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横浜DeNAベイスターズ 記事まとめ

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2021年9月の記事一覧

石田健大は強い男だ―2021年9月19日イースタン観戦記―

 もう9月も中旬、巷には月見と題したお菓子やらハンバーガーが並ぶ頃だが、台風一過の平塚はまだ夏だった。セミの鳴き声をBGMに、酷暑が容赦なく首筋を照り付けてくる。  スコアは、9-0だった。まだ2回表で、アウトの赤いランプは1つしか灯っていない。目の前の試合は始まってまだ30分足らず。だが、大勢は既に決したも同然だった。  ベイスターズ先発・有吉優樹の球は明らかに走っていない。ストレートは140キロ台前半、120~130キロ台の変化球も曲がりが緩く、何を投げても日本ハム打撃

Deドラ2021秋・指名振り返り:前編

 こんにちは、そーすです。今回はいつものF1紹介記事ではなく、先日参加させていただいた横浜DeNAベイスターズ限定の仮想ドラフト、"Deドラ2021秋"でのわが「シャア専用ハース」陣営の指名振り返りをさせて貰おうと思います。  このような仮想ドラフトへの参加自体が初めてだったこともあり、なにぶん拙い内容になるかもしれませんが、興味のある方はご覧になっていただけると嬉しいです。  なお、あまりに長くなるため前後編に分けて投稿します。今回は前編ということでテーマと1位指名〜5位指

ベイスターズドラフト都市伝説

くじ運が悪いドラフトの時期になると毎年くじ回避の独自ドラフトということが話題になるベイスターズです。1978年に指名希望選手の入札制が導入されると2年連続木田投手を外し、1980年は原内野手を外すというくじ運の悪さをいきなり発揮します。DeNAになった2012年からは1度も最初の入札では当たっていません。最後に1位のくじで当たったのは2008年ドラフトの松本外野手となります。くじ運は確率だから必ず当たる時がやってくるという人がいますが、くじ運は高校数学で習う大数の法則によるも

【番外編】2021年 横浜DeNAベイスターズ 戦力外選手を徹底予想します。

こんにちは、なべマガジンです。 今年も嫌な季節がやってきました。 そのため、表題にもあるように、 2021年 横浜DeNAベイスターズ 戦力外選手を徹底予想します!!! 昨年も記事を上げさせて頂きましたが、予想以上の反響をいただきました。 参考までにご覧ください。 今年も4000字のボリュームとなっておりますので、 2021年の内容をご覧ください。 まずこの注意書きを必ず見てからお読みください。 ※注意書き(下記) 【まず初めに記載しておきますが、筆者は、

本当に勝てていない!?YOKOHAMA STAR NIGHTの秘密

 昨日9月7日から3日間、毎年恒例、すっかりハマスタ名物となった「YOKOHAMA STAR NIGHT」(以下、スターナイト)が開催されている。DeNAベイスターズとして戦い始めた2012年から続き、球団とともに今年で10年目を迎える。  場内演出、毎年デザインを変える限定ユニホームなどで人気を博しているイベントではあるが、スターナイトと聞くと何か心に引っかかるベイスターズファンも少なくないのではないだろうか。  その理由は、スターナイトではチームがあまり勝てていないとい

「野球未経験者の戦力分析」連載開始!

みなさまご無沙汰です。ヤマシです。 note初投稿から約3か月、本来ならばモヤモヤを文字に起こす予定だったのですが、我が身の忙しさもあり、何も投稿しないまま秋を迎えてしまいました。投稿を楽しみにしていた読者の皆様、すみませんでした。 (そもそも現時点でヤマシのnoteに読者なんているのか…?) そんなこんなで気が付けば、年に1度の重要な会議まで残り1か月。 重要な会議…? そう、「2021年度新人選手選択会議」。 いわゆる、「ドラフト会議」です。 来ましたよ。つい

クローザーが打たれた夜に

【試合結果】 9/15(水) 読売ジャイアンツ戦 ●6-7x [勝]デラロサ [敗]三嶋 起きた事だけ書いてしまえばこれだけだ。 9回表に代打楠本のツーベースヒット、桑原の執念でもぎ取った内野安打、そして代走起用に応える神走塁&ヘッドスライディングで帰還した森がもぎ取った得点もあり、9回裏を2点リードの6-4で迎えた。 8回に投げた山﨑に代わって登板したのは、クローザーの三嶋。 継投とともに、スタメンマスクを被っていた伊藤光から強肩&最近の勝利に繋がるリードを見せている

チームの走塁改革が必要

UBRへの意識走塁能力を評価するセイバーメトリクス指標であるUBRを意識したいです。野球において、走塁のうまさは得点に直結する重要な要素ですよね。UBR(Ultimate Base Running)は盗塁以外の走塁で、平均的な選手と比較してどれだけ得点を増やしたか=得点への貢献度をあらわすセイバーメトリクス指標です。UBR算出における対象シチュエーションは ・走者一塁からの単打 ・走者二塁からの単打 ・走者一塁からの二塁打 ・走者三塁からの外野フライ ・走者一塁からの内野ゴロ

Bクラスチームの帳尻合わせ

Bクラスチームのシーズン後半活躍した若手Bクラスチームが優勝争いから脱落して消化試合のような状態になってから起用される若手選手が活躍するケースがあります。しかしそういった選手が翌シーズン活躍しないという例があります。例えばベイスターズでいえば眞下投手。東海大望洋高校から入団した1年目の9月対読売ジャイアンツ戦で初登板、初先発。7回途中を4安打2失点に抑える。勝敗は付かないものの、小笠原道大からは2三振を奪うなどチームの期待に応えるデビューとなりました。2年目となる翌年は球団史

2021年ベイスターズ妄想ドラフト第1回

2021年のベイスターズ妄想ドラフト私が勝手に考えた2021年ベイスターズ妄想ドラフトです。全く自信ありません。 第1位小園健太(市立和歌山)入札→外れ1位古賀悠斗(中大)ベイスターズのドラフト1位入札は筑波大佐藤もしくは西日本工大隅田という即戦力左腕ではないか?という声が多いです。ただベイスターズは左腕が現状ローテに坂本、今永だけなのですが、ファーム調整中の濱口、石田、東を咥えると5人先発候補がいます。佐藤は石田タイプ、隅田は今永タイプということまで考えると抽選必至の中で

もう一人のクローザーが帰ってきた日に

【試合結果】 9/18(土) 広島カープ戦 ○4-2 [勝]砂田 [敗]塹江 [S]山﨑 試合前、スタメン発表の時点で 「本日、三嶋はベンチ外」 と既にアナウンスがされていた。 3日前の敗戦もあり、調整やリフレッシュを鑑みての事だろう。 ※詳細はこの記事にて 今シーズン7回に登板する事が多かったエスコバーが8回に登板し、twitter上のファン達が「もしかしてこれは9回に山﨑康晃か…?」とにわかにざわつき始めた。 広島主催試合はDAZN中継が無いため、情報が来るのが少

ベイスターズ先発ローテ

ようやく先発ローテが揃ってきた今のNPBで一週間で6試合あり、6人の先発投手を揃えて中6日の間隔で回すことができれば良いとされています。MLBでは後述の100球で交代する状況において、6イニング以上を3自責点以内に抑えることをクオリティ・スタート(良好な先発)といい、先発投手の能力を測る重要な指標の一つとなっています。NPBでも概ねクオリティ・スタートについては同じような考え方です。ただ中4日のローテで162試合あるMLBは26人ロースターということもあり先発投手の負担はNP

ベイスターズ投手陣が相手打者に粘られる理由

シュート回転の投手が多い野球でシュート回転とは、ピッチャーが投げミスしてシュート回転が掛かってしまったボールを指し示しており、変化はするものの、ピッチャーが意図的に投げた変化球ではありません。少なくとも、ここで紹介するシュート回転は、きれいな直球を投げたつもりにも関わらず、意に反して回転軸が傾き利き腕側に変化してしまうボールのことですので、変化球ではありません。野球のピッチャーが投げ方が悪いためにシュート回転してしまった場合、そのボールには指先から正しい力が加わっていないため

コーチの適性

DeNAの場合DeNAになってからベイスターズのスポーツ関連の仕事が増えたこともあって引退んした選手が球団職員や関連社員として残るケースが増えています。そういった中から指導者の適性を見てコーチになるケースも増えているようです。ベイスターズの場合はデータ分析などに長けていなくてはいけないのでコーチになるには経験だけでなく勉強が必要となります。中竹竜二氏のコーチング指導などを受けて、コーチとしての指導術をブラッシュアップし続けることに同意した人だけがコーチに就任できます。リーダー