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ギンカクラゲ〜生き抜くために〜

嶺村丸

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枯れ葉に交じって流れてくる丸くて白い物。これはギンカクラゲ、毎年8月下旬の大風の後、沢山流れてくる。

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大きかったり小さかったり、流れてくる大きさはみな違う。仲間のようにも見えるが、ギンカクラゲは脳のような器官が無く、自ら考えて行動することはできない。

すなわち泳ぐことも出来ないので、大風によって偶然一緒の場所に流されてしまっただけである。

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なので自分がどこにいるかも、もしかしたら自分が誰であるかもわかっていないのかもしれない。

しかし、ただ流されながら生きているわけではない。実は、ギンカクラゲは無数の「ヒドロ虫」と呼ばれる小さい生き物が集まった群体なのである。小さな生き物が集まり、写真のようなクラゲのような形を形成している。

一匹のクラゲが無数に流れているのではなく、沢山の生き物の集まりが、沢山流れているのだ。

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この体も、小さな生き物が無意識にそれぞれ違う役割をし、一匹の生き物として機能している。

自ら考え行動することはできないが、進化の過程で群体をつくり、一人ではなく皆で、一匹の生き物として生きるという「ヒント」をみつけ、それが適切な生存方法として本能にプログラムされたお陰で、今も生き残っている。

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「ヒント」をどのように見つけたかは、ギンカクラゲにしかわからない。しかし彼らが今その不思議な生態で生きていることが、見つけた証明になっている。

自ら考える力がないからこそ、私達の予想を超えた生き方をすることができている。


(ギンカクラゲ 花クラゲ目 ギンカクラゲ科)


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