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Magic:The Gathering(ギャザ)記事まとめ

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note公式のMagic:The Gathering(ギャザ)マガジンです。 皆さんが書いてくださった素敵な記事をまとめていきます!
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2021年7月の記事一覧

【短編小説】心温まる贖罪/Heartwarming Redemption

 なつかしい匂いがした。馴染みある鋭い匂いが。  暗闇に覆い尽くされていたはずの視界は、まばゆい陽光に包まれていた。そのまぶしさに目を細める。  混乱する思考をかろうじてまとめ、最後の記憶を呼び起こした。  最初に思い浮かんだのは、邪悪を形にしたような龍。そうだ、ニコル・ボーラス。  握り締めた黒き剣へラヴニカに生きる者の希望を全て載せ、あの邪龍に突き立てて――砕け散った。希望もろともに。  そして、リリアナが……ああ。思い出した。黒く輝く死により燃え尽きんとしたリリアナ

フォーゴトンレルム探訪ドラフト

こんにちは。ひかると申します。 ずっとリミテッドが好きで構築が苦手と来ており、アリーナでもリミテッドを中心にゲームを楽しんでいます。たまにアリーナオープンで賞金をもらったり、昔はリミテッドのプロツアー予選を勝ち上がったりしていました。 今回はフォーゴトンレルム探訪のドラフトに触れていきます。 リミテッド初心者の方にも分かりやすいように記事をまとめていきますのでどうぞよろしくお願いします。 1.フォーゴトンレルムの環境と特徴〇環境 除去が少なめだが、タフネスが低いクリ

MTG、ゲームオリジナルメカニズムの歴史!

 MTGアリーナ限定の新セット『Jumpstart: Historic Horizons』。こちらではMTGアリーナというコンピューターゲームならではの特性を活かすメカニズムが採用されている。特定の条件のカードをランダムでサーチ、どこの領域に移動しても修正が消えないバフ、カードを生成する能力、どれもコンピューターゲームだからこそ楽しめる独創的な効果だ!  しかしマジック:ザ・ギャザリングがこういった試みをするのは、はじめてではありません。古くはMicroProse版マジック

Old School の各構築ルール

(承前)この記事は米国製トレーディング・カードゲーム "Magic; the Gathering" に関する記事です。 一つ前の記事で、OldSchoolを始めとした古いカードを使用する構築フォーマットについて書きました。これらは非公認ではあるのですが、根強いファンであるプレイヤーの皆さんの活動によって、いくつかの大会まで開かれています。その中でもバリエーションが多くある、OldSchool 93/94 の構築ルールについてまとめておきます。 93/94 Ruleデフォル

中村修平のMTGリミテッド解読「フォーゴトン・レルム探訪」

authored by Shuhei Nakamura ※当記事を、事前の承諾無く複製・転載・加工・配布・再出版等することを禁止します。 (1)「フォーゴトン・レルム探訪」全体の印象弱めであったストリクスヘイヴンと比べても更にカードパワーが低く抑えられており、アグロがかなり優勢な環境。またマナ拘束がとても強く、片方に寄せた土地10:7構成推奨。ゲーム展開のほとんどが、クリーチャー同士がひたすらぶつかり合いとなる。 書いてある事は長いが、ただ単純に2マナ域からクリーチャー

有料
500

【MTG】”金額制限”構築の強い味方『Magic Factory』使い方解説

 今回はタイトルの通り、『Magic Factory』なるオンラインデッキビルダーサイトを紹介する。  うまく使えれば非常に便利なのだが、少々くせのある部分もあったため、使い方と注意点を解説していきたいと思う。 『Magic Factory』とは?  『Magic Factory』は冒頭でも触れたが、オンラインでデッキを構築し、分析することが可能なサイトだ。2008年から存在するかなり古参のサイトだったりする。  類似のサイトがいくつもあると思うので、以下に本サイトでで

ダンジョンアルーレン~夏の心霊ダンジョンツアー~

 こんにちは、otabaです。今日も飽きもせずにアルーレンを回し続けています。  さて、ついにフォーゴトン・レルム探訪の発売となりますが、皆さんは「アーチリッチ、アサーラック」の注文は既にお済みでしょうか?今回は発売前から「魔の魅惑」との2枚コンボが話題となっていた「アーチリッチ、アサーラック」によって、アルーレンに起きた変化について書いていきます。 「アーチリッチ、アサーラック」はなぜ騒がれたのか 発表当初から「魔の魅惑」とのコンボが話題となった「アーチリッチ、アサーラ

時には昔の話をその3。

今回はDCIレーティングのお話。 DCIレーティングとは、 (DCIはDuelists' Convocation Internationalの略) MTGの実力を測るためのランキングシステム。 公式大会に出る時にDCIナンバーというものを発行してもらい、 DCIナンバーと自分の名前で公式大会に出場して、 他プレイヤーと実力を競い合うためのもの。 このランキングのシステムはレーティング・システムと呼ばれ、 レーティング・ポイントというポイントをプレイヤーと競い合う。 このポ

【EDH】防御は最大の攻撃!!5KEDH ロークスワインの元首、アヤーラ

 今回紹介するのはN氏のデッキ2つ目。ライフ削り能力が非常に強力な、『ロークスワインの元首、アヤーラ』の紹介だ。  黒らしくライフアドとハンドアドを稼ぎ、相手のライフまで削るこの統率者のポテンシャルは非常に高い。「アドを稼ぎ」「勝ち手段であり」「軽い」のだから十分に強ジェネラルの一員と呼べるだろう。  一方で5000円環境ではどうだろう?  『ファイレクシアの供犠台』は高額で搭載が難しい。黒のサーチや全除去も高額だ。コンボ寄りのデッキになるだろうが、防御が薄いと袋叩きにさ

ミッドウィーク・マジックを神話レアオンリーデッキで遊ぶ!

 今週もミッドウィークマジックの時間がやってまりました。今回は所持していないカードも使用できるという大盤振る舞いなルール!これを機に憧れのTier1デッキで遊んでみるもよし、ワイルドカードがもったいなくて作れなかった憧れのファンデッキで遊ぶも良しですね。  しかしスナガガには不満があった。せっかくすべてのカードが使えるのに、コモンやアンコモン、レアカードで遊んで満足していていいのだろうか?そんな不満が生み出した満足デッキがこちらだ…。 「神話レアオンリーイゼットドラゴン」

MTG『D&D:フォーゴトン・レルム探訪』ドラフト環境コモンベース概説

1. はじめに 『D&D:フォーゴトン・レルム探訪』(Adventures in the Forgotten Realms;以下AFR)のドラフト環境について、コモンベースで概説する記事です。ドラフトではコモンのプレイ頻度が最も高いため、コモン軸で環境を考えることが非常に重要です。  なお、アンコモン以上を踏まえたより詳細なものは、他の方が有料記事を書かれるかと思いますので、それをご期待ください。 2. AFR環境を簡潔に言うと 赤が強いため、赤を使うか、対策するかの2択環

MTGモダン環境を覗き見る(AFR直後)

みなさん、こんにちは。ICKW kidです。 フォーゴトン・レルム探訪(以下AFR)がリリースされましたね。 今は気になる新カードの感触を確かめている最中でしょうか? 良いカードがあれば教えてください。 (どのフォーマットでも大歓迎です!!) 私はなかなかプレイする機会を持てず、リストを眺めて悶々とする日々を過ごしています。 この記事は、前回のモダン記事に加筆したものです。 今のところAFRの影響はモダンには少ないようなので 前回紹介できなかったデッキについて書いてしまお

OSEDHアーティファクト紹介①

OSEDHでは普段の構築では滅多に見ないようなカードが案外強かったりするのでそれらをちまちま紹介していこうかと思います。 第一回! 『ジャンドールの鞍袋/Jandor's Saddlebags 』 マナコスト (2) (3),(T):クリーチャー1体を対象とし、それをアンタップする。 フレーバーテキスト 『旅の間、毎日ジャンドールが鞍袋を開けるたび、そこには、羊肉やマルメロの実から、チーズ、ナツメヤシ、ワインまで、ありとあらゆる種類の、おいしく、滋養に富んだ食料が詰まっ

『フォーゴトン・レルム探訪』は【ディミーアローグ】をどう変えたか?

こんにちは、くろきと申します。 7/24(土)、7/25(日)に開催された日本選手権2021 SEASON2本戦に【ディミーアローグ】で参加し、8-4の成績で17位。SEASON1から引き続き上位入賞となりました。 また、『フォーゴトン・レルム探訪』リリース後のラダー戦績は83-29(勝率約74%)、ミシックランク#6まで到達しています。(7/26現在) SCG Tour Online Satelliteという競技イベントでの6-0入賞も複数あり、【ディミーアローグ】は再