ことぶき

ニューヨーク生活記録。 おいしいものがあれば幸せ。愉快な友達がいる。

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最近の記事

冬のピニャコラーダ

クリスマス休暇は、スペイン語が得意な友人とプエルトリコ旅行に行った。氷点下を越えることもある冬の寒さを逃れるため、たびたびこの時期に南下するニューヨーカーは多い。人気の滞在先は、ニューヨークからまっすぐ南に3時間ほどのフライトで着くフロリダが圧倒的、プエルトリコも同様のフライト時間で行くことができるので多くの人が訪れる。 スペインの植民地からアメリカの領地になったプエルトリコは、アメリカでありながら英語よりもスペイン語が話されるカリブ海の小さな島。植民地時代の名残で、スペイン

    • 地下鉄とチュロス

      少しばかり英語に慣れたせいか、churroが名詞で複数形がchurrosになっているのにも関わらず、我々日本人がチュロスと呼んでいるのに違和感を覚える。かと言って、チュロスで思い出すのは東京ディズニランドで食べるフレーバーつきのものや、ミスタードーナツで食べる涙型のあれ。 メキシコでは朝食の定番メニューのチュロスも、ニューヨークでは立派なスナック(間食)として存在感がある。ホットドッグやプレッツェルがニューヨークを象徴する手軽なスナック(間食)として、チュロスもそれに近い存在

      • チャイナタウンの雲呑麺

        たまに行く中華屋の隣のお店は、店頭に雲呑麺の写真がでかでかとあって毎回混雑していた。気になりながらも行ったことはなかったが、ここ数日寒さが増してきたせいもあって、あたたかいスープが飲みたいと思ったときにこの店を思い出した。 お昼時のチャイナタウンは混雑しつつも活気があって楽しい。店内はアジア人が多い様子で心なしか安心する。オレンジ色のシャツに描かれた雲呑麺、定員さんが着ている制服のシャツが妙にかわいい。さっさと食べて長居せず席を立つ人のおかげであっという間に座れた。またして

        • バターナッツかぼちゃ

          秋刀魚やきのこ、さつまいもに栗、かぼちゃもいい。それぞれが主役を争ってにぎやかな日本の秋の食卓。秋の味覚は、なんだか特別感がある。 アメリカの秋の味覚はなんだろう。思いつくのは、ターキーと付け合せのクランベリーソース、パンプキンパイ、アップルサイダー。そうだ、忘れてはいけない、パンプキンスパイス。アメリカで秋のはじまりを教えてくれるのは、間違いなくこれ。秋がはじまると、ラテやドーナツ、キャンドルの香りまで、そこいら中がパンプキンスパイスになる。このスパイスの正体は、シナモン

        冬のピニャコラーダ

          タルトかパイか

          アメリカで一般的にパイと呼ばれているもの、私の認識ではタルトと呼びたいものなのだ。 この時期よく見るパンプキンパイ、アメリカの定番アップルパイにブルーベリーパイやチェリーパイ。あなたたちタルトでは、と疑問に思いながら食べる。 きっとフランス語でのパイとタルトの定義は違うし、英語も違うのであろう。 パイを注文してタルトを頬張り、私は毎回混乱する。

          タルトかパイか

          メープルクルーラー

          食べることも描くことも好きなので、おいしかったものを気が向いた時にイラストで記録にしている。そんなイラストを大好きでいてくれる友人と、朝活と称してコーヒーと軽食を取った帰り道、ぜひ描いて欲しいスイーツがあるよっておすすめのお店に連れていかれた。すでにお腹は満たされ充分に幸せだったので、別の日でもいいのにと思いながらもついて行き、混雑しているカフェで友人はクルーラーをひとつ注文してくれた。 ランチにはまだ早い時間なのに、席は埋まっていて、テイクアウト待ちのお客さんもたくさん。

          メープルクルーラー

          あたたかい烏龍茶

          日差しがさす場所に長くいると体が温まるが、風は冷たいのでさすがに半袖ではいられない。人によってはダウンジャケットを着たり、トレンチコートで大丈夫だったりして、とてもちぐはぐな時期。きっと街行く人の写真を今撮っても、服装で季節を判断できない。 あたたかい飲みものが好きなので、夏でもコーヒーはホットだが、肌寒くなったのでいつも以上にあたたかい飲みものが飲みたくなるな、とそう思いはじめた。今日はコーヒーじゃなくて、なんとなく、烏龍茶が飲みたくなった。あたたかい烏龍茶。 さっそく

          あたたかい烏龍茶

          土鍋で鯛めし

          ニューヨークのど真ん中マンハッタンにWegmansができた。東海岸で人気のスーパーマーケットで、新鮮な野菜や鮮魚はもちろんのことプライベートブランドも充実している。大人気にも関わらず、マンハッタンにはなかったのが驚きだ。 これだけでもニューヨーカーは大喜びなのだが、なんと、豊洲直送の鮮魚コーナーまでできた。sushiが大好きなニューヨーカーだ、豊洲直送と聞けばブランド価値もわかるだろう。切り身も売っているが、透明な目をした艶々な魚がそのまま丸ごと手に入るのはとてもいい。自分

          土鍋で鯛めし