュラルに身についたものだと云う。さあ、アイザック ルーカス選手のこれまでの道のりを辿ってみよう。 やっと、僕の番が来た!「お兄さんが3人いて、1個上のお兄さんとでも6歳年齢差があったんですね。覚えている限りでは、3

瀬田中学校生 職業体験記

2023年9月12日〜14日に渡って、世田谷区立瀬田中学校2年生3人が、授業の一環として、ブラックラムズ東京ホームグラウンドでラグビーチーム組織の職業体験を行いました。一般的な会社を訪問しての職業体験とは一味違ったユニークな体験ができたことと思います。参加してくれたのは、大前君、日高君、篠木君の3名。さてさて、どんな体験ができたでしょうか。 まずは、グラウンドキーパー体験一通りクラブハウス内での案内が終わった後、向かったのはクラブハウスの前に広がる天然芝グラウンド。待ってい

2023大学ラグビー関東リーグ戦:東海対大東文化を簡単な数字で見てみた

みなさんこんにちは 南アフリカ対アイルランド戦をリアタイしてない今本です 今回は9/23に行われた関東大学リーグ戦の東海大学対大東文化大学の試合についてレビューをしていこうと思います それではメンバー表から 次にスタッツです 順番に見ていきましょう 東海のアタック・ディフェンス東海のアタックシステム 東海は基本的にはおそらくは9シェイプをアタックの起点に戦略を組み立てており、9シェイプに6番のオフィナ選手をはじめとするキャリーに長けた選手をまとめて3人のポッドでキ

ラグビーワールドカップを、社長が語る

四年に一度の祭典「ラグビーワールドカップ」がフランスで開催中というこの時期に、大のラグビーファンである当社の小林社長に突撃インタビュー! 前回の日本大会のお話から、ラグビーの楽しみ方までたっぷりとお話を聞きました。まずはこんなお話から。 (取材・編集:社長室) 1.ワールドカップ日本大会の思い出 ――: 今回、開催中のラグビーワールドカップにちなんで小林さんの「ラグビー愛」を語ってもらい、noteのページビューを稼ごうという不純な動機の企画です。 小林: うん、動機が

攻撃の鍵を握る2つのライン:ラグビー観戦ガイド 中級編(2)

 ラグビー観戦ガイド〔中級編〕、空けてしまいましたが第2回を。  第1回では、なぜスクラムハーフ(9番)、スタンドオフ(10番)、インサイドセンター(12番)がゲームメーカーとしての役割を担っていることを説明しました。ただ、普通、サッカーでは「ゲームメーカー」と呼ばれるのは普通は1人です。なぜラグビーでは複数のゲームメーカーが必要なのでしょうか?  その理由は、現代ラグビーが「奥行き」のある攻撃をするからです。これは「階層的な攻撃」とも言われますが、それぞれの階層ごとにゲ

便乗してラグビーを語ろう

ラグビーW杯、まっさかり。 昨日はサモア戦だった。 フィンランド人の友達アナが泊まりくる日と重なったので、家で待っていなくてはならない。パブに行かず、家でネコと一緒にテレビ観戦することにした。 ◇ 中学生の時、ドラマ「スクール☆ウォーズ」やユーミンの「ノーサイド」が流行っていた。今思えばラグビーブームのはしりだったんだろう。 でも、私はそこまで入り込むことはなかった。 そんな私を高校時代にラグビーの道に引きずり込んだのは、同級生たちだった。 同級生の仲良しグループには

2023大学ラグビー関東対抗戦:慶應義塾対青山学院を簡単な数字で見てみた

みなさんこんにちは サモア戦勝利の余韻残る週末、いかがお過ごしでしょうか 今回は9/30に行われた関東大学対抗戦のうち、慶應義塾大学対青山学院大学の試合についてレビューをしていきたいと思います それではメンバー表から 次にスタッツです それでは順番に見ていきましょう 慶應義塾のアタック・ディフェンス慶應義塾のアタックシステム 9シェイプで手堅くアタックしていたのがかなり印象的でしたね BKの選手に出す機会がほとんどなく、あったとしてもセットピースからの1stフェイ

2023大学ラグビー関東対抗戦:筑波対早稲田を簡単な数字で見てみた

みなさんこんにちは 少し時間が開きましたが、今回もやっていきましょう 今回は9/24に行われた関東大学対抗戦のうち、筑波大学対早稲田大学の試合についてレビューしていこうと思います まずはメンバー表から 両チームともに主力が最後までプレーを続けていますね 次にスタッツです それでは順番に見ていきましょう 筑波のアタック・ディフェンス筑波のアタックシステム 筑波はかなり自由なアタックシステムを組んでいるように見えるアタックを繰り広げていました 嶋崎監督も某インタビュ

2023大学ラグビー関西リーグ:摂南対天理を簡単な数字で見てみた

みなさんこんにちは 一日分間が空いてしまいましたがレビューの時間です 今回は関西大学リーグの摂南大学対天理大学の試合についてレビューをしていこうと思います まずはメンバーです 次にスタッツ 今回のスタッツですが、Jsportsの映像で一部プレーが映っていない箇所があり、天理大学の「パス」が一部確認できていない数値であることをご理解ください それでは順番に見ていきましょう 摂南のアタック・ディフェンス摂南のアタックシステム 基本的には9シェイプに3人のFWの選手を

2023-24 ブレイブルーパス東京のプレシーズンマッチを見に行こう

 2023ラグビーW杯フランス大会に沸いている最中ですが、来季の試合日程が公表され、いよいよシーズン開幕が近づいてきました。プレシーズンマッチ(以下、PSM)を実施しているチームも出てきた中で、ブレイブルーパス東京もPSMの日程が公表されました。今回はPSMの個人的見どころをまとめていきたいと思います。 PSMについてPSMの概要 開催時期:例年シーズン開幕3ヶ月前頃〜開幕直前 試合数:5-8試合程度 ※チーム方針やその年の日程等による 開催形式:ホーム/ビジター 前

UK記2023🇬🇧 -素晴らしき旅 2nd Half-

UK記2023、後半戦 2nd Halfです <1st halfはコチラ> 色々な事があった、前半の3日間 2nd Halfは、さらに充実した日々を過ごすことができました 4日目 この日も朝から、クインズに勉強へ ギルフォード駅まで歩いて行き、そこからタクシーでクインズのクラブハウスまで (さすがにもう慣れました) タクシー乗り場で乗ろうとしたら、タクシーの運ちゃんが 『Oh!Same!』 まさかの、初日のMOMの運ちゃん (詳しくは1st Halfに書い

<ラグビー>2023ラグビーワールドカップ(開幕第3週)

(どうでもよい「話の枕」です。関心ない方は飛ばしてお読みください。)  トンガのシピタウ、フィジーのジンビ、サモアのシヴァタウ、オールブラックスのハカという、ラグビーの試合前に行うパフォーマンスを、日本のメディアは、「踊り」とか「舞い」等とよく表現するが、このどこか軽薄さを感じる言い方には、ジャンポール・サルトルが『弁証法的理性批判』で展開した、ヨーロッパ中心主義=植民地差別=白人優越論の匂いがして、とても嫌だ。  英語では昔、ハカをウォークライ(War Cry、戦いの叫

もっと成長し続けるために。 No.8 / ブロディ マクカラン

時折関西弁の交じる日本語を慣れた感じで話す。このインタビューも、通訳無しで日本語で行った。だが帝京大学に入学してラグビーをやるために日本に来る前は、日本語は全く話せなかった。自分をもっと成長させるために、大事なターニングポイントで環境を変えてラグビーを続けている。これからの成長ぶりも益々楽しみな、ブロディ マクカラン選手のこれまでの道のりを辿ってみよう。 父からのプレゼントはいつもラグビーボール5歳の時まではサッカーをやっていたが、父親がラグビー選手だったので、その父を目標