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[ADHD生存戦略]診断は免罪符にはならない。診断のメリット・デメリット。

今日もお疲れ様です。私も今週頑張って生き抜きました。
今日は精神科でADHD及びASD(アスペルガー症候群)の診断を受けること、そのメリット・デメリットについて。


1.診察までの流れと現在まで

 まず私自身がどうやって診断を受けたかについて。
 私は以前職場でパワハラ・セクハラを受け、職場にまともに行くことができなくなりました。その際、自分自身にもおかしなところがあるのではないか、そう思い精神科に行ったのが診察のキッカケです。
 精神科のお医者さんに「発達障害の診断を受けたい」旨連絡 → 専門家の方によるペーパーテストや問診を経て正式に発達障がいがあるという結果を頂きました。この間半年以上かかった記憶があります(医者の予約も診断もびっくりする時間がかかります)。
 現在は投薬とカウンセリングを毎月受けています。

2.診断を受けたメリット

1.生き方を見直すことができた

 診断を受ける前の私は、「どうにかして普通になりたい」という思いでいっぱいでした。普通という言葉の定義は難しいのですが、一般的な社会人女性に必要とされる、コミュニケーション能力、身だしなみ、それらが必要と信じ(ネットや本の情報を鵜呑みにし)、それらを得るために毎日毎日自分の至らない点をメモして治そう、治療しようとしてしまっていました。小学校のテストと同じように努力である程度どうにかなると思ってしまっていました。これは確実にパーソナリティーを見失い、病んでいく悪しき習慣でした。
 診断を受けた今、自分が生きやすいように生きることを選べるようになりました。自分は障がいで、今悩んでいることは決して治らないのだと理解したからです。
 頑張って友達を無理に作ろうとはしなくなりました。人を傷つけたくないので一人での趣味を沢山増やしました。不自然な張り付くような笑顔を止めて、出来ることに全力を注ぐようにしました。
 身だしなみも、良いとも思っていないのに、ネットで一般的なOL服と書いてあったブランド品を買うことを止めて、最低限の服装に変えました。
 「普通はどうするか」から「私はどうしたいのか」に考えを改めることができました。これは最大のメリットでした。

2.カウンセラーの助けを得られるようになった

 
 医者は薬で症状を治療しますが、カウンセラーは心の整理を進めてくれます。勿論、カウンセラーは基本的に「オウム返し」で話を聞くので問題の解決はしてくれません。ただ、そもそも自分が何に苦しんでいるか、悩んでいるかの整理が私は一人で出来なかったので、オウム返しだけでも助かりました。
 友人や職場の人に、私の悩みは相手の負担でしかなく相手にメリットがありません(なんでそんなことで悩むの?みたいなことでしか私は悩んでいないので…)カウンセラーは、少なくとも私の話を聞いている時間にお給料が出ているので、安心して話ができます

3.緩和薬を手に入れた


 私はADHDの緩和薬を処方されていて毎日飲んでいます。明らかに精神的に落ち着くようになりました。素晴らしいです。医療制度を利用しているので薬の負担額も少ないです。

3.診断を受けたデメリット

1.診断自体になんの意味もない

 診断されても、発達障がいは治療ができるものではありません。緩和薬はありますが、完全に全ての特性が無くなりはしません診断されて自分がその後どうするかが重要だと思います。

2.免罪符にはならない


 発達障がいだから。その理由で許される事は何もありません。これは見えない障がいなので、他者の理解は得られない前提で動いたほうがいいと思います。「私は発達障がいだから」というのを他人への言い訳には使えないと思った方がいいです。

3.オープンにすると他人に軽んじられる面がある


 残念ですが、一口に発達障がいと言っても、色々なタイプがあります。時には犯罪傾向があるタイプの方もいて報道されたりもするので、発達障がいであることを他人にオープンにすると確実に色眼鏡で見られます。(出来る仕事があるにも関わらず)全ての仕事がダメかのようなレッテル貼りは確かにこの社会にはあります。ある意味致し方ない部分です。
 オープンにはしないほうがいいのですが、ついうっかり話してしまう場合があるので注意が必要です(また、就職活動等で障がい者雇用を狙う場合はオープンにする必要がありますし、オープンにした方がいいかどうかはケースバイケースですね。)

4.子どもを持つことに抵抗感が生まれる可能性


 発達障がいの遺伝は確かにあるとわたしは感じています。診断をもらった時、いろいろ考え、私は子どもを持つことはやめようと思いました。

 ①親が発達障害で子どもも発達障害
 →シッチャカメッチャカな家庭になる
 
 ②親が発達障害で子どもは健常
 →親と子どもは互いに相手の感情が分からず病む
 
 というふうに思えたからです(私自身が育った家庭は①だったので、それはそれは地獄でした。)。
 もともと子ども好きではなかったので、大した苦しみはありませんでした。が、子ども好きな方は、かなり思い悩むことになると思います。

【最後に】


 私自身は診断を受けて良かったと感じています。診断にはたくさんのデメリットもありますが、自分についての理解を深め、生きやすい生き方を選択できるようになりました。もし診断自体を受けることに悩む方が居れば参考にしていただけると嬉しいです。
 

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