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哀れなるものたち【Jシネマレビュー#42🎬】
90年代の小説を映画化したシュール調な本作品🎬
ところどころに狂気と恐怖を感じるモンスター作品でした。
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↑あくまで個人の感想です
・内容 13
・演技演出 15
・視覚効果 13
・音楽 10
・エモーション 10
共感性を求めるような大衆的な作品ではないため、正直なところ、評価も難しく、やや辛めな評価となってしまいました😓
ただ、あくまで個人的な指標にあてはめると辛めの点数になったものの、作品としての魅力は数値以上のものがありましたし、映画賞で多数のノミネート、受賞をしているのも納得の作品でした。
また、エマ・ストーンをはじめとした俳優陣の怪演は、凄まじかったです!
さらに、キャンバスに描いた絵画のようなリスボンなどの雰囲気、風景や、癖のある音楽も印象に残りました。
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"良識ある世界とは"
⚠️ネタバレがあるのでご注意ください。
人体実験の実験台の如く、ゴドウィンのもとで育てられたベラは、身体は大人であるものの、脳は胎児から育っていくということで、内面的には幼く外の世界も見たことがありませんでした。
しかし、ダンカンの誘惑などもあり、外の世界を見ることになると、彼女の好奇心は爆発し、人間の感情や社会の実情を次々と目の当たりにしていきます。
現実社会の醜さというものにスポットライトが当たる形で物語が進行していったので、現実社会の明るさ、良さが描かれている部分もほとんどなく、まるで人体実験下の生活のほうが豊かであったかのように思わせる演出は恐ろしくも、巧いなと感じました🤔
良識ある世界とは?ということを非常に考えさせられた感じがします…
冒頭で自ら命を断とうとしたベラは、最終的には自身の親とも言えるゴドウィンのもとへ戻り、彼の死を看取るという点で、「生」に対する価値観を鑑賞者へ訴えかけるような演出になっていたところも深いなと感じました🕊️
"エマ・ストーンの魅力"
今回は、ゴールデングローブ賞で、最優秀主演女優賞を受賞したエマ・ストーンについて記してみます📝
彼女の出演作については、「クルエラ」でも書いておりますので、ぜひご覧ください。
「ラ・ラ・ランド」でアカデミー賞の主演女優賞を獲得した彼女ですが、演技力はもちろん、歌やダンスとマルチな才能を持っており、ユーモアあるキャラクターにも惹かれます。
役作りにおいて、とにかく力を抜かないというか(トップの俳優さんは皆そうですが…)、その姿勢が表情や演技によく現れているところも魅力的だなと思っています。
主役を張れるほどのインパクトがあるというのも当たり前のことですが、凄いことです👏
「ラ・ラ・ランド」や、「アメイジング・スパイダーマン」など大衆的な作品でヒットした後、近年は、ややコアな風変わりな作品に次々と出演しています。
今回の「哀れなるものたち」を手がけたヨルゴス・ランティモス監督作の「女王陛下のお気に入り」では、オリヴィア・コールマン演じるアン女王に負けないほどのアビゲイルを怪演していましたし、「クルエラ」のエステラ役も適役でした😃
今回の「哀れなるものたち」も、大衆的な作品ではないですが、制作側にも入っていることから、彼女にとっても熱量の強い作品であることに間違いなさそうです!
今作は体当たり的な演出も多いですが…😅
近年は、彼女自身、作品を選びながら出演しているのかもしれませんが、大衆大作でなくとも、プロ根性の光る作品が続いています🔥
今後もエマ・ストーン出演の映画は、しっかりチェックしていきたいと思います✔︎
キャスト
ベラ・バクスター
-エマ・ストーン
ダンカン・ウェダバーン
-マーク・ラファロ
ゴドウィン・バクスター
-ウィレム・デフォー
マックス・マッキャンドレス
-ラミー・ユセフ
ハリー・アストレー
-ジェロッド・カーマイケル
アルフィー・ブレシントン
-クリストファー・アボット
フェリシティ
-マーガレット・クアリー
スワイニー
-キャサリン・ハンター
トワネット
-スージー・ベンバ
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