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AI×デザイン知見まとめ

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AI×デザインの知見をまとめていくマガジンです。noteではプロダクトデザイナーを募集しています→https://open.talentio.com/r/1/c/note/pag… もっと読む
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#AI

ベテランデザイナー向け 「わかっている」けど説明できないを突破するAI活用術

こんにちは。 TAMという会社でディレクターをしている中村です。 先日、以下の記事を公開したあと、社内の先輩デザイナーから「キャラクターの設定をAIと考えてみたい」と相談を受けました。 その流れで、先輩デザイナーとハンズオンでAIツールに入力するプロンプトを考えているうちに面白い結果になったので今回はその記事を書いてみようと思います。 結論としては、 「デザイナーの頭の中を言葉にするための質問を、AIに考えてもらう」 というアプローチになりました。 これは以前紹介

「生産性」を上げる生成AIの力

column vol.1163 今週、KDDIが、国産の生成AIを開発する東京大学発のスタートアップ企業「イライザ」の株式を取得し、子会社化すると発表。 〈NHK NEWS WEB / 2024年3月18日〉 イライザは、アメリカのメタが公開した大規模言語モデル「Llama2」をベースに、経済産業省が所管する産業技術総合研究所の支援を受けて生成AIを開発。 先週、国内最大規模の国産の生成AIを完成させたと発表していました。 そうした流れの中で、KDDIは、自社の通信

美大生にとっての生成AIの話

※当記事では生成AIの是非(適法性/違法性)について言及しない。 かつてはコップに入った猫を「猫である」と判断できなかったAIが、本格的に絵という分野に進出してから数年が経った。 初めこそよくわからない抽象画のような風景やラーメンを手づかみで啜る樋口円香を笑っていた私達に、現在の混沌とした状況は想像できただろうか。 よりにもよって、そんな絵という分野の過渡期に美術大学のデザイン科に進学を決めてしまった大馬鹿者がいる。私だ。 入試対策のデッサンをしながら、自分が目指す分野は

【ウェビナー参加の感想】AIとUIデザイン

海外のクリエーターさんの話を聞いてみたいなと思い、”ジェイコブ・ネルソン”さんの無料ウェビナーに参加しました。 AIとの共存、今後より注力して学ぶべきことを説明してくれていました。 英語でのウェビナーなのかと思いましたが、同時通訳もつけてくれており日本語での説明も聞くことができて、わかりやすかったです。 ■テーマ:AIに置き換えられないUIデザインのスキルとは?未来のAIのできること まず説明いただいたのが、2027年・2030年・2040年の未来AIはUIUXの分野をど

生成AIの進化によって「デザインの単位」が変わり、「顧客体験の構造」も変化する

生成AIの発展によって、インターフェースやインタラクションは大きく変化するだろう。 その結果、ユーザー体験(UX)の在り方そのものも大きく変わっていくはずだ。 現在予約販売中の拙著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」では、そんなユーザー体験それ自体の変化についても1章を割いて解説しているが、本noteではその中から1つの変化をピックアップして紹介したい。 デザインの単位が "User" から "You" へ変わる「ユーザー体験」「ユーザー中心デザイン」「ユーザ

2024年:AI時代のデザイナーに必要なキャリア形成予想

毎年書いているデザイナーのキャリア動向予想2024年verです。 今年はAI関連の知見を如何に集め、デザインに転換できるか?で明暗がくっきりと分かれるだろうなと思っています。 AIによるデザインの大きな変革に備える2023年、AI技術の発展はデザイナーにとっても大きな影響を与えています。ジョン・マエダ氏の「Design in Tech Report 2023」によれば、AIの進化はデザイナーに新たな可能性を開くとされています。報告書では、AIが「デザイナーに創造性をより発揮

デザイナーにおすすめ!AIツール7選(UXデザイン編)

こんにちは! Sun*デザインチームです。 2023年はChatGPTをはじめ、一気に生成AIを活用したツールが登場した一年になりました。2024年は、さらにAIとの向き合い方を問われる一年になると考えます。そうしたAIの台頭は私たちデザイナーの仕事・働き方を大きく変えることになるでしょう。 そこで今回はデザイン業務に活用できるAIツールを2回に分けてご紹介します。1回目はUXデザイン編を、2回目はUIデザイン・グラフィックデザイン編をお届けします。この記事はUXデザイン

(1分読み)ユニバーサルデザイン(UD)の教科書118 AIとユニバーサルデザイン:多様性を受け入れるテクノロジーの力

AIとユニバーサルデザイン:多様性を受け入れるテクノロジーの力 AIとユニバーサルデザインの融合 ユニバーサルデザインは、あらゆる人が等しくアクセスできる環境を目指すデザイン哲学です。この原則をAI技術に適用することで、障害のある人々を含む多様なユーザーに対応する革新的なソリューションが生まれます。 7つのユニバーサルデザイン原則とAI 1. 公平な利用 誰にでも公平に利用できること AIは、障害の種類に関係なく、すべての人にサービスを提供します。例えば、音声認識技術

Feedly + ChatGPTで、毎朝 自分専用のポッドキャストを自動生成する仕組みを作った

昨年こんな記事を書きました。 毎朝、デザイン系の英語記事を10件ほどおすすめしてくれるSlackボットです。このボットは現在も問題なく稼働し続けていますが、毎朝のニュースは文字で読むよりも音声として聞いたほうが負担が少なく続けられそうです。 そこで、このSlackボットを拡張して、毎朝デザインニュースのポッドキャストを自動生成する仕組みを作ることにしました。 成果物はじめに成果物について。完成したポッドキャストは毎朝SpotifyとApple Podcastで配信してい

生成AIだけでWebサイトの戦略からUIデザイン、公開まで1日でやってみた

こんにちは、オランダ在住のサービスデザイナーASAKO (あさこ) です。 私は生成AIによって変わる新しいデザインプロセスにとても興味があるので、日々さまざまな生成AIで実験をしています。 今日はWebサイト制作の全てを生成AIで実行し、爆速の1日でWebサイト公開までやってみた方法をご紹介したいと思います! 完成したWebサイト 今回作ったWebサイトはこちらです!ちなみに、ロゴすらなかったところからはじめました(笑)ロゴも、トップの動画も、レスポンシブ対応のレイアウ

自由と制約とAIのデザイン

こんにちは。UX DesignチームのPoyomion(ポヨミョン)です。 10月17日リリースした「メルカリAIアシスト」の生成AI・LLMを活用した出品商品への改善提案機能で体験設計やディレクションを担当しました。 今や毎日話題が尽きない生成AIですが、この記事ではLLMを用いた機能をリリースするまでの開発フローや、デザイナーとしての取り組みについて振り返っていこうと思います。 一つの施策の最初から最後まで詰め込んだ結果、8000文字を超えるボリュームとなってしまい

デザイナーとしてAIとどう付き合うか

こんにちは。GMOペパボでデザイナーをしています。845(やしこ)です。この記事はGMOペパボデザイナー Advent Calendar 2023 の記事です。 仕事、AIに奪われていますか?わたしは毎日奪われています。えーん あまりにも色々できるのでどう扱ったらいいのか悩んでいまして、2023年末時点、今のところの自分なりの付き合い方について記します。 AIの進歩メイン職能としてはUIデザイナーということもありAIができる領域の進出の影響が大きく、わたし自身、進化につい

OpenAIの成長をDesign/Marketingの観点で調べてみる

こんにちは!のだかつきです。私は現在、生成AIスタートアップのAlgomaticでCXO(Chief Experience Officer)としてAIサービスのデザインや会社のブランディング等に従事しています。 今日の記事では、非エンジニア目線から見てOpenAIのどこに強さがあるのかを特にデザインやマーケティングを軸足に考察してみようかと思っています。 はじめに:OpenAIは他のAI企業とは何が違うのか人工知能(AI)は、現代のテクノロジーの最前線であり、その領域での

テキストからUIデザインを生成出来るAI「Autodesigner」を試してみた

こんにちは。シフカです。 今回は、様々な機能を備えたUIデザインツール「Uizard」のAI機能「Autodesigner」を使ってみた体験レポートです。UizardはAutodesigner以外にもいくつかのAI機能を備えていますがUI自動生成に焦点を絞って見ていきたいと思います。はたしてデザイナーの助けになるのかAutodesignerの性能は如何に。 Autodesignerとは?デンマークのソフトウェア企業Uizard Technologiesが開発した、ワイヤーフ