ベイスターズ先発ローテ

ようやく先発ローテが揃ってきた

今のNPBで一週間で6試合あり、6人の先発投手を揃えて中6日の間隔で回すことができれば良いとされています。MLBでは後述の100球で交代する状況において、6イニング以上を3自責点以内に抑えることをクオリティ・スタート(良好な先発)といい、先発投手の能力を測る重要な指標の一つとなっています。NPBでも概ねクオリティ・スタートについては同じような考え方です。ただ中4日のローテで162試合あるMLBは26人ロースターということもあり先発投手の負担はNPBの比ではありません。そのため投球練習の球数を減らしたり、試合までの休養を設けたりしています。ベイスターズはなかなかクオリティ・スタートができずに3回以下で降板する先発投手も中6日で回していました。そのツケは当然リリーフ投手に回ってきます。しかし酷使にうるさいファンが多く選手を甘やかすため先発投手が120球投げようものなら中12日空けないと「肩が壊れる」と本気で思っている方も多いようです。そんな甘い環境の中で2021年ベイスターズの先発ローテは濱口、大貫、坂本、京山、ロメロ、今永と左腕3人、右腕3人で揃ってきました。ここにトミージョン手術から復帰を目指す東投手、リリーフからの転向で調整している石田投手、支配下登録された宮國、ロッテから移籍の有吉といった投手がシーズン終了までに先発として試合に出ることになりそうです。

先発ローテがなかなか揃わなかったわけ

新外国人選手ロメロがコロナ禍で来日が遅れキャンプでの調整ができなかったこと、右腕の柱と期待された平良がトミージョン手術を受けることになったこと、濱口の幾度かのケガでの離脱、坂本のケガでの離脱など先発ローテがなかなか揃わず、トライした若手も四球に苦しみ短いイニングで降板することになったことがベイスターズのスタートダッシュできなかったことに繋がりました。ベイスターズファンの気質には合わないかもしれませんが先発投手は少なくとも6回、極力7回は投げて欲しいと思います。完投もできればして欲しいです。完投して投手は壊れません。規定投球回数投げたら引退しなくてはいけないと考えているようでは先発投手は育ちません。規定投球回数投げる投手が複数いるようなチームになって欲しいです。

無理にでも先発投手にイニングを投げさせろ

先発投手が早い回で失点しても7失点ぐらいまでなら最低でも5回は投げさせないと先発投手としてのスタミナが付きません。特に気持ちの上でのスタミナというのが大事だと思います。3回ぐらいで降板するのが先発投手だと思ってしまうと気持ちが早い回で切れてしまう投手になってしまいます。後半戦のベイスターズは無理にでも先発投手を長い回投げさせて欲しいです。

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