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332.注意、苦情・不平・不満・グチ・悪口・その他。これは、自分の事を知る最大のチャンス。または最高のアドバイスととらえる。

 

1.プレゼンターとしての発想の目のつけどこ


おっと今日もまた、社長や上司に怒られた。
うーん、お客から注意された、苦情を言われた。

後輩社員から不平、不満タラタラ—。
ウチに返ればまた女房がブツブツ。

でも、こんなところにいっぱいヒントが隠されている。
文句を言われたり、批判されるのは誰もが嫌なもの。

だが、
なぜそう言われるのだろう。
なぜ、すぐ注意されてしまうのだろう。
なぜ怒られるのだろう、こんなことを考えてしまう。
中にはこんな人もいる。

「俺はお前のことを思っているから怒るんだ。」
「あなたのためを思って注意しているだけ・・・・・。」
または、
「あなたのお店の事を心配して—。」
「あなたの会社の将来を思って—。」なんて場合もある。

確かに心配したり、思ってくれて、怒る場合もある。
でも本当の所、なかなか、そんな神様みたいな人はいない。

もし、本当にそう思って意見してくれているなら、あまり大声で怒鳴ったり、怒ったりしないでもらいたい—。

もう少しやさしくわかりやすく、丁寧に静かに言ってくれればいいのに・・・・・。なんて思ってしまう。

でも、この原因の根本は、お互いのことがわからないために起こる現象のひとつ。もし、お互いが心から理解し合っていれば、こんなことは起こらない。

だから、考え方を変えてみよう。
注意、苦情・不平・不満・グチ・悪口・その他。
これは、自分の事を知る最大のチャンス。
または最高のアドバイスととらえる。

なぜそう言われてしまうのだろう。
なぜ、すぐ注意されてしまうのだろう。
なぜ怒られてしまうのだろう。

良いことも、悪いことも、嫌なことも、好きなことも、他人からの意見をすべて受け入れる、受け入れるということは共感につながる。

「共感」とは、他人の体験する感情や心的状態、あるいは人の主張などを、自分も全く同じように感じたり、理解したりすること、同感、同調する。
すると、相手の考えていることがよくわかる。これがニーズ(必要性)を知る方法。

聞く、聞き入れるという姿勢は、ただ聞いているだけのことではない。聞きながら、その意味を明確にして、理解するという姿勢。これは良い意見も、悪い意見であっても、受け入れ同調する、それが共感。

アイデアや発想は、この聞く、理解する、共感をインプットし、原因を明確にし、修正改良してアウトプット(答える)する。ほとんどの思いつきや、アイデア発想は、他から与えられたものが言葉であったり、問題点であったり、それが何かのきっかけとなり、形になる。 

このようにお客さんからのクレームや苦情、不平、不満、そして注意、これは問題解決の解答が隠されている。
こんなに言われなければならないのかと思い悩むことよりも、こんなに言ってくれている、こんなにも思ってくれている、不足しているもの、足りないこと、聞き入れ、知ることによって理解することができる。

理解するということは。相手の求めていることがわかる。
相手の望んでいることがわかる、そんなところから新しい喜びが生まれる可能性も高い。

2.ヒット商品裏物語〈仕掛人たちの目のつけどころ〉


「松下幸之助政経塾」https://www.mskj.or.jp/about/founder.htmlより

不況の逆手をとる、常識のウラをかく、時代を先回りする・・・・・・・・。意外なところから
“金の鉱脈”が発見される場合がある。

「この製品は必ずヒットさせる。」
「これならば他社には絶対に負けない。」
「ああ—。どうしよう儲かってしまう—。」と、個人発明家も、企業も、ライバル・社同士がしのぎを削って、新製品、新開発、新企画と画期的商品を次々に送り出している。

—が、成功するのはその中のほんのひと握り。
もしかするとアイデアは自分で酔いしれている時が一番幸福・・・・・。
なんて言う人もいる。

ヒット商品というのは、苦労に苦労を重ねてやっと作った製品であろうと、毎日、拷問のように机にかじりついて知恵を絞ろうと、いくらお金を投資したからといって、そう簡単に生まれるものではない。

また、よくいわれるように、ある日突然アタマの中にひらめきが走り、ポンと生まれるほど都合よくはできない。

だがそう考えている人がとても多いことも事実。

でもなぜだろうー。

その大きな理由は、ヒット商品を出した成功者と呼ばれる人達の成功物語として紹介されているマスコミ情報や、書店に並べられている膨大な成功物語等の情報によるものと思われる。

「成功者は失敗を忘れる」なんてどこかの言葉があった。
この意味は、成功物語はどれも美しくきれいで、あまり恥ずかしいことや、くだらない失敗例など出してしまうと笑われる・・・・・。
なんて考えてあまり触れたがらないことが多い。

つまり、「勝てば官軍」
「勝てば美談」

これはパチンコやギャンブルも同じ、あまり損したことや負けたことはいわない。これは誰もが共通かも。

「私はこうして失敗した。」
「こうすれば成功したと思う。」
「こうしなければ失敗しなかったのに」、と人は恨む。

しかし、事実や商売には必ずウラがつきもの。
ウラのないものはない。

なぜって?それは「損と得」、「儲けや利益」が隠されているからだ。

また、「失敗した」なんていうと笑われてしまうとか、恥ずかしいとか、失敗したことによって他からの信用を落としてしまう—。
なんていう人間心理もある。

「成功した人には資産が残る。失敗した人にはが経験という財産が残る。」これは私の格言。どちらも長い人生経営の中ではわずかな出来事といえる。

「成功した人はいつか失敗する」
「失敗した人はいつか成功する」
これも私の格言。

成功はいつまでも持続することはむずかしい。
失敗もいつまでもくり返し続けることは不可能に近い。
しかし両者は表裏一体。
失敗なくして成功はなく、成功があるから失敗がある。

私からみると、失敗のない人は恐い。
むしろ不安になってしまう。

たとえば、免許を取ってから一度も接触事故のない人もいるが、一度でもぶつけたり、事故を起こした人は必ず無意識でも気をつけることに心がけることが多い。

あの嫌な感触、または、警察官が来ての現場検証や反則金の痛み、多くの人達に見られる恥ずかしさ、恐さ。
つまり、無事故無違反の人は心配。

また、健康だと自信をもっている人も恐い。
医者知らず、病気知らずもありがたいことだが、突然ポックリなんて人も多い。松下幸之助は94才以上生きた。

生まれた時から病弱で大人になっても入退院をくり返し、くり返し—。
そのため普通の人よりも数百倍も健康管理ができていた。

またその病気に関しては専門医よりも詳しく、多くの人にアドバイスもしていたという。これは医者の理論や言葉よりも大きい。

なぜならすべて自分の体験だからだ。
さらに人の気持、病をもつ者の痛みをおそらく人の数百倍も理解していたに違いない。

「健康と失敗」は一見まるで関係なさそうだが、共通点は、人の痛みを知る点では同じといえる。今日の松下哲学は生き続けている —。

「失敗は人の心に強さを植えつける」
「失敗は成功への道の第十歩」
「失敗は人の気持が理解できることを学べる」
だから、失敗したことに対して悔いる必要はない。

今回のテーマは、ヒット商品裏物語「仕掛人の人たちの目のつけどころ」とした。成功した人は成功したことしかいわない。本当のところは一体どうなのだろう。また実際に大ヒットし、大ブームを巻き起こしたヒット商品は、どうやって生まれたのだろう —。
 
ヒットするには理由があるはず —。
そんなnoteをまとめていきたい。



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