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藤本タツキ『ルックバック』に思う

漫画を描かずに役に立つことをやっていれば、友達を救えたのかもしれない、主人公はそれを念頭に「描いても何の役にも立たない」と漫画を評します。でも最終的には、楽しくなくて、面倒くさくて、超地味な漫画を描くという作業に戻っていきます。これは漫画が「何の役にも立たない」ものではないと思い直したからなんじゃないかと思っています。

ご時世柄、漫画だけに関わらずエンタメは社会の隅っこに追いやられています。でも、エンタメは「何の役にも立たない」ものではなくて、生きていくのに必要な心の滋養物なんだと思うんですよね。

死んだら仕舞いなので難しいところですが、もう少し世の中にエンタメの割合が増えてもいいんじゃないかと思ったりします。

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