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ロードレース 記事まとめ

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note公式のロードレースマガジンです。ロードレースにまつわる素敵な投稿を紹介していきます。
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#サイクルロードレース

復帰戦。

おんたけヒルクライムぶりのレースとなった広島遠征。 ロードレースは4月の群馬ぶりなので3ヶ月ぶりのロードレースであった。 おんたけヒルクライムの2日後に体調を崩して救急車で運ばれ、2週間ほど自転車に乗れない日々を過ごしていた。おんたけヒルクライムの日も調子は悪く、今思えば前兆はあって、おんたけヒルクライムはなんとしても表彰台には立ちたかったので更に無理してしまったんだと思う。 日常生活するだけで苦しいくらいに体調は一時悪く、しかし精密検査では大きな異常は無く、疲労や精神的

ツールドフランス2024 第21ステージ(Monaco - Nice) 考察

ついに最終日になりました。例年パリシャンゼリゼ通りでフィニッシュする最終ステージですが、今年はパリオリンピックが開催される関係で南仏ニースでのフィニッシュでした。 最終日はほとんどの年が前日の第20ステージでタイムトライアルを行い、総合成績を決めてからパリに凱旋する日程ですが、最終日に個人タイムトライアルというのはグレッグ・レモン選手がローラン・フィニオン選手を8秒逆転して総合優勝を決めた1989年以来なので、歴史的に見ても今年は特別な年になりました。 実際にはニースでは

ツールドフランス2024 第20ステージ(Nice - Col de la Couillole) 考察

前日の第19ステージではポガチャル選手が全ての選手を飲み込んでの圧勝でした。レース後のインタビューでは「明日は逃げ切り優勝だね。」と発言していましたが、真相はいかに。 どんな展開だったのか見ていきましょう。 第20ステージは今年のツール・ド・フランス最後のロードレースであり、山岳ステージで、2級山岳を1回、1級山岳を3回上るステージでした。最後の1級山岳が頂上フィニッシュのCol de la Couilloleで、距離が132.8km、獲得標高が4600mの、こちらもタフ

ツールドフランス2024 第16ステージ(GRUISSAN - NÎMES) 考察

月曜日の休息日を挟んで、ツールドフランス2024もいよいよ3週目に入りました。週末のレースが激しかったせいもあって火曜日の第16ステージが来るまでの間が長く感じてしまい、前のステージの話をすると「あーあんなことがあったね〜。えっ、2日前だったの?」のような感覚になっています。 ここくるまでも激しいレースが繰り広げられていましたが、今年のツールはこの3週目が一番ハードな週です。そしてこの第16ステージがスプリンターたちにチャンスがある最後のフラットレースになります。 どんな

ツールドフランス2024 第15ステージ (Loudenvielle - Plateau de Beille) 考察

ピレネー2日目も激しい総合のバトルが繰り広げられました。あまりのレベルの違いに周りがちょっとついていけないくらい・・・。レース後、この先サイクリングレースはどうなっていくんだろう、とちょっとモヤモヤした気持ちになりました。 どんなレースだったのか、振り返って見ていきましょう。 ピレネー2日目は距離が197.7km、1級山岳を4回超えてから最後に超級山岳のPlateau de Beilleを上る獲得標高4800mの今回のツールの中でも1、2を争うタフなステージ。しかも気温が

ツールドフランス2024 第14ステージ(PAU - SAINT LARY SOULAN-PLA D'ADET) 考察

いよいよピレネー決戦が始まりました。初日は超級、2級、超級と山を3つ上る151.9kmのステージでした。ところどころの状況を見ていきたいと思います。 まずは前半です。山岳は逃げたい選手が多くいるので、スタートからアタックの繰り返し。残り112.2km地点でAlpecinのヴァンデルプール選手、Lottoのドゥリー選手とボーレンス選手、Cofidisのコカール選手に4人の逃げが決まりました。96.2km地点でその逃げにArkeaのヴォークラン選手とガルシア・ピエルナ選手、UN

ツールドフランス2024 第12ステージ(AURILLAC - VILLENEUVE-SUR-LOT) 考察

激しい展開になった第11ステージが終わり、レースは再びフラットステージが続きます。残されたフラットステージはあと3ステージ。その3ステージに名前を刻むのは誰になるのか。 この日もスタートから逃げを決めるべくアタックが繰り返されます。第5ステージのnoteでも書きましたが、やはりスプリンターがいないGroupma-FDJやTOTAL Energieが積極的に動きます。他のチームはできるだけ大人数を行かせたくないので、その人数を選別しながら、人数が増えたら増えたであわよくば自分

ツールドフランス2024 第8ステージ(Semur en Auxois - Colombey les deux Églises) 考察

先週の土曜日にスタートしたツールドフランスも1週間が経ちました。第8ステージは雨で気温16℃の中でのスタートでした。 ヨーロッパの選手は春先の寒い日のレースでも普通に半袖・半パンで走る選手が多いのですが、彼らでもベストやアームウォーマーを着用していたということは、かなり寒かったということです。確かにイタリアステージの時の気温と比べたら半分くらいになっているので、連日のレースの疲労とこの気温差で体調悪くなりそうですが、普通に走っている選手たちは一体どんな身体をしているのか。こ

ツールドフランス2024 第6ステージ(Mâcon - Dijon) 考察

今年のツールドフランスはもうすでに数々のドラマが繰り広げられていますがまだ1週目。「朝起きてもう第15ステージか、と思ったらまだ第5ステージだった」とつぶやいている選手がいるくらい濃厚な内容でお送りされています。 第6ステージはMâconからDijonまでSaône川に沿って北上していくステージ。このステージも第5ステージと同様に強い向かい風と横風が吹いていました。 今年のツール・ド・フランスの特徴として、平坦ステージでは積極的に逃げのアタックがないこと。第1・2ステージ

ツールドフランス2024 第4ステージ(Pinerolo - Valloire) 考察

ツール・ド・フランス第4ステージはイタリアからフランスへ。 今大会2回目の山岳ステージは距離が139.6kmと短いものの、獲得標高が約3600mあり最後に超級のガリビエ峠を越えてValloireの街に下ってフィニッシュする厳しいコース。 今回さすが!と思ったのは、1つ目のスプリントポイントがスタートからすぐの18.9km地点に設定されていたこと。スタートしてから1つ目のKOMまでプロトンの動きが活発になるので、ナイスなところに設定されているなと思って見ていました。またこの

ツールドフランス2024 第3ステージ (Piacenza - Torino) 考察

ツール・ド・フランス第3ステージは今大会最長の230km。 激しい展開が行われた2ステージの後の長距離ステージということで、プロトンは若干のリラックスムード。 ファーストアタックはUNO-Xのアブラハムセン選手とチームメイトのクルセット選手。アブラハムセン選手はポイント賞ジャージ、クルセット選手は最年少。クルセット選手の提案でTVにアピールするために二人でアタックしたそうです。その後二人はプロトンに戻るつもりでゆっくり走っていましたが、それでもプロトンが全然追いついてこな

TDT - Unibet Cycling Team

TDT - Unibet Cycling TeamについてチームのルーツはBas Tietemaが運営するYouTubeチャンネル「Tour de Tietema」にあり、YouTubeチャンネルの運営者であるBas Tietema、Josse Wester、Devin van der Wielの3名によって2023年にコンチネンタルチームが設立された。 他のチームと予算で張り合うことはできないため、独自のスカウティングでチーム作りを行っている。 チームの一番の野望はツール

¥100

Alpecin-Deceuninck Development Team

Alpecin-Deceuninck Development Teamについて2021年に設立されたデヴェロップメントチームである。 冬にシクロクロスを走っている選手がロードレースでは本チームに所属しているパターンもある。また、近年はZwiftアカデミー優勝者が下部チームと契約することが多い。その他に、枠の関係で一旦デヴェロップメントチームに所属させて、その次の年からエリートチームに昇格させるといったような使われ方をしていることもある。そのため、他のデヴェロップメントチーム

【自転車】ジロ・デ・イタリア2024のベストレース3選

こんにちは、サイクルロードレースファンのゆるりです。 とうとうジロ・デ・イタリア2024が終わってしまいましたね〜!ポガチャルの強さが大爆発した大会でした✨ 今回の記事では、今大会印象に残ったレース3選をランキング形式で紹介していきます! 3位 第7ステージ(個人TT)勝者は現役最強ライダー、ポガチャル。中間計測ではガンナに負けていたのに、登りで大幅にタイムを縮めたのが衝撃的でした。ポガチャルがフィニッシュに近づくにつれ、ワイプに映るガンナとプラップの顔が強張っていくのも