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アルビレックス新潟 記事まとめ

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#Jリーグ

スタイル×スタイル:2024 J1 第17節 町田ゼルビア×アルビレックス新潟

Jリーグファンの多くが注目したスタイルとスタイル、信念と信念の真っ向勝負は俺たちの新潟が内容を伴った勝利という結果に終わった。足元チャカチャカサッカーァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!! いろいろとヒールな扱いを受けている町田だがやっているサッカーは普通に勝つためにやるべきことを徹底しているサッカーだし、現有戦力で実行できる一番合理的なサッカーをやっていた。黒田監督の振る舞いが結果的に町田をヒールにしてしまっているだけみたいな。とにかく勝利への意識がJリーグで最も高

信じずにはいられない(オレンジブルーヒーロー):2024 J1 第14節 アルビレックス新潟×横浜Fマリノス

クラブの結果も内容もサポーターの感情もこれ以上落ちようがないところまで落ちていた俺たちの新潟。今節の相手はアジア王者へ王手を掛けているマリノスということで悲壮感を飛び越えて変な期待感を持たれていたようにも思うが結果は最高の勝ち点3となる。 そんな素晴らしい試合を記録しておきたい。スタメンは怪我人多数という状況の現有戦力で構築したものになる。デンは怪我からの復帰初戦で奥村は初スタメンでボランチの位置に入る。 新潟は秋山奥村がボランチの442でマリノスは喜田がアンカー、植中と

秋山と宮本:2024 J1 第4節 東京ヴェルディ×アルビレックス新潟

劇的被弾!ヴェルディの物語! リアルタイムで観れずに後でDAZN視聴したのだが漫画のような展開の非常に面白い試合だった。森田は幸せになってほしい。 さて、この試合でも俺たちの秋山と宮本のボランチコンビが抜群の関係性でピッチを掌握していた。このコンビは今シーズンとんでもなく輝くはずなのでシーズン序盤のこのタイミングで記録しておきたい。 プロデビューから見ていた新潟サポはここまで登ってきた秋山に絶対の信頼を持っているし、この道はまだ半ばだということも知っている。今の秋山を見

【雑感】2024年J1リーグ 第4節 対アルビレックス新潟~吉兆となるか~

 東京ヴェルディ 2-2 アルビレックス新潟 スタメン  前節・C大阪に試合終了間際の三度PK献上で1-2敗戦を喫したヴェルディ。退場処分になった稲見は出場停止で山越が右SBに入る。キャンプ中の負傷で出遅れていた宮原が今季初のベンチを果たす。  一方の新潟は前節・名古屋に1-0勝利。この日はFW小野に代わり谷口が起用される。トップ下の高木は古巣との初めてのJ1での対戦となる。 前半  前節対戦したC大阪と同じように可変システムでビルドアップから拘りを持つ新潟。C大阪は

ポジションレスサッカー(新潟式フリーロール):2024 J1 第3節 アルビレックス新潟×名古屋グランパス

これは素晴らしい長谷川元希! スコアこそウノゼロだが内容としては圧巻だった俺たちの新潟。 そんな新潟の新しいスタイルが見えてきたので記録しておこうと思う。その名もフリーロール。2024シーズンの新潟はポジションレスサッカーというスタイルを確立させるはずということを予言しておく。カオスとは違う規律のある自由、ポジションレスサッカーである。 フリーロール。その名の通り自由な役割である。ロジカルな戦術を遂行するという規律が優先されるモダンサッカーと相反するし、ロジカルなビルド

2024 J1 #3 アルビレックス新潟×名古屋グランパス 【動かして進む事】

スタメン 要点・ガンバ戦では完全にポヤトスにしてやられた新潟。 ・前節の反省を踏まえてか、今節の名古屋戦はビルドアップの円滑な進行が目立つ試合となった。 ・勿論相手の特徴も照らし合わせた上で考える必要があり、そういう意味では名古屋に助けられた要素も十分作用したのだが… ・相手の力学を利用して自分達の思惑通りにボール・試合を進められたのはとても良い点。明確な数字と共に沢山の収穫を得た一戦であった。ナイス勝利 ・今回は名古屋の思惑を砕き続けた新潟のビルドアップについて書いていく

2024 J1 第2節 ガンバ大阪 × アルビレックス新潟 レビュー

レビュー 来日以来新潟には無敗、と相性の良さを見せるポヤトス監督。この日の新潟対策も冴えていた。ポイントはガンバの守備局面。ひとことでまとめれば、「中央で人数を合わせ、サイドを使わせる」ことの徹底。  特に宇佐美と山田康太の前線2枚のタスク分担と効率が秀逸だった。前線2枚の役割は、相手の攻撃サイドを限定すること。ガンバのMF・DFたちが中央に居るパスの受け手をマンマーク気味に捕まえているタイミングで、CB・GKに対して「横から詰める」。そうなると空いているサイドにボールを付

2024シーズン、J1リーグ第2節を終えて(Concept Map #1)

はじめに ここまで各クラブとも2試合を消化し、連勝クラブなし。連敗クラブが一つという波乱の序盤戦となっています 順位表 まずは順位表から確認しましょう。  負けなしは鹿島、広島、G大阪、町田、柏、そして福岡の6クラブ。いずれも勝点4で並んでいます。以下、勝点3(1勝1敗)が7クラブ、勝点2(2分け)が2クラブ、勝点1(1分1敗)が4クラブとなり、勝点0(2敗)が名古屋となっています  いまだ得点がないクラブは、札幌と名古屋の2つ。そして、注目すべきは失点が0のクラブが福岡

《週刊セットプレー 2024》vol.01

全文無料公開しています。 イイネやコメントをしていただけるととても嬉しいです。 ◆ニアそらし中央合わせ(新潟)今年の1つ目は鉄板のゴールパターンである「ニアそらし」から生まれたゴールを取り上げます。 ヘディングシュートした位置に直接CKを蹴ってもかなり高い可能性でGKにキャッチされてしまいます。 その位置でのヘディングシュートを可能にするために、CKをニアサイドに合わせ、ヘディングで中央にボールを送っています。 このワンクッションによってGKは前に出るチャンスがなくなり

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2024 J1 #1 サガン鳥栖×アルビレックス新潟 【新潟の前進,そして3人目の活用について】

スタメンサガン鳥栖 アルビレックス新潟 新潟のビルドアップを巡るアレコレ・鳥栖は中盤3枚の一角である堀米がジャンプしてヒアンと先頭を形成する所からプレッシングが開始される。 ・小島から始まる新潟のビルドアップ。上記のような構図から例えばトーマスにボールが渡ると… ・このようになる。ヒアン-堀米で形成される1stラインはCBにガンガン来るというよりは、まずは新潟のドブレ(秋山-宮本)を背中で消す事が優先されていた。それが完了してからCBに向かう。 ・樺山-長沼は大外に位

キーパーへのバックパス:2023 J1 第32節 アルビレックス新潟×FC東京

アルベルを本気の声援のビッグスワンのピッチに招きたかったが全新潟の願い叶わず。本当になんてことしてくれたんだFC東京は。 試合自体は面白かったのだが、終わってみれば先鋭化し続けてJ1でもスタイルという尺度で見れば頭ひとつ抜けてる新潟と、普通のサッカーしてるなという印象のFC東京という試合になった。 コントラストが特に色濃く出ていたのはビルドアップが手詰まりになった時の対応で、具体的にはセンターバックやキーパーへのバックパスとなる。 新潟はFC東京の442ゾーンプレスでタ

5バック戦術:2023 J1 第31節 京都サンガ×アルビレックス新潟

アルベル体制以降、そのスタイルの尖り方から難敵として対峙していた京都だったが、そんな京都を自分たちのスタイルで抑え付けた俺たちの新潟が誇らしい。ゴールもここ最近復活しているデザインされたコーナーキックというのも新潟のスタイルが体現されていて非常に良い。 川崎戦もそうだったけど、本当に強くなってるんだなと実感する。気づけば順位も10位まで上がっているし一桁順位も現実的になってきた。 新潟サポの誰もが今シーズンの目標は残留だったしメディアの順位予想も降格候補筆頭みたいな扱いだ

奪いどころ:2023 J1 第30節 アルビレックス新潟×サガン鳥栖

前回対戦時には鳥栖の強烈な新潟シフト守備に沈黙してしまったが、今回は初見ではないのできちんと対策してくるだろうと思っていた試合前。試合としては双方の類似したビルドアップとそれぞれの特徴が良く出た守備戦術のぶつかり合いという内容になった。 それでは確認していこう。まずはボール奪取位置のプロット。一般的に何をもってして奪取成功となるのかよくわかっていないのでセカンドボール回収ではない対人またはインターセプトという定義でプロットしてみた。 両チーム綺麗に傾向が分かれていて、右サ

実感せずにはいられない:2023 J1 第29節 川崎フロンターレ×アルビレックス新潟

素晴らしすぎる勝利。全てにおいて上位互換として君臨していた川崎に対して内容も結果も嘘偽りのないシーズンダブル。とにかく素晴らしい。新潟の全てが凝縮されたベストバウトと言って良いだろう。 そんな素晴らしい試合を記録しておきたい。 金曜日なのに等々力に大集結するオレンジが圧巻。新潟は4231で川崎は433の布陣。いつもの新潟と知ってる形の川崎。川崎のボールでキックオフ。 開始直後に早速これぞ新潟なパスワークが光る。キックオフ直後の蹴飛ばしを回収したデンが落ちて受ける孝司にハ