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リーフブレイクの洗礼を受けた、初めてのサーフトリップ|奄美大島

20代後半の春、1週間の休みがとれた。
「よし、サーフトリップに行こう!」と思い立ち、インターネットを調べ始め、行先を「奄美大島」に決めた。

当時、僕は電車サーファーだったので、湘南 鵠沼海岸に通っていた。
鵠沼海岸は波が割れるところまで歩いていける、ビーチブレイクのサーフポイントだ。ワイプアウト(波から落ちる)しても全然怖くも痛くもない初心者向けのサーフポイントです。

▷ 奄美大島に到着

宿は奄美大島トリップの王道「グリーンヒル」にしました。宿までの道中、綺麗な海が広がっていましたが、初めてのサーフトリップということもあって、正直、不安と緊張で景色どころではありませんでした。
(今思えばもったいないですね。)

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宿に到着。サーフボードをおろし、荷物をもって部屋で一息。
さあ!サーフィンです。グリーンヒルの目の前、「手広海岸」に入ります。

手広海岸はビーチの中央に大きな三角形のリーフがあって、その頂点にウネリがヒットしAフレームの綺麗なブレイクを生み出す最高のポイントです。

▷ リーフブレイクの洗礼*1回目

ビーチブレイクしか知らない僕は、テイクオフの瞬間に目に入る海底のリーフが怖くて立つことができませんでした。

僕は場違いなところに来てしまったのか。。。

その夜お風呂で、他のお客さんがいたので勇気を出して話しかけてみました。

僕「東京から一人できました。奄美大島にはよく来られるんですか?」
お客さん「よく来るでぇ。大阪でサーフショップのオーナーやってるねん」
僕「僕も関西なんです。仕事で上京したんですよ。」

なんと!サーフショップのオーナー。やっぱりサーフィン上手い人がくるところやぁー。。。
そして、より不安が増したことは言うまでもない。

翌日、サーフツアーで城(ぐすく)ポイントに連れて行ってもらいました。昨日のことがあったので、道中ずっと不安な気持ちで車に揺られ到着。

不安が的中しました。。。

▷ リーフブレイクの洗礼*2回目

ガーン。
城ポイントは玉石です。そして波が割れているポイントまでは数百メートルあります。鵠沼海岸は波がブレイクするところまで歩いていけます。そんなレベルの僕がパドリングで数百メートル沖に行けるわけがありません。

宿に帰り、一人部屋で撃沈している僕を癒してくれた曲があります。
これは別の記事で。


せっかくの休暇、旅費もそれなりにかかっている。
このまま楽しめずに終わってしまうのかなぁ。。。なんて考えていたら、朝ご飯の時に声をかけてくれた同い年くらいの男性がいました。(グリーンヒルの食事はみんなで一緒のテーブルで食べるんです。)

▷ 出会いあり、サーフトリップっぽくなってきた

話しかけてくれた男性は、湘南のサーファーで春から川崎で仕事を始めるとのこと。その前にトリップに来たようです。

彼はレンタカーを借りていたので、一緒に行動することになりました。言わずもがな、奄美大島にはたくさんのサーフポイントがあります。そして、めっちゃ綺麗。

この日は「手広海岸」の波がよくなかったので、彼のレンタカーでサーフポイント巡りをしました。

海の上にサーファーは見えるんですが、見渡しても崖ばかりで、どこから入るかわからないポイントや、ブレイクまでめっちゃくちゃ遠いポイントなど、島中を回りました。

その時、彼が車の中で聴いていた曲がこれ。

ご存じの方も多いと思います。
そう!坂口憲二さんのサーフロードムービー「海から見た、ニッポン」の挿入曲です。

そして、第一章 秋冬編で「奄美大島」「手広海岸」「グリーンヒル」に行っているんですよね。なので僕もこの場所に来ました。


良い出会いがあり、やっとサーフトリップっぽくなってきたところで、一足先に彼は帰りました。

僕もその翌日、東京に帰りました。

この旅でサーフトリップの魅力に取りつかれたことは言うまでもありません。

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そして、数年後、新しく出来たサーフィン仲間と奄美大島を再訪しました。
もちろん、最高のサーフトリップになりました。

土産話と言っちゃなんなんですが、雑誌の撮影で元TOKIOの山口達也さんも宿泊していたんです!しゃべりましたよ~。

山口さん「朝、波、良かった?」
僕「小さかったですね。でも、楽しめました!」
山口さん「そう、良かったね~」

めっちゃくそ、かっこよかったです。

おわり

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noteサークル「サーフィン部」|トモでした。

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