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#マンガ感想文 記事まとめ

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マンガ感想文や、おすすめのマンガの紹介について書かれた記事をまとめた公式マガジンです。
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2021年7月の記事一覧

【BANANA FISH部】第8回:「ANGEL EYES」でまた涙&今後の予定!

アニメの「BANANA FISH」にハマって2ヶ月が経とうとしていますが、やっとこさ「ANGEL EYES」をゲットしました〜!! レビューをみたときに、「原作の公式ガイドブックと掲載内容(扉絵)がかぶっている」とあって、ちょっと後回しになってしまっていたんですが、やっぱり読みたくて購入!大きめサイズで、飾りたくなるほど美しいアッシュのアップがバーンの表紙…! ほんとうにちょっとだけ中身をチラみせしますと… !!!!こんなオシャレなイラスト集なのです!!!たしかに扉絵は

自分で自分を褒める振り返り

最近振り返りばかりしている気もしますが、ついにこの記事で250本目となるので、よくやったと自分で自分を褒める文章を書きたいと思います。 ちなみに連続更新としては245日連続です。これまで書いてきた記事の内容は、我がnoteのメインテーマである藤子・F・不二雄先生の作品に関するものが、全体の75%となります。3本藤子記事を書いて、1本その他の記事というリズムとなっています。 藤子先生の著作全てを記事にするという世界初(?)の挑戦中で、ここまでは順調に書けているかと思います。

「意思疎通できない殺人鬼」はどこにいるのか?

 7月19日に公開された藤本タツキの漫画「ルックバック」は傑作だった。CSM以来の藤本ファンとしては、この作家の底知れない引き出しの多さに驚愕したし、予告されているCSM第二部への期待感がいやがうえにも高まった。とはいえ、私は自分がこの作品のほんとうの素晴らしさを理解できているとは思わない。本作は「漫画家についての漫画」であると同時に、これまでになく藤本の個人史を投影したとおぼしい作品だ。それゆえ、実際に漫画制作に関わった経験のある人ほど、その素晴らしさを深く理解できるであろ

最推作品『かげきしょうじょ!!』が最高の映像になった世界に生きている

突然ですが、貴方の最も推している作品はなんですか? 多分ですが、これを読んだ方は様々な作品を思い浮かべたことだと思います。推している作品があることは素晴らしいですね。 ではもし。 その最も推している作品がアニメ化され、それが自分の希望を遥かに超えるものであった時、貴方はどうなると思いますか? 私は今、その「もし」の中に生きています。 私が今推している作品の一つが『かげきしょうじょ!!』です。 大正時代に創立され、女性だけで構成される劇団「紅華歌劇団」。その劇団員を育てる紅華

勝手に1日1推し 63日目 「緑茶夢 傑作集」②

「緑茶夢(グリーンティードリーム)傑作集」(1~4)森脇真末味     漫画 昨日に引き続き、森脇真末味先生の傑作集をお届けします。再びとなりますが、昭和55年の作品です。しかし、今読んでもぎょっとするほど新しく、辛辣な作品の数々です。 傑作集には、表題作の「緑茶夢」以外にもたくさんの短編が収録されております。古式ゆかしい女の子像とは一線を引く、自分の世界や自立心を持つ女の子の物語だったり、一筋縄ではいかない恋模様を男の子視点で描いたり、ファンタジータッチで描かれている作

『ルックバック』藤本タツキが最高な上に、ぼくの好きな作り手たちの生な衝撃を垣間見ることができたのも最高でした。

うおお。朝からすげえものを読んでしまった。藤本タツキの意味不明な才能は何なのか。えぐられ度がいつもすごい。 藤本タツキ『ルックバック』があまりにも素晴らしかったので、高一の息子にも朝一で共有。早朝からさっそく読んで「よかった…」としみじみ言っていました。読んでた分、朝の電車に遅れそうになって、慌てて走っていったけど。すまん、息子よ… 藤本タツキ『ルックバック』を読んで、ぼくが一番胸打たれたのは「描くことへの衝動」が孤独に地道に丁寧にしつこく描かれていたことでした。定点で描

7月に読んだマンガ

最近イヤイヤ期に入ったのか、ことあるごとに怒りんボーイになる我が家の1歳男児が、ときどき書棚からマンガを引っ張り出してきて、キャラクターを指さしては「これは?」「これは?」と片言で訊いてくるのがカワイイので、これは〇〇ちゃん、こっちは〇〇くん、と積極的に英才教育しております。うんうんと笑顔でうなずくのがまたカワイイ。 いいぞ、もっと覚えろ……笑 さて、今月読んだマンガです。 僕の心のヤバイやつ(1~5) 最初ゲテモノかと思ったのです。序盤の絵、ちょっと恐いじゃないです

背後注意!ぞくりと怖いホラー漫画おすすめ5選

こんにちは、石川由弥子(ゆみこ)です。 毎日暑いですね。日本はいつからこんなに熱くなってしまったのか…。去年に続き、マスク生活も暑苦しいですね。早く平穏な日々に戻ってほしい今日この頃です。 さて、明日から8月です。夏といえば、そう、ホラーですね! 今日は私がおすすめするホラー漫画をご紹介します。 1. 『死人の声をきくがよい』【あらすじ】岸田純は死んだ人間の姿が見える高校生。あるとき彼の前に現れた美少女は、行方不明の幼なじみ・早川涼子で…。日常に忍び寄る恐怖と狂気を描

Moriarty the Patriot | 憂国のモリアーティ

無料で読めるマンガのアプリで出会ってしまった「憂国のモリアーティ」。シャーロック・シリーズを詳しく知らなかった私でもめちゃめちゃ面白くて、続きが気になる!!推理も心理戦も鮮やかで魅入ってしまう作品です。原案となった「シャーロック・ホームズ」とは違う話の流れだけど、アニメも24話で完結していてオススメです〜✨ 作画:三好輝さん、構成:竹内良輔さん、小説版:埼田要介さん! マンガを教育に?Creative Learningシリーズ 第一章。ケンブリッジ大学 教育学部の修士論文の

藤本タツキ『ルックバック』に思う

漫画を描かずに役に立つことをやっていれば、友達を救えたのかもしれない、主人公はそれを念頭に「描いても何の役にも立たない」と漫画を評します。でも最終的には、楽しくなくて、面倒くさくて、超地味な漫画を描くという作業に戻っていきます。これは漫画が「何の役にも立たない」ものではないと思い直したからなんじゃないかと思っています。 ご時世柄、漫画だけに関わらずエンタメは社会の隅っこに追いやられています。でも、エンタメは「何の役にも立たない」ものではなくて、生きていくのに必要な心の滋養物

努力・友情・勝利の先 - 私の心が何に動くのか(ルックバックに寄せて)

私は少年マンガが大好きで、かつては銃夢、最近では鬼滅の刃に大きく心を動かされました。(後述のとおり、吾峠呼世晴先生は天才と思います。) ルックバック。 すごい。すごい、これは確かに当代随一でなければできない。下手に天才を標榜した漫画よりは、天才が辿る道を具体的に示している。一種の芸術的な完成度は確かにある。本人の中でつながった事実を、抽象化して構造として取り出しつつ再構成して、劇として・画として・ある種の芸術として組み上げている。単に画として緻密なだけでなく、すべての描き

「灼熱カバディ」と出会い、人生が変わった1年間の話

 こんにちは、雪乃です。今月は7月ですね。昨年のちょうど今ぐらいの時期、私は「灼熱カバディ」と出会いました。なんとなく目に入った絵柄が好みで、それまでスポーツものなんて1回も読んだことがなかったのに、なぜか心惹かれて読み始めた「灼熱カバディ」。あれよあれよと言う間にのめり込みました。  そしてあのときまだ大学生だった私も、今では社会人。面接に向かう電車の中でマンガワンを開いて「灼熱カバディ」を読み、自分のステータスにバフをかけて臨んでいたあの日が懐かしいです。  人生で初

「阿・吽」を読んで

なんだか最近自分の心と向き合えていない気がする。何も前に進んでいないような気持ち悪さ、情けなさがぐるぐるしていてスッキリしない。そんな時はいつも日記を書いて心の中を整理していたのだけれど、社会人になってからはその日記を集中して書く時間もない。 そんな日々の苦痛から逃避しようと、おかざき真里さんの「阿・吽」を読んだ。空海と最澄をテーマに描かれたコミックである。 最澄の生まれた700年代の日本は、仏教が肥大化し僧が政治権力を持つ時代だった。そんな仏教社会に嫌気がさした最澄は、

人事&人事を目指す人が夏休みに読みたい漫画5選

こんにちは!多田(@Tkeijiro)です。 私はYahoo! Japanで人事 → BBQ会社で人事 → ヘッドハンター → 人事コンサル企業のCOOというキャリアを歩んでおり、現在未経験で人事を目指す方のキャリア支援なんかもやっていたりします。 前回、こんな記事をだしたところ結構リアクションがよく、 今回はさらに読みやすい、漫画をベースに人事&人事を目指したい方に向けてチョイスをしてみました! 前提として、 という考えのもとに選出をしました。 といった方々に届く