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生きる意味ってなんやねん

2023年の目標は3つだけ。
①痩せること ②本をたくさん読むこと ③節約すること

項目ごとに細分化して月の目標を決めているんだけど、結局意気込んで頑張るのは最初の2週間だけ。毎年続かないと分かりながらも、めげずに目標をたてちゃう自分は客観的に見るとちょっと可愛い。

今年で30才になるけれど、まだ自分の人生をもっと良くしようと奮闘している気がする。

20代は自分の身を置く環境に敏感で、合わないと感じたら職場も人間関係も変えてきた。それが本当に良かった。

年齢を重ねるごとに、感性は鈍くなるらしい。
担任の先生の化粧が濃くなって怖くて1週間ほど登校できなかった幼少期や、アホ毛の一本も許せなかった中学時代を考えるとあながち間違いではない気がする。

30歳になった今の私は、18歳の私が望んだ生活をしている気がする。
待ち受けを東京タワーにし、ディズニーランドの近くに住むことを夢見た高校時代。ドラマで見るようなオフィスでPCをカタカタ打つキャリアウーマンにも憧れた。優しくてかっこいい旦那さんも欲しかったし、大好きなドトールで本を読む休日にも憧れた。

さて、次はどんな40歳を目指そうか。

木が一本立つ広い中庭に、ふわふわの白い飼い犬が日向ぼっこしている。
体重48キロ・体脂肪率23%の私は、ビンテージの淡い色をしたジーンズとカシミアのニットを着こなしている。近所の珈琲豆専門店で買った豆をコーヒーミルでガリガリして、フルーツバスケットに乗せられたリンゴを食べる。優雅な朝を堪能したら、家にある書斎で執筆を始める…

うん。めっちゃ良い。

でもさ。。これからの10年間の間に辛いこともたくさんあるんだろうなとも思う。ネガティブとかそういうんじゃなくて、生きていると必ず嫌なことがあるよね。避けたいけど絶対ある。

2年前に携わった案件で、パワハラを受けた。
お酒の量が増えた。目の下の筋肉が痙攣し、手が震えた。こんな大人がいるのかと衝撃を受けた。言葉の扱い方がもはやヤクザだった。

もう無理だと感じた時、導かれるように相田みつを展にいった。
ゆっくりと歩く。文字を読む、考える。生きるって大変。

なみだをこらえて
かなしみにたえるとき
ぐちをいわずに
くるしみにたえるとき
いいわけをしないで
だまって批判にたえるとき
いかりをおさえて
じっと屈辱にたえるとき
あなたの眼のいろが
ふかくなり
いのちの根が
ふかくなる

詩「いのちの根」相田みつを

こんなに辛いのに、相田みつをは我慢しろって。まじかー。
お土産物コーナーで「いのちの根」のポストカードを買って、自宅のデスクに飾った。うーん、もうちょっと頑張ってみよう。

申し出たわけでもなく、その3ヶ月後に新しい案件に移動になった。パワハラ上司神回避。異動先は尊敬できる方ばかり。嬉しかった。

中学時代から生きる意味をずっと考えているけど、いまだにわからない。だけどこういうことなのかなって、ちょっと思う。相田みつを曰く、眼のいろをふかくしていのちの根をふかくすることなのかなって。苦労を知っている人が人に優しくできるんじゃないかなって。

30年生きて、未だ生きる意味ってなんやねん状態だけど、苦労した経験をつまみにワインを飲むお姉さんになるのも良いな。

40歳の自分へ。もう少し頑張ってみます。

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