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17.わたしの望み、それは、あなたのそばに、ずうっといるだけでいいのです。

わたしはねこになりたい。
もし、生まれ変われるものならば、わたしはねこになりたい。
愛するあなたのそばにいて、
愛するあなたに愛されて、
わたしは、あなたを愛しつづけることができるから。

わたしはあなたに何も与えることはできません。
わたしはあなたを助けることなどできません。

わたしはただ愛するあなたのそばにいるだけです。
わたしはあなたに何かを要求したり、何かを望むことはありません。
わたしの望みはあなたのそばにずうっといるだけでいいのです。

わたしはねこになりたい。
もし、生まれ変われるものならば、わたしはねこになりたい。
ただ、毎日を静かに過ごして、
日々の時間を忘れて、
時の流れを感じるだけでいいのです。

わたしはあなたに何も与えることはできません。
わたしはあなたを助けることなどできません。

わたしはただ愛するあなたの帰りを待って、
わたしに笑顔でいてくれて、
わたしも笑顔でお迎えして、
あなたとのそばにずうっといるだけでよいのです。

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「宇宙のリズム」
 
子どもの頃、雨がとても好きでした。
とんとんと、トタン屋根に落ちる雨音は何かのリズムに乗っているようで、何かを語りかけてくれるようで、この音をいつも聞くのが楽しかったのです。
とんとん、とんとん、雨音がまるで宇宙からのリズムのように調子よく、心地よく心の中にまで響いてきます。
やがて雨は小雨に変わり、そのリズムは終末を迎え始めます。
とん、とん。まわりは静寂に包まれる。とん、とん。
雨は不思議で下から雨を眺めたり、真上から雨を下に眺めるとまるでスローモーションのように感じ丸い玉に見えます。
一粒、一粒が丸く一筋に繋がるかのように規則正しく真直ぐに落ちていきます。
そして、その一粒、一粒にかすかな光が反射して、わずかな光を感じます。

子どもの頃、雨がとても好きでした。
なぜって、外が晴れていても私は外で遊べなかったから…。
とんとん、とんとん。雨音は何かを語りかけます。
いつのまにか私たちは大人になり、雨粒を丸く感じなくなり、雨を見なくなり、雨を直線に感じてしまうようになりました。
でも、雨はあいかわらず語りかけてくれます。

もう一度、もう一度、雨を好きになってごらん。
もう一度、もう一度、雨音を聞いててごらん。
もう一度、もう一度、雨を見てあげてごらん。


きっと宇宙のリズムを感じるからね。

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coucouです。ごきげんよう!わたしもねこになりたい!


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