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『君たちはどう生きるか』の映画感想まとめ

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『君たちはどう生きるか』についてのすてきな映画感想をまとめるマガジンです。 #君たちはどう生きるか
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ゲームや映画を堪能した、3日間のおとなの夏休み

月に1回はnoteを書こう、と思っているのですが、浮かぶ話題はいつも仕事の愚痴か、同人であった嫌なこと。 もっと…ポジティブな話題を書かねば…!と思っていると毎月あっという間に月末になってます。連続投稿が途切れてしまう! そんな感じで7月も残りわずかになってしまったのですが、7/26~7/28の3日間がすごい久々に「子供の頃の夏休み感」を味わったのでそれを日記にしようと思います。 ▶7/26(金) 映画5本を連続で観る サブスクが便利な昨今ですが、観たい映画がサブスクさ

100.福祉の御勉強

“この子らを世の光に” 糸賀一雄さんのお言葉です。 知的障がい児や戦争孤児の為の近江学園や重度心身障がい児の為のびわこ学園を設立するなど、その一生を社会福祉活動に捧げた人物です。 “社会福祉の父”とも呼ばれています。 糸賀さんの言葉は“この子らに世の光を”としていないところがとても重要です。 つまり、当事者である障がい児こそが、社会の内側から新しい社会を形成していく主体であるということです。 この糸賀さんの思想は、現在でも社会福祉に携わる人に多大な影響を与え続けて

君たちはどう生きるか?そんなの知らない。 私にしか私の人生は変えられないんだから。(東海道新幹線のぞみな今日や昨日)

私にしか私は救えない。僕達はみんな歳を取る、シワだって増えていく。誰かの言うことを気にするほど人生ってやつは長いのだろうか。散々めく日々に問うてみる。答えは見えない、粉雪の中蜃気楼の中弾けて飛んでいく。毎日それの繰り返し。渚では今日も光る海と、意地悪な波が少し笑いながら僕を待っている。 好きに生きていくなんて言ったもんじゃない。匙加減がいつだって難しい。 誰にもあなたの人生、生き方は変えられないことを思い知る。他人だからこそ。 ああ、ほぼ書き終えてから思うけど、なんか支離滅

君たちはどう生きるか。のためには、どこを見るのか

人間は何百年経っても変わらない生き物なので、いろいろなヒトを見ていくとヒトの本質を学ぶ事ができ、そこから現代をどう生きるかが見えてくる。 それぞれ大中小の生まれと人生がある:人は皆、異なる背景や境遇で生まれ、それぞれに異なる人生の旅路を歩む。大小さまざまな経験や機会が、各人の人生を形作る。 順風な人生の人なんか一人もいない:誰もが困難や挫折を経験する。逆境にある人だったら、逆境を乗り越えることで自分から今の環境を変えるしか無い。 間違えることでしか成長できない:失敗や過

98.認知症

認知症は、様々な原因によって脳の細胞が障害されて、記憶や判断力などの認知機能が障害された状態が続き、生活する面での障害が出ている状態のことをいいます。 認知機能の障害としては、記憶障害(同じことを何度も言ったり、物がなくなったりする)、言語障害(人や物の名前が出てこない)、視覚認知障害(知っているはずの場所で迷う)、実行機能障害(物事を計画を立ててできない)、社会的認知障害(他人に共感したり同情できない)などがあります。 脳は、人間の活動のほとんどをコントロールしている司

「映画:君たちはどう生きるか」は面白いかつまらないか・・・?!というより,それが(私にとって)どんな物語だったのか。という話

あの映画を「今年一番つまらない映画だった」とか「見終わってすぐ友達と顔を見合わせて苦笑いした」とかいう話をときどき耳にします。 それを聞くと私は、私たちは世界が同じように見えているという前提でいつも生きているけど、そうではないのだということを思い出します。 そうだ私たちは,若者にしか聞こえない音域とか,ある特徴を持つ人にしか理解しづらい不可解な映画とかが存在する世界に生きてる。つまり受信器である自分たちがおのおの知覚する世界に生きてるんだと。 人間の受信器の性能はみんな似

95.人、人と人

ブレない人は格好良いとか言われることも よくありますが、実際のところ、生きていると誰でも毎日心が揺らぐことがあるのではないかと思います。 それも他者と交流する機会が増えると、日々、いろいろな人からの刺激を受けて揺らぐことも多岐に渡ると思います。 実は自分一人だけの毎日だったとしても知らず知らずのうちに“このままで良いのだろうか”とか“どうしてこういう生活をしているんだろう”とか揺らいでいるのかなと思います。 ここで言う揺らぎは、動揺とか迷い、葛藤のことです。 動揺は心

「君たちはどう生きるか」と問われたらどう答える?

「君たちはどう生きるか」 2023年7月14日、事前情報が一切隠されたまま、公開を迎えた宮崎駿監督の原作映画🎞️ 昨年1月、まだ映画の内容は何も明かされず、このタイトルだけが初めて発表された時、ハッとさせられ、何だか気持ちがそわそわして落ち着かなくなった。 このままでいいのか?と、魂が反応したのかもしれない、と今になって思う。 公開後、映画館で初めて観たのは昨年の8月、お盆真っ只中。内容を全ては理解しきれなかったものの、久しぶりのジブリ作品から受けた衝撃は、計り知れない

映画「君たちはどう生きるか」の衝撃から一年

 宮﨑駿監督作品「君たちはどう生きるか」が公開されてから一年が経った。 ということで、私のnoteでは何度か「君たちはどう生きるか」について書いているのだけど、改めて個人的な作品の感想などをこの映画を振り返りながら書いていこうと思う。 ※ネタバレあります。 驚きの映画体験「君たちはどう生きるか」は「宣伝をしない」ことで話題になった。 前情報はあのポスターのみ。 「本当に宣伝なしで行くのか!?」っていう人もいれば宮﨑駿の新作が出ることすら知らないという人もいた。 そして

ぼくたちは次にどの作品を観るか?

先日のブログでは、このたび 宮﨑駿さん監督映画のブルーレイ作品集を購入いたしまして、 せっかく購入したからには、ジブリ作品を あんまり観たことがない一緒に住んでいる母とも 観ようと思い、まずは何を観るかを母と話し合いながら 『崖の上のポニョ』を観たことを申しました。 ここで『ポニョ』を選んだ理由としてはね、母はこのごろ、 昨年地元ケーブルテレビ局で放送されていた 『フランダースの犬』及び、現在放送中の 『あらいぐまラスカル』のアニメを好きで観ていて、 その流れで「パトラッシ

理不尽な社会の生き方 〜暗殺教室の名言から学ぶ〜

皆さんこんにちは、ゆゆりんです。 今日は、理不尽の中でどう生きるのか? ということについて、 エッセイを書いていこうと思います。 それでは、どうぞ〜! この世の中は、理不尽に満たされている。 帰りの電車のことだ。 私は、普通に列に並んで電車を待っていた。 今日は祇園祭がある関係なのか、 午後3時頃だが混んでいた。 やがて、電車が来た。 そのまま電車に乗り込むと、 左の方で空いている席を見つけた。 たったひとつだけ。 周りにお年寄りがいる訳でもなかっ

君たちはどう生きるか から一年。

映画終盤、純白の積み木が登場する。 異世界の創造主いわく、それが世界を形作っているらしい。 このメタファーは、監督が、スタジオ近くの幼稚園の子どもたちを見ながら思いついたのではないだろうか? ドキュメンタリーを観ながら、そんなことを思った。 映画初見中、自分は、友達とサッカーをして過ごすのが好きだったが、一方で時々(なぜかは覚えていないが)、幼稚園の室内で積み木をしていたことを思い出した。 「この丸いのどこで使えばいいんだろう?」 「この三角二つ並べて、上に横長い四角の置

【映画レビュー】「君たちはどう生きるか」

いやまぁしかし、毎日暑くって死にそう。こんなに暑い中でも人間は生きていけるのか!生きていかなければならないと言うのか!そう俺は問いたい!てな訳で無事にソフトも発売したので、そろそろ宮崎駿の「君たちはどう生きるか」の話をしたい。もちろんネタバレ全開で。 〜あらすじ〜 病院の火事により母親を亡くした主人公の眞人。 疎開先で父の再婚相手であり、母親の実の妹でもある夏子に迎えられ、怪しい塔が隣に立つ新居へと移り住む。だがそこに人間の言葉を話す謎の青サギが現れ、眞人は異世界へと誘わ

雑感記録(318)

【文学的生を求めて】 今日も朝早く目が覚めてしまった。起きた瞬間、何故かふとまど・みちおの『ものたちと』という詩が頭の中に断片的に思い浮かぶ。これは作為的に思われるかもしれないだろうが、ふとした瞬間に言葉が思い出されることがある。これまで自分が触れてきた小説の一節であったり、詩の一節であったり、あるいは歌詞の一節であったり。そういったものが何の前触れもなしに現れることがある。 人の記憶というのは中々不思議なもので、何かに触発されて思い出されることが多い。例えば、日常のある