1.初めまして、わたしの名前coucou(こうこう)です。みんなはcoucouさんと呼んでくれます!
「死なないでよかったね!」
見知らぬ老人が突然、話しかけてきました。
「死なないで良かったね…」と。
次の日も、その次の日も、同じ場所で私に語りかけてきました。
誰が見ても認知症のおじいさんでした。
「良かったなあ、本当に良かったなあ…」とくり返します。
私には何が良かったのかがわかりません。
7日目となって、おじいさんが来ないと心配になりました。
いつもより遅くなって、おじいさんは来ました。
私はほっとして笑顔で接しました。
今日がこの場所に来られる最後の日だからです。
おじいさんは私の手を握り、抱きしめました。
おじいさんの優しい手の感触が、私に何かを思い出させます。
「本当に生きていてよかった…、お前は死んでしまうかと思っていた…」
思わず熱い涙がこぼれてきました。
私は思い出したのです。
その言葉は、父が亡くなる前に私に言った言葉だったのです。
もしかすると父は、この人の姿と言葉を借りて、逢いに来てくれたのでしょうか…。
coucouです。はじめまして!私の名はcoucou(こうこう)と呼びます。
記念すべき、第1回目のnote参加です。新人ですのでどうかよろしくお願いいたします。
私の本名は、子どもの頃からどの姓名判断や、占いなどで字画をみてもらうと、必ずあなたの人生は「凶」です。大人になったら「月破」「砕波」といわれ、私の人生は粉々に砕け散り、修正不可能と脅かされてきました。
そして、その後私の人生はその通りになりました…。
私が生まれたとき、逆さ子だったため、かなりの時間と母体の危険の中で母は私をこの世に生み落としました。
案の定、逆さ子で、私の首の周りにはへその緒が巻き付いていてこのままでは窒息死、生きれないかもしれないと言われていたそうです。
私は逆さのまま体内から引き出されたために、私の両腕が反対側、つまり掌が下を向いているのではなく、上を向きっぱなしの両肩、両腕(逆)として生まれ、身体中が紫色で呼吸も止まっていたそうです。
また、地上に生まれ落ちてしばらく泣きもしなかったため、お産婆さんは随分と慌てていたそうです。その後、わずかな産声とともにこの世に誕生することになりました。初めての出産、初めて見るわが子の姿を、そのころの若い父や母はどのように感じていたのでしょう。
私は両親の夢としてこの世に生まれました。
そのときに私は父と母の願いによって名前が付けられたのです。
私は生まれてから、医師に言われた通り、首が座るようになり、立てるようになったとき、毎日、両腕を逆回しする訓練を続けました。毎日手首、両肩を普通の状態に戻すためのリハビリを行うのです。その運動には痛みが伴うため、子どもながら嫌でいやでたまらなかったのですが、小学生となる頃に、両肩が正常になりました。嬉しかったことは洋服を着るとき、箸や鉛筆、ボールを投げれるようになったことでした。
その後、子どもの頃から体が弱く、入退院を繰り返し、生きる死ぬを繰り返してきた私を守るためにつけた名前でしたから、どんな運命になろうとも改名するな気はありませんでした。
そんなとき、父の最後の友人で90歳となった私の先輩が、私の父がこの世を去ったあと、ペンネームをプレゼントしてくれました。日本名は「考弘(こうこう)」と呼びます。「考(こう)」は、考えること、かんがえ、考えをめぐらす。
また、「考妣」亡き父母を表し、「弘(こう)」は、広い、広める、広まる。弘報、弘法(ぐほう)といいます。そして「coucou(こうこう)」、造語のためカウカウではありません。
そう、私は父母とともに生きるための新しい名前を使うことにしました。
ごぎげんよう!長い旅にお付き合いのほどよろしくお願いいたします。
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