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海外サッカー 記事まとめ

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note公式の海外サッカーマガジンです。海外サッカーにまつわる素敵な投稿を紹介していきます。
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2022年9月の記事一覧

GK、DFからのプレー 【対象: デンマーク3-4-3 (対3-4-3ベルギー)】①

ここからいくつか後方からのプレーに関して実例を用いて説明したいと思いますが、忘れてはならないのがシステムなどの大まかな輪郭を映像などの資料から捉えてそれを自チームの戦術練習に還元するなら、その練習自体で個人スキルをも上げるように促したいということです。 これは再三、このサイト内や拙著でも申し上げています。 例えばシステムのおかげで、後ろ向きではあるが相手から3m離れてボールを受けられるとき、その選手に対する声掛けがボールの受け手によっては「フリー」や「ターン」であったり、

2022ー23セリエA 全20チーム 夏のメルカートまとめ①

こんにちは。セリエ若手紹介です。 9月始めに投稿の準備を始めたはずがいつの間にか最終日ギリギリになっていました笑 そして、とうとう待ちに待った2022ー23セリエAが開幕しました! 第7節終了時点で上位4チームにミラン,インテル,ユヴェントスら『北の3強』がいないという衝撃の序盤戦に私も少し困惑しています笑 今季もスクデット,CL圏争いは最後までわからない熾烈な展開を繰り広げることが予想され、今からワクワクが止まりません。 さて、8月31日付けで移籍市場も閉まりセリ

HEY Bellingham

度々、マドリーの来夏獲得候補にあがるベリンガム。 個人的にはプレーを観れば観るほどにジダンを彷彿とさせる選手だ。 ボールの落とし方、視野の広さ、持ち運び、パスセンス。 その所作ひとつひとつがジズーを連想させるのだ。 また、標準的なボール奪取能力も備えており、長い脚を活かしたスライディング技術も好印象である。 気がかりの部分をあえてあげるとすれば言語のところだ。 バーミンガム育ちの彼はドルトムントというイングランド国外のクラブでプレーをしているがドイツ語もまたゲルマ

サッカーというスポーツにはボールを前に進ませてはいけない時がある -ボールの前進を知り、ボールの後退を知る-

Hola Chavales!!!! 今日のテーマは、 【タメを作る・ゲームを落ち着かせる】という抽象的な表現をきちんと説明できるようになること。 『タメを作れ!』『ゲームを落ち着かせよう』 って言ったことあるがそれを説明しろと言われても説明できない人。 もしくは言われたはいいものの説明できるほど理解してない人。 居ると思います。 そこを紐解いていくには避けて通れない【パウサ】という言葉。 今までにもメンバー記事を通して何度も【パウサ】とは何かというのを深掘りし

やりたいからやる。

Hola todos Soy Kai Nakagawa. 皆さんこんにちは。 スペイン、バスク州でサッカーをしている中川海です。 これまでnoteでスペインに来て感じたことや、 トライアウトの現状など書いてきましたが 現在の自分は、、 トライアウトしていたチームと無事契約することが決まりました! ここまでは自分が思っていたよりも順調で 日本にいる時に心配していたことはほとんど起こりませんでした。 しかし、チームが決まりメンタル的にも少し落ち着いたのも束の間

引退したらやりたいこと

 私が所属する文教大学体育会男子サッカー部は、今、リーグ戦の昇格POに行けるよう、努力している。そして、その入れ替え戦が終われば私たち3年生は代もちを引退し、サッカー部を離れることになる。  今回は、 「引退したらやりたいこと」 をテーマに話を進めていきたい。  引退した後のこと、というのは、最近になってものすごく考えることが多くなった。もちろん、教員採用試験の勉強や就活などやらなければいけないこともある。しかし、今まで部活で彩られていた日常から部活がなくなるため、ど

グチャグチャだったケシエのポジショニングのハナシから1ヶ月強で起きた変化とは -理解してないと理解してない罪-

Hola Chavales!!!! 【いつ・どこで・何をするべきなのか】 大きく一括りにすると【ポジショニング】にあたるところ。 ここを理解してない選手はチームに対して多大なる影響を与えます。 もちろん良い方向ではなく悪い方向へ。 でね、 『ポジショニングが悪くておれはチームに迷惑をかけている』という自覚を本人が持っている事はないというのが一番の罪です。 誰よりも走って、誰よりも声出して要求して、誰よりも献身的にやって、、、。 それがチームに迷惑になってること

【プレビュー】2強を追うライバル?〜セビージャのスカウティングレポート〜

全文無料で公開しておりますが、スカウティングレポートを応援してくださる方は記事をご購入いただけますととても嬉しいです セビージャを分析していこう。開幕から全試合見た。ここまでの成績はこちら。 vsオサスナ(A)●1-2 vsバジャドリード(H)△1-1 vsアルメリア(A)●1-2 vsバルサ(H)●0-3 vsマンチェスター・シティ(H)●0-4 vsエスパニョール(A)○3-2 vsコペンハーゲン(A)△0-0 vsビジャレアル(A)△1-1 ラリーガは1勝2分3敗

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韓国の若きファンタジスタをワールドカップの舞台で見たい

先日、サッカーのワールドカップに向けた国際親善試合が各地でありました。 自分は韓国代表に注目してきました。 理由は、マジョルカのイガンイン選手が招集されていたからです。 結果的に、2試合行われた親善試合で1回も出場機会を与えられなかったです。 このことについて、韓国のサッカーファンは怒ってる方が多いです。 YouTube で何人かの意見を聞きました。 なぜイガンインを出さないのか? 僕は、イガンインが所属するマジョルカの試合をだいたい見ています。 韓国代表ベント監督が、イガン

ホワイトハートレーンの住人

皆さんこんにちは。Ottyです。 ロンドンの朝の空気は冷たくて気持ちが良く、 すーっと息を吸うと身体の中にその冷たさが通って目が覚めます。 今私はホワイトハートレーンという、トッテナムホットスパーのスタジアムがある街の一軒家に住んでいます。 ホットコーヒーを片手にトッテナムホットスパースタジアムの見える道を散歩するのが楽しくて。そんな贅沢な朝を過ごす日々です。 25歳を迎え、人生の分岐点にまた立ったなと感じたので、異国の地でだらだらとブログを書いています。 今日、今

スピードに乗って世界の壁を突破する/新井晴樹選手(HNK Šibenik)クロアチア

クロアチアの首都ザグレブを出発して5時間、バスは海岸線の高速道路を渋滞に巻き込まれながらのろのろと走っている。たどり着いた場所は、世界中からバカンスにやってきた人々で賑わい、これぞ海辺のヨーロッパ旧市街という雰囲気であった。2022年夏、アドリア海に面したシベニクという街で、彗星のように欧州サッカー界デビューを果たした新井晴樹を訪ねる旅である。約束していたスタジアムに人なつっこい笑顔で現れた彼は、予定の時間を大幅に超えてのロングインタビューに応えてくれた。(2022年8月10

【勝因】『ソシエダの目的はビルドアップではなく主導権を握ること』~ラ・リーガ第6節レアル・ソシエダVSエスパニョール~

試合結果スタメン この試合を選んだ理由レアル・ソシエダはどんなサッカーをしているのか、移籍したFW久保建英はどのようにフィットしているのか、気になったため選んだ。 ソシエダの目的はビルドアップではなく、主導権を握ることレアル・ソシエダはボール保持をするだけのチームではない。非保持も含めて主導権を握り続けたいチームということを感じた試合だった。 [4-3-1-2]を採用しているソシエダはキックオフ直後から徹底してボールを保持する姿勢を貫く。相手のプレスを受けても、それが狭

【12歳セネガル人から学んだ】 改めて考えるストリートサッカーの重要性

昨シーズン指導をしていたU-13のチームに当時まだ12歳のとあるセネガル人プレーヤーがいました。彼の名前はousmane(ウスマン). 生まれも育ちもセネガルの彼は、12歳の時に父の仕事の影響でスペイン/バルセロナに渡ってきました。 世界地図を見ても分かるとおり、アフリカ大陸からかなり近い位置にあるバルセロナには彼の家族のようなケースは決して珍しくありません。 ここ8シーズンバルセロナで指導をしてきた中で、たくさんのアフリカ出身のプレーヤーとの出会いがありましたが、結論か

【第7回】週刊・ユベントスユース考察

今回は代表ウィークによりU19やNext Genの試合も空いたことだし、良い機会なのでシーズン序盤の成績や結果を振り返ることにしよう。 ユベントスU19カンピオナート・プリマベーラ1 ①序盤成績の評価 リーグ戦第5節が終了し、ユベントスU19は現在第2位につけている。 今季はモンテーロ新監督の1年目にあたるシーズンで、チームとしてまとまるのに時間がかかるだろうと見ていたため、この高順位は予想以上の成績。 例年強豪とされるアタランタU19(現在14位)やインテルU19