映画「PERFECT DAYS」、外国人巨匠監督が下町目線で描いたTOKYO
映画「PERFECT DAYS」(独ヴィム・ヴェンダース監督)。渋谷区のトイレ清掃員である主人公・平山(役所広司)。その毎日の日常を淡々と描く寡黙な作品。世の中との関わりを自ら絶っている平山。しかし社会の側から、平山に接近して、あれこれお節介を焼く。金や車を貸してくれと懇願する部下、泊めてくれとやって来た家出娘(姪)、持ち出したカセットテープを返しに来る同僚の彼女、末期癌を告白する居酒屋女将の元夫。いい男には、自然に女性も惹かれる。それは平山がそれなりの過去を持っているからだ